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西田敏行、語りの原点はラジオ 『新日曜名作座』10周年

 俳優の西田敏行(70)、竹下景子(64)、2人だけの声の演技でつづる、NHKラジオ第1のオーディオドラマ『新日曜名作座』(毎週日曜 後7:20〜7:50)が、2008年4月の放送開始から10周年を迎えた。西田は「健康で命ある限り、できるだけ長く携わらせていただければ幸甚に思います」と意欲を示した。

 昭和の芸能界を代表する国民的俳優の一人であり、映画・テレビ・舞台・ラジオ・歌手・エッセイストなど幅広い分野で活躍した、元祖マルチタレント・森繁久彌さんと、『紅白歌合戦』第1回紅組司会を務めた女優・声優の加藤道子さんによる、前身番組『日曜名作座』(1957年4月〜2008年3月30日)とあわせると、61年の歴史ある番組。

 森繁さんの後を継いで、早10年。西田は「森繁さんのライフワークともいうべき番組を引き継ぐことになったわけですが、森繁さんが『ラジオはいいぞ、ラジオは楽しい』とおっしゃっていたことが、10年やらせていただいて、つくづくそのとおりだな、と感じます。役者としても良いスキルを磨かせてもらっているな、と思いますし、収録していて勉強になります」と感慨。

 NHKでテレビ放送を開始した1953年生まれの竹下は「この番組でラジオに改めて向き合い、その良さを実感」しているといい、「森繁さんの自在な語りと、西田さんの語り口が重なる時もあり、収録の最中でも聞き惚れてしまうことが多々あります。毎回、勉強になります」と西田の声の演技に敬服。「西田さんと2人だけなので、一人で何役も演じるのは簡単ではないのですが、それを楽しめるようになるくらい精進します」と話していた。

 西田は放送中の大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)でも語りを担当。当初、予定されていた市原悦子の代役だが、竹下は「ドラマの持ち味と西田さんのやわらかな口調がなんとも心地よくて、すっとドラマの中に入っていける。さりげないけれども語りの役割の大きさを、改めて噛みしめています。『新日曜名作座』の西田さんとはまた違う。この幅の広さが西田さん、なんですよね」と絶賛。

 テレビ朝日系で放送されているドキュメンタリー番組『人生の楽園』(毎週土曜 後6:00〜6:30)でも2003年11月よりナレーションを担当している(こちらの番組も2001年から続く長寿番組)。

 語りの妙味を発揮する西田の原点を探ると、ラジオにあるという。「私が幼少の頃、情操を育んだのはラジオなんです。家にテレビが来たのは小学5年生の頃でしたからね。『笛吹童子』や『1丁目1番地』といったラジオドラマのほかにもいろんな番組を聞いていました。徳川夢声さんとか、すばらしい方たちがラジオで活躍されていて、それを子どもの頃からよく聞いていたことがいまとなっては大きな財産になっていると思います。それで、こんなに優しくて、立派な(笑)人間になることができたんですね」と、常にユーモアも忘れない。

 よく聞くことはよく話すことにもつながるようだ。西田は「話すのが苦手だな、っていう人はラジオをよく聞いたらいいですね。ディスクジョッキーが等身大でしゃべっているのもいいんですが、この『新日曜名作座』のように、正しい日本語、美しい日本語を伝えていこうという姿勢を持っている人たちの番組も聞いていただけたら、いろんな意味で何かしら得るものがあるんじゃないかと思います」とアドバイスも送っていた。

 『新日曜名作座』は、8日より「10周年記念・藤沢周平短編作品」(全6回)として、時代小説の名手・藤沢周平の短編8編を、2話ないし1話構成で取り上げ、江戸の市井の暮らしの一瞬に、人生が凝縮されたような一こまを描きあげる。



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