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キャリー・フィッシャー、『スター・ウォーズ』は「家族」

 12月15日に公開される映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に、レジスタンスを率いるレイア役で出演している故キャリー・フィッシャーさん(享年60)。昨年12月27日、彼女の訃報は世界中に衝撃を与えた。亡くなる前に撮り終えていた『最後のジェダイ』の予告編などで、彼女の姿を目にするたびに、この世にいないという事実が信じられなくなるくらいの確かさで胸に迫ってくる。キャリーさん自身は「スター・ウォーズ」シリーズのことをどう思っていたのだろうか。『最後のジェダイ』の制作期間中に語っていたことばを紹介する。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)に出演しているキャリー・フィッシャーさん(C)2017 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)に出演しているキャリー・フィッシャーさん(C)2017 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved

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 「スター・ウォーズ」シリーズを代表するキャラクターの一人であるレイアは、ダース・ベイダーの娘であり、伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカーの双子の妹。負けん気が強く勇敢で、愛にあふれたプリンセスとして世界中のファンから愛されてきた。

 そんなレイアを演じたキャリーさんは、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)に出演して以来、『エピソード5/帝国の逆襲』(80年)、『エピソード6/ジェダイの帰還』(83年)の大ヒットとともに、世界中のファンから愛される存在となり、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)でもその存在感、人気が衰えることはなかった。すでに撮影が終了していた『最後のジェダイ』でも、物語上、重要な役割を担い、『エピソード9』(2019年12月20日全米公開予定)への出演も予定されていた。

 「スター・ウォーズ」シリーズ以外にも、女優として『ブルース・ブラザース』(80年)、ウッディ・アレン監督の『ハンナとその姉妹』(86年)、メグ・ライアンの出世作でもある『恋人たちの予感』(89年)などに出演、脚本の監修を手掛けたり、小説を書いたりさまざまな活躍を見せたキャリーさんだが、常に「スター・ウォーズ」のレイアの影がついてまわった。

 そのせいか、キャリーさんは公の場で「スター・ウォーズ」について語る時はいつも、どこかシニカルだった。例えば、『エピソード4』で着た白いドレスや『エピソード6』で着たメタルビキニや象徴的なお団子ヘアを「大嫌いだった」と告白したり、本当はオーディションでレイア役を勝ち取ったのに、「オタクと寝たからレイア役をゲットできたのよ」と言ってみたり。

 ところが、『最後のジェダイ』の制作時には、「私にとって、『スター・ウォーズ』は家族なの。家族がすべてなのよ」と、笑顔で語っていたのだ。

 キャリーさんは続ける。「多くのファンにとって『スター・ウォーズ』はおとぎ話なの。彼らはこれを見ながら育ち、空想することが原動力となってきたわ。でも現実の世界に生きていながら、自分が『スター・ウォーズ』の世界の一部にいるように感じているの。彼らは登場人物たちを友達のように感じているし、ある意味本当にそうなんだと思う。

 私はコミコンに行って多くの人々と会っているけれど、ファンの人たちにも映画に対する愛がパワフルに流れているの。ファンの人たちは子どもの頃に感動した『スター・ウォーズ』シリーズを、自分の子どもや孫に見せていて、私は長年ずっとそういうファンの姿を見てきたわ。それってとてもすてきなことよね。だって小さな子どもが私のことを誰だかわかっていたり、生後3ヶ月の赤ちゃんがレイアの服を着ていたりするのを見ると、とてもすてきなことだと思ったの」。

 いろいろな感情があるにしても、キャリーさんが「スター・ウォーズ」を、そして世界中の「スター・ウォーズ」ファンを愛し、“家族”のように感じていたのは間違いない。レイアとして、その人生を全うした彼女が、最後に語った「スター・ウォーズ」への思いも一緒に、劇場でその姿を目に焼き付けたい。

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