「学力や知識がないっていうことで『あの時、しっかり勉強すれば良かったな』っていう後悔があった」。このほど青山学院大学への受験を発表した、お笑い芸人・ロンドンブーツ1号2号の田村淳(43)の表情は晴れやかだった。「受験を発表した時に『学歴コンプレックス』という紹介をされたのですが、それは違います。あくまで知識や学力がないことに対して引け目を感じていたということで…」と丁寧に言葉を紡ぐ、淳の本当の思いに迫った。
■父になり芽生えた“責任感” 受験生モード突入で「プライベートは全部勉強」
淳が勉強に対して“嫌悪感”を抱いたのは、中学校2年生で英検4級に落ちた時。「学年400人いたうち、2人しか落ちていなくて、全校生徒の前で名前も呼ばれた。僕はお調子者だったので『オレかい!』みたいに笑いにしていたんですけど、笑いながらも相当ショックな経験で、そこから拒絶が始まって、学びのタイミングを失いました」。それから時を経て、学びへの思いがふつふつと沸き上がってきた淳を後押しするように、昨年10月に第1子となる女児が誕生。“父”としての責任感も芽生え、一歩を踏み出す決意を固めた。
「子どもが生まれたことで、ちゃんとした知識をつけたいと思うようになった。今までは、あやふやに持ち前のお調子者の感じで、よくわからない説明をしても、煙に巻いて逃げられる人生だった。でも、この子が大きくなって、いろんなことを質問された時に、ちゃんと向き合わないといけない。そんな思いやいろいろなタイミングが重なった時に、仲の良いディレクターさんが『AbemaTVの番組で青学受験してみない?』と言ってくれたので、受験しようと決めました」。
高校以来の本格的な勉強で、現時点では偏差値32相当と認定された中、100日間で青学合格レベルの学力を身につけるのは至難の業。当の淳も「この大変さを知っていたら、引き受けてないと思います。何となく『勉強って大変だね』って考えていた100倍大変です」と苦笑いを浮かべるが、すでに“受験生モード”に気持ちを切り替えている。「1日あたり6時間くらいは勉強に充てています。朝8時に起きて、仕事が始まるまでの時間。仕事の合間や移動中、家に帰ってきてからも2時間くらいやるので、プライベートは全部勉強です」。
■現役生の批判も承知の上 無謀な挑戦にも前向き「人生にとって貴重な日々に…」
受験本番では、日本史、英語、現代文の3教科をマークシート形式で回答する。家庭教師が付きっきりで“勉強漬け”の日々を送っているというが、毎日が発見の連続だとうれしそうに明かす。「日本史はもともと好きなので、スルスル入ってくる。英語が難しいのは想像していましたが、現代文が思った以上に大変。言葉を仕事にしているから余裕だと思っていたら、考え方がまるっきり違っていて…。でも、トレジャーハンターのように適切な言葉を探すゲームだと思いながらやると、スゲー面白いんです。時々、答えのシートに向かって『なんでだよ』ってツッコミを入れています」。この発想の転換こそが淳の強みだ。
「高校3年間、もしかしたらそれ以上の期間を使って、目標に向かって頑張ってきた人たちに100日間で挑むことは、現役の受験生たちからすれば『ふざけるな』ってことだと思う。だから、ここからの追い込みで、僕が唯一勝てるのは『楽しむ』ということ。楽しみながら受験勉強をするって決めたので、この状態をキープして、当日を迎えたいと思います」。
「青学に入ったら、何をやりたいか?」と聞いてみると、目の輝きがぐっと増した。「今回の企画を僕に持ってきてくれた、47歳のディレクターさんも一緒に受けるのですが『放送研究会に入りたいね』って話をしています(笑)。実際に放送をやっている演者と演出家が行ったら、研究会のレベルも高くなると思うし、逆にオレたちも若い人がメディアをどうやって捉えているのかを学ぶことができる。お互いが学び合えるキャンパスライフになればいいですね。あとは友だちを作って、年齢は関係ないっていうことを感じてみたいです」。
受験までの様子は、Abema TV『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線〜学歴リベンジ〜』(毎週土曜 後10:00)で、きょう14日から放送される。企画としては100日間でのチャレンジとなるが、どんな結果になっても“学び”は続けるつもりだ。「たとえダメだったとしても、たぶん学びはやめないと思うので、入るまでやりたいなと。合格しても『大学生の田村淳が〜』みたいに、新しい企画がどんどん思いつくんじゃないかなと楽しみにしています」。一度やり始めたら、とことん貫く…今回の受験にかける淳の本気度がかいま見えた。
最後に、受験までの過程にも目を向けてほしい、と言葉に力を込める。「自分の人生にとって、学びがどういう位置づけなのかを考えるきっかけになればという気持ちが強いですね。受験するまでに、想像できないことが起きると思うので、その辺を楽しんでくれたらうれしいです。自分の人生にとって貴重な日々になるとワクワクしています」。これまで、さまざまな活動で世間をあっと言わせてきた田村淳が、今度は“受験生”になって青学受験に挑戦…面白くならない訳がない。
