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『愛しのアイリーン』安田顕主演で実写映画化 原作者「幸せな奇跡」

 演劇ユニット・TEAM NACS安田顕(44)が、新井英樹氏の漫画を実写化する映画『愛しのアイリーン』(今秋公開)に主演することが6日、わかった。メガホンをとったのは、『麦子さんと』『ヒメアノ〜ル』などの吉田恵輔監督。主人公・宍戸岩男を演じた安田は「登場人物のすべてが愛おしくて、吉田監督のうわべだけじゃない愛のかたちがいっぱいあふれていて、俳優としてすごい経験をさせていただきました。今はただ『この映画に参加できて本当に良かった』という気持ちがすべてです」と話している。

(左から)映画『愛しのアイリーン』監督の吉田恵輔氏、主演の安田顕、原作者の新井英樹氏

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 原作は、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、1995年〜96年まで連載。過疎化が進む村に住む非モテの42歳・岩男が、あることをきっかけにフィリピンに嫁探しに向かい、18歳のアイリーンと結婚したことから起こる壮絶なできごとが描かれた。

 原作者の新井氏は、1989年『8月の光』で漫画家デビュー以来、社会に蔓延するさまざまなテーマを容赦ない人間描写と圧倒的な世界観、痛烈なメッセージ性で描き続けてきた。自身の作品が映像化するのは今回が初となり、「『愛しのアイリーン』実写映像化。このご時勢、この漫画に、この文言ってこと自体に笑ってしまいますがそれが『現実』となると…大爆笑!! 生きてるとこんなことが起こるんですね。これは少なくともボクにとって幸せな奇跡です! 吉田監督、安田顕さんはじめ関係者のみなさん本当にありがとうございます!!」と感謝を込めた。

 安田は「夏撮影、フィリピン撮影、冬撮影と、長期間の撮影の経験は初めてだったのですが、きっと御覧いただいた方には『けっこうな大作だな』と思ってもらえるはずです」とコメント。監督になる前から同作の映画化を夢見ていたという吉田監督は、「監督になって12年、夢が現実になった。プレッシャーなんか糞食らえ。俺は俺が観たい最高のアイリーンを形にするのだ」と気合を入れている。

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