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SixTONES、ベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』で振り返る6年の軌跡と新章への決意

 SixTONES(ストーンズ)――そのグループ名は、6人それぞれが異なる音色や魅力を持ち、各人の個性が調和してひとつの音楽を生み出す「Six Tones(6つの音)」、磨かれていない可能性を秘めた存在を示す「Six Stones(6つの原石)」が、原色のように組み合わさることで無限の色(音)を生み出す「音の6原色=TONE」に由来する。

 彼らは、事務所によって作られたグループではない。ドラマ『私立バカレア高校』(2012年/日本テレビ系)のクラスメイト役でファンに“バカレア組”と呼ばれる人気の組み合わせとなるが、なかなか正式なグループにはなれなかったなか、ジェシー、京本大我、松村北斗、地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人が事務所に直談判して2015年5月1日、ようやくグループとして認められ、SixTONESとなった。

 同時期に人気ジュニアグループとして活動していたSnow Manとともにジュニアを牽引。2019年8月8日に東京ドームで開催された『ジャニーズJr.8・8祭り 〜東京ドームから始まる〜』でSnow Manと同時CDデビューを発表し、翌2020年1月22日に、2グループの両A面という異例のシングル「Imitation Rain / D.D.」でミリオンセラーデビューを飾った。

 2025年にデビュー5周年を迎えたが、SixTONESはそのグループ名から6周年となる今年をアニバーサリーとし、1月21日に初のベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』をリリースした。これを機に、SixTONESの6年を楽曲をフックに振り返ってみよう。

1. デビュー期 二面性で示した決意(2020)

 SixTONESのデビュー曲は、YOSHIKI(X JAPAN/THE LAST ROCKSTARS)がプロデュースを手がけた「Imitation Rain」。ピアノとストリングスを軸にした本格的なロックバラードで、感情の振れ幅を最大限に引き出す構成を持つこの曲は、同時デビューしたSnow Manの華やかなアクロバットパフォーマンスで魅せるダンスチューン「D.D.」とは真逆となった。ド派手なパフォーマンスはないが、京本大我の高音、伸びのある中音が魅力のジェシー、深みのある低音の松村北斗と田中樹、温かい中低音の地優吾、そしてパワフルな森本慎太郎による“6原色”がYOSHIKIの壮大なメロディと強く結びつき、彼らのカラーを明確にした。一方で、2ndシングル「NAVIGATOR」では、ダンサブルでエッジの効いたサウンドを提示し、「バラードもダンス曲もできる」という二面性をデビュー当時から打ち出していた。

2. 音楽オリエンテッドの姿勢 輪郭が見え始めた個性(2020〜2021)

 3rdシングル「NEW ERA」から、4thシングル「僕が僕じゃないみたいだ」、5thシングル「マスカラ」では、ロックやヒップホップなどを下敷きにしたサウンドが前面に出てくる。特にKing Gnuの常田大希の提供曲「マスカラ」では、変拍子・転調・複雑なメロディラインが多い難曲に6人それぞれの声質を最大限に活かす形で応えて新機軸を見出した。SixTONESはここで、J-POPの最前線と接続しながらも、安易に迎合しない姿勢を示した。

3. アルバム『CITY』音楽性の深化 アルバム志向へ(2022)

 “街”を舞台に、1日の時間の流れ(朝→夕方→夜→深夜)を音楽で描くというコンセプトを試みたアルバム『CITY』を機に、SixTONESはシングル単位のインパクトだけでなく、作品全体としてのアルバムの完成度を強く意識し始める。『CITY』ではグループ名が示す通り、「6人の声がどう響き合うか」、そして「ライブでどう鳴るか」が音楽的テーマとして明確になり、ジャンルを横断した選曲の妙で楽曲優先主義を体現。グループの音楽性と表現力が一段階進化したことを示す重要作として位置づけられた。

 一方でシングルは、7thシングル「わたし」が松村主演ドラマ、8thシングル「Good Luck!/ふたり」がジェシー、京本の主演ドラマ主題歌としてリリースされるなど、メンバー各人の個人での仕事が活発化した効果も表れた。

4. アルバム『THE VIBES』 エッジーとポップの両立 4大ドームツアーでライブアーティストとしての高みへ(2023〜2024)

 9thシングル「ABARERO」は、ビートはより重く、ラップパートの比重も増し、歌詞には挑戦的な言葉が並び、SixTONESの攻撃性が最も分かりやすく表出した楽曲となった。これは単なる流行追随ではなく、自分たちが置かれている立場への自覚と反発心を音楽で表現し、「戦うグループ」「簡単には消費されない存在」というセルフイメージを明確にし、パフォーマンスに説得力を与えていった結果だろう。

 そして、音楽的にはエッジーに寄りながらもポップミュージックとしてのヒットを実現させたのが、10thシングル「こっから」だ。森本が主演したドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)の主題歌として広く一般層に届き、ミュージックビデオ(MV)は1億回再生を達成。SixTONESの知名度をさらに押し上げた。サウンドは単なるポップミュージックではなく、ラップのマイクリレー、ブレイクビーツのリズムというヒップホップの要素が生バンドに乗ったミクスチャー。それがSixTONESらしいジャンル横断型の楽曲と認知され、SixTONESが積み重ねてきた経験が反映されたような泥臭くて人間味のある歌詞も相まって、“青春アンセム”に。

