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デイジー・リドリー、『スター・ウォーズ』がなかったら「違った旅になっていた」

 先日、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)のキャスト・スタッフが来日。ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは「ショウゲキ・ノ・スター・ウォーズ」と宣伝していたが、当初、来日予定だったレイ役のデイジー・リドリーが来られなかったのは残念だった(ほかの映画撮影のスケジュールが変更となったためらしい)。日本でインタビューができなかったので、7月に米ロサンゼルスで行った海外メディアと合同のインタビューでのコメントを紹介する。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)でヒロインに大抜てきされたデイジーにとっての「スター・ウォーズ」とは?

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)フォースが覚醒したレイ(デイジー・リドリー)の運命は!? (C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

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 『フォースの覚醒』の自分の演技を、私自身はまったく気に入っていないの。大嫌い。だって、下手くそなんだもの。一般に公開される前に、キャスリーン(ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ)とアダム(カイロ・レン役のアダム・ドライバー)と一緒に観たんだけど、試写を終えてロサンゼルスからロンドンの自宅に帰るまで、文字通り、泣きっぱなしだったわ。

 でも映画が公開されて、観たという人たちから「よかったよ」と言ってもらって。その時、気がついたのだけれど、私がどう思っているかなんて、関係ないのよね。観客が楽しんでくれればそれでいい。最初の試写から数ヶ月後、サイエンス・ミュージアムIMAXという最高のスクリーンで『フォースの覚醒』を見たのだけれど、とてもいいと思えたの。自分のことだけが気になっていたけれど、すばらしい作品であることは間違いないんですもの。次はうまく、もっと良くしていこう、と前を向くことができました。

 『最後のジェダイ』の撮影では、きつかったけれど、肉体的なトレーニングを頑張ってよかったと思っています。『フォースの覚醒』の時は、自分の限界もわからずにやっていたけれど、2度目の今回は、こうすればここまでできるようになるんだということがわかるようになりました。肉体的にできることが増えてくると、自分に対しても肯定的になれて、メンタルも強くなるの。私の演技を皆がダメ出ししたらどうしようって、落ち込むこともあるけれど、そういう状況の時にどう対応したらいいか、その術を学んでいるところです。

 とにかく、自分のしたこと、していることが注目されるって、本当に驚くべきことなのよ。世界には何千、何万という数の俳優、女優がいるけれど、誰もが注目を集める機会を得るわけではない。それが私には起こって、私自身のことを私がどう思っていようが、人々は私の仕事を見て、それに反応してくれる。『スター・ウォーズ』に出ていなかったら、ケネス・ブレナー監督との仕事(映画『オリエント急行殺人事件』)もなかっただろうし、いろいろな人たちと仕事をする機会もなかったと思う。『スター・ウォーズ』後、すべてが変わったとは言わないけれど、『スター・ウォーズ』に出ていなかったら、まったく違った旅になっていたでしょうね。

■『最後のジェダイ』は循環的な物語ではない

 物語は私が予想していたものとは違う方向に向かっています。といっても、正直なところ、私は『フォースの覚醒』に出るまで、『スター・ウォーズ』は観たことはあったけれど、それだけでもありました。知識も全然なかったからたいした予想もできないのだけれど、それでもライアン・ジョンソン監督が作り出したものは、本当に予想がつかないものでした。私はそれにとても感動しました。だから、その答えが何であれ、観客の皆さんにその衝撃の瞬間を楽しんでもらえることを、願っています。答えが大事なのではなく、その答えを知る瞬間を迎えることがすばらしいと、思ってもらえるといいのだけれど。

 あえて言うならば、『最後のジェダイ』は決して、循環的な物語ではありません。『フォースの覚醒』でカイロとレイの間で起こっていたことは、それほど白黒がはっきりしているわけでもない。カイロは、善と悪の違いではなく、善と正しい行いの違いであると言い切るのよ。カイロという人物は、自分が正しい行いをしていると信じ切っている。だから、境界線がますますあいまいになっていく。善い人も間違った判断をするし、悪い人でも良い行いをすることがある。ジョンソン監督の作り上げたものは、道徳的で、人々に問いかけることで裏表が見えてくるというか、これまでに見えてこなかったものが浮き彫りになってくるというか、すばらしいものなの。

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