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『東京コミコン2017』ハリウッドスターの自由で負けず嫌いな一面に観客大喜び

 日米のポップカルチャーの祭典『東京コミックコンベンション2017(略称:東京コミコン2017)』が1日、千葉・幕張メッセで開幕(3日まで)。初日、立ち見の人垣が何層もできるほど賑わったステージイベントは、来日スペシャルゲストによるトークショーだった。

『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショー(左から)マッツ・ミケルセン、カール・アーバン、ネイサン・フィリオン、福原かれん(C)ORICON NewS inc.

『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショー(左から)マッツ・ミケルセン、カール・アーバン、ネイサン・フィリオン、福原かれん(C)ORICON NewS inc.

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 登壇したのは、映画『ドクター・ストレンジ』ヴィラン・カエシリウス役やドラマ『ハンニバル』のハンニバル・レクター役などで知られるマッツ・ミケルセン、ドラマ『キャッスル〜ミステリー作家は事件がお好き』に主演するネイサン・フィリオン、『スター・トレック』レナード・マッコイ役やドラマ『オールモスト・ヒューマン』ジョン・ケネックス役などのカール・アーバン、そして映画『スーサイドスクワッド』で女剣士カタナ役を好演した福原かれん

 出演作品の垣根を超えて俳優たちがトークショーに登壇するのは、海外のコミコンでもあまり例がないという。ネイサンでさえ「僕はすっかりオタクになった気分だ。『スター・ウォーズ』(マッツ・ミケルセンは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも出演)、『スター・トレック』、『スーサイドスクワッド』のキャストに囲まれて最高です」と大興奮。「もしSF作品のオファーが来たら、ぜひ出たいと思っています。そういう話があったら誘ってください」と呼びかけると、客席からは期待のこもった拍手が沸き起こった。

 トーク中、カールが昇降式の椅子の座面を下げ、隣のネイサンを見上げて、「ところで、背が高いね」とふざけるひと幕も。ネイサン、マッツも続いて、突如“目線下げゲーム”が始まる。マッツがこれ以上、下げられないところまで低くなった椅子を放棄してステージ上で直座りすると、カールは腹ばいに。ならばステージから下りるという最終手段に出たマッツで決着するまで。自由で負けず嫌いなハリウッドスターの一面を見て、観客も大喜びだった。

 マッツは「私は3回も東京に来ているのですが、今回のようなイベントには参加したことがなかったので、本当にすばらしいし、美しいし、規律よく、組織だった形で開催されていて、また大勢の方々が参加されて、本当にここに来ることができて良かったと思います」と終始笑顔で、自身もアメコミ好きであることを語った。

 「子どもの頃から、アメコミを読み、映画を観るのが好きでした。現実の世界から離れ、空想の世界で、空を飛ぶことができたり、透明になれたりしたらいいなと思っていた。そう、透明になってみたいと思っていた。だけど、僕はスーパーヒーローを演じたことなくて、スーパーヴィランは何度も演じているんですけどね(笑)」。

 「アリガトウ、トウキョウ」と日本語であいさつしたカールはお茶目な告白で笑わせた。「仕事をさぼってここに来ている人はどれくらいいますか?(金曜日の午後のイベントだったため)。僕は2009年に『スター・トレック』のプレミアで来て以来です。その時、『平和』という漢字を習って、それからサインを求められると必ず書き添えていたんです。ところが、間違えて覚えていたことを知りました。『平和』のつもりが、『やね』と読める字を書いていたんです(笑)。今回はちゃんと『平和』という文字を覚えて帰りたいと思います」。

 トークショーを盛り上げたカールは、『スター・トレック』のようなSF映画、『ロード・オブ・ザ・リング』のようなファンタジー映画、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(公開中)のようなスーパーヒーロー映画にも出演し、登壇者の中でもっとも“コミコン”慣れしているともいえる。

 「ファンと会えるのが楽しいんです。キャリアの出発点だった舞台は、作品や自分の演技が評価されているのかどうか、観客の反応がその場でわかったけれど、映像作品ではそうはいかない。でも、こういうイベントに出ると、自分が参加した作品が人気あるのか、ないのかがよくわかるし、僕がコミコンのようなイベントを楽しめるのも皆さんのおかげです」と話していた。

 アメリカに移住した日本人の両親を持ち、アメリカで生まれ育った福原だが、両親の帰省に同行して何度も日本を訪れていることから、「帰ってきた」という感覚もあるそう。「ハリウッド大作でアジア系女性が大役を任されるチャンスはめったになく、『スーサイドスクワッド』に出演できて本当にラッキーだったと思います。いまでも毎日、神様に感謝しています。私にアドバイスできるのは、夢を捨てないこと。アジア人だから日本人だからと、自分でリミットをつけることなく突き進んで夢をつかんでください」とメッセージを送っていた。

関連写真

  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショー(左から)マッツ・ミケルセン、カール・アーバン、ネイサン・フィリオン、福原かれん(C)ORICON NewS inc.
  • マッツ・ミケルセン(C)ORICON NewS inc.
  • 福原かれん(C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストのネイサン・フィリオン(C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストのカール・アーバン(C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショーの模様。椅子の高さを下げておどけるカール・アーバン(右から2人目)
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショーの模様。負けじと椅子の高さを下げたネイサン・フィリオン (C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショーの模様。3人が競うように椅子の高さを下げてこの状態 (C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショーの模様。マッツ・ミケルセンが椅子から下りてステージに直座りしたので、寝そべって対抗したカール・アーバン (C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショーの模様。もっと下になろうとしてステージから下りるマッツ・ミケルセン(C)ORICON NewS inc.
  • 『東京コミックコンベンション2017』(12月1日)来日スペシャルゲストが登壇したトークショーの模様 (C)ORICON NewS inc.

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