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早見優、父の助言を胸に35年歌い続ける「1人でもお客さんがいたら歌う」

 歌手でタレントの早見優(51)がデビューから35年目を迎え、ファンが選んだ20曲が収録された記念のアルバム『35th Anniversary “Celebration” 〜from YU to you〜』を18日に発売した。今でもチャーミングな永遠のアイドルに35年の活動について話を聞いてみると、これまでの月日を支えた父の言葉を明かしてくれた。

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■ファンが選ぶ珠玉の20曲 おなじみ「夏色のナンシー」から、あの名曲まで

 節目の年を迎えた。「おかげさまで35年間、大好きな歌を歌い続けることができた。ひとえにファンの方のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです」。そんな今年は記念のアルバムを発売する。タイトルの通り早見優があなたへ贈る1枚はファン自らが選曲を担当。「35年前と何が1番、違うかと言うと今はSNSでファンの方との距離がすごく縮まった。ブログで『何が聞きたいのかな』と呼びかけてみたら、すごく反応があった。それを参考に昨年の9月に行った35周年のライブをリクエスト曲で作り上げた。それと同じ手法でアルバムをみんなと一緒にできたらな、と思ったのがきっかけです」と変わらぬ笑顔でうれしそうに話す。

 老若男女が知る早見の代表曲「夏色のナンシー」ももちろん入っているが「意外と『夏色のナンシー』のリクエストが少なかった! コアなファンの方は『ナンシー』は絶対に入るだろうと思ったんでしょうね。フタを開けてみたら『ナンシー、これだけしかないの!』っていう結果でしたね」と驚きの表情で語った。

 「思ったよりも多かったのが2枚目のシングルの『Love Light』という曲でした。たぶん、ライブでも歌っていないので久しぶりに、という方が多かったんですかね。(当時『誘惑光線・クラッ!』の)B面だった『緑色のラグーン』とかも多かった。中原めいこさんの『XANADU』も聴き直したら、あらためていい曲だなぁと思いましたね」と自身の曲を楽しそうに分析する。

■ブレークの実感は握手会で 「花の82年組」のエピソードも

 「『夏色のナンシー』で初のベストテン入りもできました。私にとって5枚目のシングルなんですけど、ナンシーのおかげでものすごく忙しくなった」と振り返る。「ナンシーは岡山か広島か場所が定かじゃないんですけど、握手会でものすごく人が集まった。握手をしても、握手をしても長蛇の列が続いた。マネージャーさんと『きょう、どうしたの?』って。サインもあらかじめ書いていたんですけど、間に合わなくて書きながら握手をして、ものすごく時間がかかりました。ヒットするって、こういうことなんだっていう実感があったのは、その握手会ですね」としみじみ思い返した。

 話題は松本伊代ら“花の82年組”の仲間についても及んだ。「同期の仲間と仕事で一緒になるのはうれしい。ライブでは(松本)伊代ちゃんと一緒にジョイントさせてもらうんですけど、伊代ちゃんの歌声を聴くとやっぱりホッとしますね」。

 当時からライバル意識はあまりなかったという。「周りの大人からは『ライバルだからね』って言われるんですけど、82年だけは特殊だったみたい。『私語は慎みなさい』と言われている先輩が多い中で、82年はみんな仲がよかった。歌番組で一緒になることも多くて、誰かがポッキー持ってたら、みんなで食べて出番を待っていたり」と当時を回想する。

 80年代といえば荻野目洋子が「ダンシング・ヒーロー」で再ブレーク中。「かっこいいですね。荻野目ちゃんも全然変わってない。当時から踊りもキレがよくて。荻野目ちゃんの方が少し後輩ですけど、この年齢になると、みんな『80年代』になる。その仲間が頑張ると刺激になりますし、うれしいですね」。

 「ダンシング・ヒーロー」もカバーする予定のポップスライブ『〜LIVE! 80’S IDOLPOPS SHOW〜』を6月17日に東京・銀座ケントスで開催する。「定期的に洋楽のカバーを歌うライブをさせていただいているんですけど、今年からポップスカバーを歌おうと。今回は香坂みゆきさん、松本伊代ちゃん、浅香唯ちゃんとコラボします」とにっこり。「『ダンシング・ヒーロー』は歌います! もちろん『夏色のナンシー』も『センチメンタル・ジャーニー』も」と構想を練っていた。

■歌い続けたきっかけに父の助言「歌はいくつになっても続けられる」

 順風満帆にも見えるが壁を感じることもあった。「21歳、22歳ぐらいのときに『歌は売れない世代だから歌以外のことをしていかないと』とマネージャーさんに言われたのが1番ショックでした。お芝居とかもさせてもらっていたんですけど、歌がすごく好きだった。なんとかして歌を歌い続けたかった」と述懐。

 そんな深い悩みを救ったのはジャズシンガーだった父・井上良さんの金言だった。「『歌はいくつになっても続けられる。1人でも聴きに来てくれるお客さんがいたら歌を歌っててもいいんだよ』と。父が言ってくれたのは、すごく印象的でしたね」と深い谷からすくい上げてくれたという。また「レコードとかCDを出すだけが歌じゃない。僕みたいにジャズを歌っていれば長く歌っていられるよ」ともアドバイスを送られ、早見は実際にジャズも習った。その後、早見の強い意思は報われ、今でも歌を歌い続けている。

 歌への感謝をあらためて実感したエピソードも明かしてくれた。「実は20代後半で『夏色のナンシー』は歌いたくないと思ったんです。でも、長女を出産した後に2ヶ月ぐらい休業したんですけど、ふとスティービー・ワンダーの歌が流れたんです。これ11歳のときに聴いたなって思ったときにワクワクした気持ちになって、そのときにファンの方が聴きたいってこういうことなんだって思った。そのときに『夏色のナンシー』は本当にいい歌だし、もっと大切に歌おうって思いました。今は『夏色のナンシー』という歌に感謝してますね」。

 そんな歌への情熱を込めた新アルバムは、ビジュアル・トータル・プロデューサーに写真家のレスリー・キー氏を迎え、製作された。早見の思いやりも詰まっている。老眼が進む年齢に差し掛かったファンもいるため「せっかく青春の歌を聴いているのに歌詞カードが見えないと思った瞬間、がっくりする。そうならない感じにした。フォトブック風にして、みなさんの曲への思いとかをおしゃれに載せられないかなって思いました」と歌詞カードを付けずにファンの思いなどが詰まった1冊のブックレットが封入され、色褪せることのない思い出がフラッシュバックするようになっている。早見が出演したお宝のCM映像が収められたDVDも特典として付く。

 35年の音楽活動で得た曲を聴き直した早見は、どれも思い入れのある曲と話し「曲を提供してくださった、みなさんにありがたい気持ちでいっぱいです」としみじみ。そして支えてくれたファンへの感謝を何度も口にした。これからも早見は聞きたい人がいる限り歌い続ける。



関連写真

  • 父の助言を胸に歌い続ける早見優 (C)ORICON NewS inc.
  • 『35th Anniversary “Celebration” 〜from YU to you〜』のジャケット
  • 早見優=『35th Anniversary “Celebration” 〜from YU to you〜』発売記念インタビュー (C)ORICON NewS inc.
  • 早見優=『35th Anniversary “Celebration” 〜from YU to you〜』発売記念インタビュー (C)ORICON NewS inc.
  • 早見優=『35th Anniversary “Celebration” 〜from YU to you〜』発売記念インタビュー (C)ORICON NewS inc.

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