昨年5月7日に、階段からの転落事故で緊急手術をおこなったボーカル一聖（いっせい）が率いるビジュアル系ロックバンド・BugLugが、事故から丁度1年となる7日に東京・日本武道館で完全復活ライブ「5＋君＝∞」を行う。一時は一聖の「復帰は不可能」とも言われていただけに、今回の日本武道館での復活ライブも注目されていたが、予定通りステージに立つことになり、ファンにとっては劇的なライブになりそうだ。

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　一聖は、昨年の5月7日、事務所関係者との打ち合わせ後に食事で入った東京・渋谷の飲食店の階段で転落し頭部を強打した。すぐに都内の病院に救急搬送され、数時間にも及ぶ緊急手術を受けたが「重症頭部外傷」で意識不明の状態が数日間続き、その後に意識が回復したものの「話のできない状態だった」（関係者）という。

　事故当初は「命には別状はない」と発表したものの、実際には深刻な状態で集中治療室がら出られず、親族のみしか面会ができないほどだったが、メンバーが連日、病院に赴き激励したことが一聖の精神面での大きな支えになり、懸命な治療の結果、奇跡的に歩行ができるまで回復した。

　BugLugは、09年にデビューした5人組だが、関係者は「グループの中で一聖はボーカルを担当する中心的な存在。人気もうなぎ上りで、数多いビジュアル系ロックグループの中でも熱狂的なファンも多いのが特徴だったんです。それだけに連日、事務所には容体を心配するファンからの問い合わせが殺到しており対応に追われたようです」と当時を振り返る。

　担当医からは「復帰は難しい。障害も残る」という声もあったが、今年1月のイベントで8ヶ月ぶりにステージに復帰。所属事務所は「ファンやメンバーの声援が大きな励みになったことは間違いありません。病院の先生も驚いていました」と奇跡の回復を喜んだ。

　先月5日にはジャケットのデザインを一聖自ら筆で書き上げた初のベストアルバム『絶唱〜Best of BugLug〜』も発売。ファンが待ちに待った一聖の復活、5人のBugLugの復活に期待は高まっている。