 「こっから」の勢いは4thアルバム『THE VIBES』に繋がり、51.5万人を動員した初の4大ドームツアー『VVS』という形に開花した。360度を観客に囲まれたセンターステージで、ダンス曲からバラードまで幅広い楽曲を生バンドでリアレンジしたツアー『VVS』は、SixTONESが数年かけて育ててきた“生音主体のロック寄りライブ”をドーム規模で完成させた。

5. アルバム『GOLD』 音源の強さ×ライブの強さを実証 トップアーティストとしての地位を固める(2024〜2025)

 4大ドームツアー『VVS』を終えてリリースした12thシングル「音色」は、京本の主演ドラマ『お迎え渋谷くん』(関西テレビ/フジテレビ系)の主題歌として、初週売上がハーフミリオンを突破。SixTONESの勢いが加速したことを印象付けた。

 この「音色」に13thシングル「GONG/ここに帰ってきて」が収録された5thアルバム『GOLD』は、『CITY』で確立した“コンセプト性”から、“音楽ジャンルの広さと強度”へと軸が移動。ツアーも4大ドームから5大ドームへと拡大し、「音源の強さ×ライブの強さ」が両立したアーティストとして総合力の高さを実証。トップアーティストとしての地位を固めた。

6. ベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』 新章への転換期 ジャンルを超える表現者集団はどこへ向かうのか

SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』【通常版】

SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』【通常版】

 2024年に“ライブの強さ”を証明し、2025年に“音源の強さ”を更新し、アーティストとしての総合力が最も高まったSixTONESがこだわる「6」周年の今こそが、新章への転換期。まさにマイルストーンの時期といえるだろう。

 そんな彼らの道のりと決意を示したのが、16thシングル「Stargaze」だ。RADWIMPSの野田洋次郎が書き下ろしたこの曲で彼らは、「俺らは“奇跡の種”」と歌っている。ロック、ヒップホップ、ポップ、バラードといったジャンルを自在に行き来して、表現者集団へと変化したSixTONES。踏まれても、雨風に吹かれても、まっすぐじゃなくても、力強く伸び続けた“奇跡の種”が、これからどう育っていくのか――。その生きざまをこのベストアルバムで再確認して、この先の新章への想いをめぐらせたい。

7. ボーナストラックで楽しむ過去と未来

 2枚組ベスト盤のDISC1には、デビューシングル「Imitation Rain」から「Stargaze」まで16枚のシングル曲を収録。DISC2前半には、1stアルバム『1ST』から最新アルバム『GOLD』までのアルバムリード曲5曲に加え、JR東日本のCMソング「Shine with U」(新曲)を含む24曲が全形態共通で収録されている。そしてDISC2の後半には、ボーナストラックとして各形態で異なる楽曲が収録されるが、この選曲がまたSixTONESらしい。

 【初回盤A】ボーナストラックには、これまで音源化されていなかった、ジュニア時代の楽曲「IN THE STORM」「Amazing!!!!!!」「Beautiful Life」「Jungle」「Night Train」の5曲を収録。「JAPONICA STYLE」「Hysteria」「この星のHIKARI」に続く音源化は嬉しいが、それでもまだ未音源化の曲があるのもスゴイ。

 【初回盤B】ボーナストラックには、SixTONESがジュニア時代にカバーしていた先輩グループの楽曲、KinKi Kids「シンデレラ・クリスマス」、嵐「明日の記憶」、KAT-TUN「THE D-MOTION」、Kis-My-Ft2「Shake It Up」、SMAP「Battery」の5曲を収録。

 【通常盤】ボーナストラックには、各メンバーがそれぞれの想う“SixTONES”をプロデュースした6曲、ジェシー「Merry-Go-Round」、京本「Violet」、松村「予知夢」、地「朱夏」、森本「ALL STAR STATUS」、田中「HANDS UP」を収録。それぞれの嗜好や個性が堪能できる楽曲たちは、これからのSixTONESの道を示すものになるのかもしれない。

文:坂本ゆかり
<作品情報>
SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』

【初回盤A】
■2CD+2DVD+ブックレット+グッズ
品番:SECJ-134〜137/価格:6,666円(税込)
■2CD+Blu-ray Disc+ブックレット+グッズ
品番:SECJ-131〜133/価格:6,666円(税込)

【初回盤B】
■2CD+2DVD+ブックレット+グッズ
品番:SECJ-141〜144/価格:6,666円(税込)
■2CD+Blu-ray Disc+ブックレット+グッズ
品番:SECJ-138〜140/価格:6,666円(税込)

【通常版】
■2CD
品番:SECJ-145〜146/価格:3,960円(税込)

■SixTONES「MILESixTONES -Best Tracks-」(外部サイト)

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