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蔦谷好位置×いしわたり淳治 『SING/シング』日本語吹き替え版で“共同制作”

 テイラー・スウィフトレディー・ガガらが楽曲を提供し、長編アニメーション映画『SING/シング』(3月17日公開)。音楽がテーマとなる同作では、世界で唯一、日本だけ特別に全編吹替え版の制作が許可され、日本語吹き替え版の音楽プロデューサーを蔦谷好位置氏(つたや・こういち)、日本語歌詞監修をいしわたり淳治氏が務めることが25日、わかった。蔦谷氏はキャストが映画の世界に入り込み歌えるように、レコーディング時のプロデュースやボーカル収録のディレクションなどを担当。いしわたり氏は、劇中に登場する楽曲がより日本の観客の心に響くような言葉で伝えるため、日本語歌詞の監修を担当した。

映画『SING/シング』日本語吹替え版の音楽プロデューサーを務める蔦谷好位置氏(上段左)、日本語歌詞監修を務めるいしわたり淳治氏(同右) (C)Universal Studios.

映画『SING/シング』日本語吹替え版の音楽プロデューサーを務める蔦谷好位置氏(上段左)、日本語歌詞監修を務めるいしわたり淳治氏(同右) (C)Universal Studios.

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 同作の舞台は、動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界。取り壊し寸前の劇場支配人バスター(コアラ)は、かつての栄光を取り戻すため世界最高の歌のオーディションを開催する。英語版では、オスカー俳優のマシュー・マコノヒーリース・ウィザースプーンスカーレット・ヨハンソン、トリー・ケリーらが共演し、歌声を披露している。

 蔦谷氏は、YUKI、Superfly、ゆず、エレファントカシマシ、木村カエラ、Chara、JUJU、絢香、back numberなど、多くのアーティストへの楽曲提供やアレンジ、プロデュースを手掛けている。いしわたり淳治は、Superflyの「愛をこめて花束を」の作詞をはじめ、JUJU、布袋寅泰、Little Glee Monster、今井美樹、SMAPなど、幅広いアーティストへ歌詞を提供のほか、チャットモンチー、9mm Parabellum Bullet、GLIM SPANKYなどのバンドプロデュースも手がけ、歌詞も含めたトータルプロデュースを担当している。

 蔦谷氏は「子どもの頃から聞いていたのは8割方洋楽で、その名曲の数々を日本の観客のために、日本のすばらしいアーティストや声優と一緒に作れることはとても光栄なことでした」と歓喜。プロデュースをするにあたり「キャラクターの特徴とストーリーの流れ、感情をいかに引き出すかを意識してやりました。さらに日本語にすることで、原曲の魅力や本国がやりたかったことが損なわれないように、かつ日本の観客にわかりやすく伝えることを考えて作業しました」と話している。

 いしわたり氏も「作業に入る前からずっとワクワクしていて、その気持ちは制作が進んでいくうちにさらに高まっていきました」と参加を喜び、監修にあたって「いちばん気を配ったのは、いかに内容を崩さずリップシンクさせるか、です。そこにさらにキャラクターに合わせて、コミカルさであったり、繊細さであったりを盛り込んでいく、という作業でした」とコメント。「すべてが楽しい作業で、プレッシャーを感じる瞬間など1秒もありませんでした」と充実感をにじませた。

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