国立西洋美術館(東京)は26日、印象派の画家クロード・モネの代表作『睡蓮(すいれん)』のなかで行方不明となっていた『睡蓮 ― 柳の反映』が、仏・パリのルーヴル美術館で破損した状態で発見されたと発表した。かつて日本人がコレクションしながら第二次世界大戦中にフランスに接収され、所在が長年わからなくなっていた作品で、このたび日本に返還された。今後、同美術館で修復したのち公開する予定。
同作は、川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)の初代社長を務めた実業家・松方幸次郎が1910年代半ばから1920年代半ばに築き上げた通称「松方コレクション」として所有されていたもの。44年、コレクションのうちフランスに残されていた約400点の作品群は仏政府に接収されたが、その後59年に375点が再び日本に運ばれ国立西洋美術館に収蔵されるに至った。その収蔵作品のなかに今回の作品は含まれておらず、仏政府側でも存在が忘れ去られてしまったと考えられる。
同美術館によると、作品は一昨年9月にルーヴル美術館の収蔵庫でロールに巻かれた状態で発見。縦2メートル、横4メートルに及ぶ大作だが、湿気もしくは水の被害によって支持体の上半分を欠失、木枠も失われるなど現状は損傷がはげしい。
しかし、残された画面のみでも相当の面積があり、適切な処置がなされればモネ作品の魅力を伝える可能性をまだ十分に持っているという。また、幸いにも画家のサインと「1916年」の年記がある左下の画面は残されており、『睡蓮』一連の大装飾画の制作プロセスを考えるうえでも意義ある作品と説明している。
現在、修復と展示のための予備調査を進めており、外部の専門家の意見も交えて今後の計画を練りつつ、次年度から修復処置を開始する。また、一連の基礎調査・修復処置を終えたうえで、来年6月に始まる当館の開館60周年記念の『松方コレクション展』において展示公開を予定しているとした。
同作は、川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)の初代社長を務めた実業家・松方幸次郎が1910年代半ばから1920年代半ばに築き上げた通称「松方コレクション」として所有されていたもの。44年、コレクションのうちフランスに残されていた約400点の作品群は仏政府に接収されたが、その後59年に375点が再び日本に運ばれ国立西洋美術館に収蔵されるに至った。その収蔵作品のなかに今回の作品は含まれておらず、仏政府側でも存在が忘れ去られてしまったと考えられる。
同美術館によると、作品は一昨年9月にルーヴル美術館の収蔵庫でロールに巻かれた状態で発見。縦2メートル、横4メートルに及ぶ大作だが、湿気もしくは水の被害によって支持体の上半分を欠失、木枠も失われるなど現状は損傷がはげしい。
しかし、残された画面のみでも相当の面積があり、適切な処置がなされればモネ作品の魅力を伝える可能性をまだ十分に持っているという。また、幸いにも画家のサインと「1916年」の年記がある左下の画面は残されており、『睡蓮』一連の大装飾画の制作プロセスを考えるうえでも意義ある作品と説明している。
現在、修復と展示のための予備調査を進めており、外部の専門家の意見も交えて今後の計画を練りつつ、次年度から修復処置を開始する。また、一連の基礎調査・修復処置を終えたうえで、来年6月に始まる当館の開館60周年記念の『松方コレクション展』において展示公開を予定しているとした。
2018/02/26