「困ったら、とりあえず笑っといてくださいね」。これを枕詞に自身の盲目にまつわるネタを、自虐を交えながらしゃべり倒した漫談家・濱田祐太郎(28)が、毎年恒例の“ひとり芸日本一”を決める『R-1ぐらんぷり2018』の王者に輝いた。サポートの男性の肩を借りながら、優勝会見場に現れた濱田は「ちょっと、まだ信じられないですね」とうまく状況が飲み込めていない様子だった。 左目は全く見えず、右目も明るさがわかる程度であるという濱田は、昨年10月に行われた『平成29年度 NHK新人お笑い大賞』の決勝にも駒を進めるなど、着実に頭角を現してきており、今大会でも活躍を期待されていた。決勝進出直後に、その点を踏まえて「今回は、勢いのある中での『R-1』決勝の舞台となりますが?」と向けてみると、ハッキリとした口調でこう答えた「勢いっていう意味ではあるとは思うんですけど、僕にとっては『R-1』が一番思い入れが深い大会なので、全然違うものという感じですね」。
2018/03/07