■父になり芽生えた“責任感” 受験生モード突入で「プライベートは全部勉強」
淳が勉強に対して“嫌悪感”を抱いたのは、中学校2年生で英検4級に落ちた時。「学年400人いたうち、2人しか落ちていなくて、全校生徒の前で名前も呼ばれた。僕はお調子者だったので『オレかい!』みたいに笑いにしていたんですけど、笑いながらも相当ショックな経験で、そこから拒絶が始まって、学びのタイミングを失いました」。それから時を経て、学びへの思いがふつふつと沸き上がってきた淳を後押しするように、昨年10月に第1子となる女児が誕生。“父”としての責任感も芽生え、一歩を踏み出す決意を固めた。
「子どもが生まれたことで、ちゃんとした知識をつけたいと思うようになった。今までは、あやふやに持ち前のお調子者の感じで、よくわからない説明をしても、煙に巻いて逃げられる人生だった。でも、この子が大きくなって、いろんなことを質問された時に、ちゃんと向き合わないといけない。そんな思いやいろいろなタイミングが重なった時に、仲の良いディレクターさんが『AbemaTVの番組で青学受験してみない?』と言ってくれたので、受験しようと決めました」。
高校以来の本格的な勉強で、現時点では偏差値32相当と認定された中、100日間で青学合格レベルの学力を身につけるのは至難の業。当の淳も「この大変さを知っていたら、引き受けてないと思います。何となく『勉強って大変だね』って考えていた100倍大変です」と苦笑いを浮かべるが、すでに“受験生モード”に気持ちを切り替えている。「1日あたり6時間くらいは勉強に充てています。朝8時に起きて、仕事が始まるまでの時間。仕事の合間や移動中、家に帰ってきてからも2時間くらいやるので、プライベートは全部勉強です」。
■現役生の批判も承知の上 無謀な挑戦にも前向き「人生にとって貴重な日々に…」
受験本番では、日本史、英語、現代文の3教科をマークシート形式で回答する。家庭教師が付きっきりで“勉強漬け”の日々を送っているというが、毎日が発見の連続だとうれしそうに明かす。「日本史はもともと好きなので、スルスル入ってくる。英語が難しいのは想像していましたが、現代文が思った以上に大変。言葉を仕事にしているから余裕だと思っていたら、考え方がまるっきり違っていて…。でも、トレジャーハンターのように適切な言葉を探すゲームだと思いながらやると、スゲー面白いんです。時々、答えのシートに向かって『なんでだよ』ってツッコミを入れています」。この発想の転換こそが淳の強みだ。
「高校3年間、もしかしたらそれ以上の期間を使って、目標に向かって頑張ってきた人たちに100日間で挑むことは、現役の受験生たちからすれば『ふざけるな』ってことだと思う。だから、ここからの追い込みで、僕が唯一勝てるのは『楽しむ』ということ。楽しみながら受験勉強をするって決めたので、この状態をキープして、当日を迎えたいと思います」。
「青学に入ったら、何をやりたいか?」と聞いてみると、目の輝きがぐっと増した。「今回の企画を僕に持ってきてくれた、47歳のディレクターさんも一緒に受けるのですが『放送研究会に入りたいね』って話をしています(笑)。実際に放送をやっている演者と演出家が行ったら、研究会のレベルも高くなると思うし、逆にオレたちも若い人がメディアをどうやって捉えているのかを学ぶことができる。お互いが学び合えるキャンパスライフになればいいですね。あとは友だちを作って、年齢は関係ないっていうことを感じてみたいです」。
受験までの様子は、Abema TV『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線〜学歴リベンジ〜』(毎週土曜 後10:00)で、きょう14日から放送される。企画としては100日間でのチャレンジとなるが、どんな結果になっても“学び”は続けるつもりだ。「たとえダメだったとしても、たぶん学びはやめないと思うので、入るまでやりたいなと。合格しても『大学生の田村淳が〜』みたいに、新しい企画がどんどん思いつくんじゃないかなと楽しみにしています」。一度やり始めたら、とことん貫く…今回の受験にかける淳の本気度がかいま見えた。
最後に、受験までの過程にも目を向けてほしい、と言葉に力を込める。「自分の人生にとって、学びがどういう位置づけなのかを考えるきっかけになればという気持ちが強いですね。受験するまでに、想像できないことが起きると思うので、その辺を楽しんでくれたらうれしいです。自分の人生にとって貴重な日々になるとワクワクしています」。これまで、さまざまな活動で世間をあっと言わせてきた田村淳が、今度は“受験生”になって青学受験に挑戦…面白くならない訳がない。
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2017/10/14