『X-メン』(2000年)で自身の代名詞とも言えるキャラクター、ウルヴァリン/ローガンに出会い、それ以降17年もの間演じてきたヒュー・ジャックマン(48)。最新作『LOGAN/ローガン』(公開中)でついに同役を“卒業”することを選んだジャックマンに、キャラクターとの別れを選ぶまで、きっと葛藤があったのだろうと聞いてみると、さわやかな笑顔で「ノー」と返ってきた。
ウルヴァリンといえば、驚異的な治癒能力と高度な戦闘能力、全てを切り裂く超金属の爪を武器に持つ危険な男…のはずだが、ミュータントがほぼ死滅した近未来を舞台にした同作で描かれるのは、今までとは全く違う姿。老いて治癒能力が失われつつあるウルヴァリンは、ローガンと名乗ってリムジンの運転手で生計を立てていた。ミュータントの最後の希望である少女ローラを守ることになるが、劇中では“老い”や“孤独”を感じさせるシーンが登場し、キャラクターの内面が深く描かれている。
ウルヴァリンを演じるのは、今回で最後。その決断に至るまで葛藤があったのか聞くと、「ノー」と即答された。
「悩む思いは全くなかった。今回の映画のアイディアが生まれたとき、ほかにもいろんなアイディアを監督と話したんだ。300人の敵と戦うとか、シリーズ最強の悪者を登場させるとかいろんな案が出たけれど、これまで8本やってきて全て出し切っているから、『許されざる者』や『レスラー』みたいに、キャラクターの内面に迫ってみようということになったんだ。このアイディアが生まれたときに、完璧な終わり方だと思った」。
“完璧な終わり方”にたどり着いたジャックマンに、迷いは一切なし。降板のニュースは『X-MEN』シリーズファンに大きな衝撃を与えたが、当時のことを「発表するまでの6週間、僕が『アナウンスするよ』と言ってもパブリシストから『待って待って、本当にいいの?』って毎週聞かれて、僕は『もういい』と言い続けたんだ。最後の最後、SNSに投稿するときも彼女は『本当にいいの?』と念を押してきて、彼女の手を押してボタンを押したくらいだったよ(笑)。それでも『後悔しない?』と言われて『絶対ない』って答えたんだ」と、笑いを交えながら振り返った。
17年の責務を終えた、クランクアップの瞬間に出てきた感情は「感謝、疲れ、ハッピー。でも、まだまだ仕事が残っているからちょっと緊張があったかな」と明かし、「『ベルリン国際映画祭』で完成した作品を観たときに、初めて安堵感が訪れたんだ。ですごく期待値が高かったけれど、それを遥かに超えてくれた完成作だったから、本当に幸せだったよ」。
すべてをやりきった手応えをにじませた後、“当たり役”から離れる今後について「新しい世界を迎えることにワクワクしているよ。劇場に戻って舞台にも立ちたい。この17年間はいつも映画が控えていたから、なかなか舞台をやることができなかったんだ。自分が挑戦したいって思えるような、納得のいく道を選んで行きたい。(ウルヴァリン役のために)毎朝3時間のトレーニングをしなくてよくなることも、僕にとってはすごく大きな変化だよ」と、この日一番の笑顔で語った。
ウルヴァリンといえば、驚異的な治癒能力と高度な戦闘能力、全てを切り裂く超金属の爪を武器に持つ危険な男…のはずだが、ミュータントがほぼ死滅した近未来を舞台にした同作で描かれるのは、今までとは全く違う姿。老いて治癒能力が失われつつあるウルヴァリンは、ローガンと名乗ってリムジンの運転手で生計を立てていた。ミュータントの最後の希望である少女ローラを守ることになるが、劇中では“老い”や“孤独”を感じさせるシーンが登場し、キャラクターの内面が深く描かれている。
ウルヴァリンを演じるのは、今回で最後。その決断に至るまで葛藤があったのか聞くと、「ノー」と即答された。
「悩む思いは全くなかった。今回の映画のアイディアが生まれたとき、ほかにもいろんなアイディアを監督と話したんだ。300人の敵と戦うとか、シリーズ最強の悪者を登場させるとかいろんな案が出たけれど、これまで8本やってきて全て出し切っているから、『許されざる者』や『レスラー』みたいに、キャラクターの内面に迫ってみようということになったんだ。このアイディアが生まれたときに、完璧な終わり方だと思った」。
“完璧な終わり方”にたどり着いたジャックマンに、迷いは一切なし。降板のニュースは『X-MEN』シリーズファンに大きな衝撃を与えたが、当時のことを「発表するまでの6週間、僕が『アナウンスするよ』と言ってもパブリシストから『待って待って、本当にいいの?』って毎週聞かれて、僕は『もういい』と言い続けたんだ。最後の最後、SNSに投稿するときも彼女は『本当にいいの?』と念を押してきて、彼女の手を押してボタンを押したくらいだったよ(笑)。それでも『後悔しない?』と言われて『絶対ない』って答えたんだ」と、笑いを交えながら振り返った。
17年の責務を終えた、クランクアップの瞬間に出てきた感情は「感謝、疲れ、ハッピー。でも、まだまだ仕事が残っているからちょっと緊張があったかな」と明かし、「『ベルリン国際映画祭』で完成した作品を観たときに、初めて安堵感が訪れたんだ。ですごく期待値が高かったけれど、それを遥かに超えてくれた完成作だったから、本当に幸せだったよ」。
すべてをやりきった手応えをにじませた後、“当たり役”から離れる今後について「新しい世界を迎えることにワクワクしているよ。劇場に戻って舞台にも立ちたい。この17年間はいつも映画が控えていたから、なかなか舞台をやることができなかったんだ。自分が挑戦したいって思えるような、納得のいく道を選んで行きたい。(ウルヴァリン役のために)毎朝3時間のトレーニングをしなくてよくなることも、僕にとってはすごく大きな変化だよ」と、この日一番の笑顔で語った。
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2017/06/04