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セカオワ藤崎彩織の直木賞候補作『ふたご』ラジオドラマ化 広瀬アリス&千葉雄大が出演

 人気バンド・SEKAI NO OWARISaoriこと藤崎彩織のデビュー小説『ふたご』が、TBSラジオでラジオドラマ化されることがわかった。広瀬アリスが主人公の西山夏子、千葉雄大が月島悠介、竹中直人が月島の父、柴田理恵が西山の母を演じる。

藤崎彩織の小説『ふたご』がラジオドラマ化 広瀬アリス&千葉雄大が出演(C)TBSラジオ

藤崎彩織の小説『ふたご』がラジオドラマ化 広瀬アリス&千葉雄大が出演(C)TBSラジオ

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 第158回直木三十五賞(平成29年下半期)の候補作にも選ばれた同作は、藤崎が音楽活動の合間に書き続け、構想から5年以上をかけて完成させた長編小説。主人公・夏子が、破天荒な先輩・月島との出会いを通して自分の居場所を見つけようとする物語となっている。2部制で描かれているうち、今回は10代半ばから20歳前後までの第1部のみにスポットを当ててラジオドラマ化した。

 2部制で描かれているうち、今回は10代半ばから20歳前後までの第1部のみにスポットを当ててラジオドラマ化。このほど収録に臨んだ広瀬は「ラジオドラマはなかなか経験がなくて、お話をいただいた時は正直ドキドキでした。夏子ちゃんという女の子の心情の変化を声だけで表現できるかなと思っていました」とオファーを受けた時のことを振り返った。

 一方の千葉は「SEKAI NO OWARIの音楽を聴いていたので、こういった形でやらせていただけるのはうれしかったです。作品としては何か淡いけど、痛い鋭いところもあって、難しいなとは思ったんですけど、アリスちゃんと一緒と聞いて心強かったです」とにっこり。広瀬も「千葉さんとは年に2回くらいはご一緒させていただいていて、よく会いますよね」と息のあった様子をうかがわせた。

 作品の印象について、広瀬は「すごく人間味のある作品だなと感じました。夢を語るような希望に満ちたお話ではないですが、個人的にはすごく好きなお話です。ジェットコースターのような感情の変化があり、ストーリーにすごく入り込む方が多いんじゃないのかな」と力説。「学校という世界でのお話ですが、思春期のどうしていいかわからない感じが描かれているのはすごくいいなと思いましたし、夏子の一喜一憂しない感じは大人だなと尊敬しました」と声を弾ませた。

 千葉も「(月島は)勝手な男だなと思いつつも、それでもなっちゃん(夏子)が何か手を差し伸べたくなる魅力みたいなものがあるんだな、というところのさじ加減を表現するのが難しかった」と回想。「周りを変えるのは大変で、周りに合わせていくと楽に生きられるけど、月島は難しい道に行って、それでいて心はナイーブだから、より壁が高くなってしまう」と語った上で「僕たちの声で聞いて、小説も気になるなっていう相互関係ができたらいいですよね」と呼びかけた。

 リスナーへのメッセージを求められると、まずは広瀬が「いろんな壁にぶち当たり、必死でもがきながら成長していくお話です。人間の成長や、繊細な気持ち、どうしていいかわからないけど、何かと戦っていた時のことを思い出していただければ嬉しいです。大切だなって思う人をもっと大切だなって思える作品になっているのかなと思います」とコメント。

 千葉も自身の役どころと絡めて「月島という人物は『人生いつだってやり直せる』といったポジティブなせりふがいっぱいあるのですが、それが説得力を持つ理由は、月島自身が繊細で傷ついているからこその言葉だから。みんな傷つきながらそれでも生きている…という、多感な時期のいろいろなモヤモヤなどが描かれていますので、無理して大人になろうと思わなくても、こういう道もあるんだよという風に見ていただけるんじゃないかなと思います」とアピールした。

 同局の池田卓生プロデューサーは「14〜15歳の体験が興味を作ったり、その先の人生を大きく左右すると言われますが、この作品はまさにその年代のことが描かれているので、同世代の人たちがこれを聞いた時にどういう感想をもらえるかを知るためにも、まずはその球を投げたいなと思いました。SEKAI NO OWARI、広瀬アリス、千葉雄大という今をときめく人たちをかけ合わせたらどうなるかなという楽しみもありましたね」と今回の意図を説明。

 続けて「Saoriさんの原作に負けないくらいの方に出ていただきたいと思って、真っ先に浮かんだのが広瀬さんと千葉さんでした。ラジオドラマの経験をされている方がどんどん少なくなってきており、そういう方たちにも音だけの世界で表現するというのを経験してもらいたいなと常に思っていたので、2人にやっていただけたのは本当にありがたいです」とキャスティングにも自信をのぞかせ、「ラジオは、情報番組もあれば、深夜のトークもあったりと本当にいろいろですよね。ラジオドラマは下火になっているところはあるのですが、ドラマで音声のストーリーで想像力がかきたてられるのは今でも必要」と呼びかけている。

 ラジオドラマは、6月17日の午後8時から9時まで放送される。

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  • 藤崎彩織の小説『ふたご』がラジオドラマ化 広瀬アリス&千葉雄大が出演(C)TBSラジオ
  • 藤崎彩織の小説『ふたご』がラジオドラマ化 広瀬アリス&千葉雄大が出演(C)TBSラジオ
  • ラジオドラマ『ふたご』に出演する広瀬アリス(C)TBSラジオ
  • ラジオドラマ『ふたご』に出演する千葉雄大(C)TBSラジオ
  • ラジオドラマ『ふたご』に出演する(左から)広瀬アリス、千葉雄大(C)TBSラジオ

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