「コイツ、異常やわ。ホンマにオカシイって」。VTRを見ていたダウンタウンの2人がこうつぶやくほどの衝撃を与えた男の名は、オードリー・春日俊彰(37)。昨年11月30日(以下すべて日付は昨年)放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS)の「『待て』と言われた時 さすがに人なら犬より長時間待てる」説の検証VTRの春日の姿には、松本人志(53)も「怖い!怖い! サイコ野郎や」と驚きの声を上げるほどだった…。
同企画は、ロケバスの車内でスタッフから「少々お待ちください」と言われて、どれだけ待てるかを検証。バイきんぐ・西村瑞樹(39)、DJ KOO(55)、渡部陽一(44)ら温厚で知られる有名人たちも耐えきれずに、30分から1時間ほどで車内を出る中、春日は検証スタートから3時間半にわたって一言も発することなく、座席からも動かぬまま。やっとロケバスから出てきた時には、6時間39分43秒が経過していた。警察犬の5時間40分41秒を約1時間上回る驚異的な記録にも、春日は涼しい顔だった。
「もう待ってやろうと思って、多分ムカついていたんでしょうね。ディレクターさんと勝負だみたいな感じはありました。耐えることには慣れていますので、一回トイレに行ってから、まだ待とうと思っていましたから」。春日が飲まず食わずの状態で待ち続けていたことがわかると、おぎやはぎの矢作兼(45)が冗談交じりにつぶやいた。「春日だからなー。アイツ、若林の犬だからね」。
春日のサイコっぷりは、2月14日放送の『スクール革命』(日本テレビ)でも発揮された。「NGが少ない芸人は誰だ!? 過激なウソ企画で検証!!」というコーナーで「100メートルの高さから、ひも無しでバンジージャンプ」を提案された時のこと。ウソの企画とは知らず、スタッフからの説得を受けた春日は、現場で実際の高さを確認すると「OKやりましょう!」と決断すると、VTRを見ていた山崎弘也(40)は「マジで? (バンジーより)春日くんの方が怖いよ」と驚きの表情を浮かべた。バンジーを受けた理由を「ひも無しバンジーの第1人者みたいな人からの練習があると聞いたので、何とかイケるかなと…」と明かす春日に、MCの内村光良(52)も笑うしかなかった。「そんなヤツいねぇよ! ただの飛び込みだよ」。
春日が放つ“狂気のマグマ”の根底には、何があるのだろう。8月6日放送の『炎の体育会TV』(TBS)で「オードリー春日 レスリング全国大会〜目指せ日本代表〜」との特集が組まれた際、芸人と並行してアスリート活動にも全力で取り組む理由を聞かれた春日は、いつになく真剣な顔つきを見せた。「今までも、壁たくさん乗り越えてきましたから。そもそも世に出たのが(M-1グランプリの)敗者復活からだったので。1回負けてから出てきている訳ですから。自分では頑張っているつもりもないんですけど、オンリーワンの存在になりたいっていう思いは強いですかね。春日がどこまで行くのかっていうのを見てみたい、っていう思いはあります」。
■大谷翔平も顔負けの二刀流で大暴れ 春日の“狂気芸”がお笑い界を席巻する
相方の若林正恭(38)は、著書『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』(角川文庫)で「春日」というタイトルのコラムを書いている。オードリーが盲学校の小学生と一緒に仕事をした際、子どもたちが一斉に「春日ー!」と言いながら集まってくる様子を眺めながら「春日という男は自分に自信があり余裕がある。子どもたちはそれを感じ取って春日に集まっているのではないか」(同書211ページ)と気づいたと明かし、このような思いをつづっている。
「春日は、正直本当に面白いことを言える人間じゃないと思う。でも、すごく面白い人間だと思う。それを子どもの集まらないぼくは真横で見て楽しんでいる、自分に自信があって。特別、自己顕示するために自分を大きく見せる必要のないマトモな男だと思う。ぼくは、とことんマトモになって幸福だと思ってみたい。できるなら、上昇しつつ。ぼくは春日に憧れている」(同212ページ)
近年は“アスリート”としての才能も開花させ、6月には日本代表として出場したフィンスイミング『ワールドカップマスターズ』(チェコ・プラハ)のサーフィス(シュノーケル使用)4×100メートルリレーで、銀メダル獲得の快挙を達成。2015年7月に初出演した『人志松本のすべらない話』では、「MVS(Most Valuable すべらない話)」の栄冠に輝くなど、本業のお笑いでも絶好調。テレビ放送の調査・測定を行うニホンモニターが発表した『2016タレント番組出演本数ランキング』では、年間出演数399本で13位にランクインするなど、大谷翔平選手も顔負けの“二刀流”で大活躍している。
オードリーの代名詞ともいえる“ズレ漫才”では、こうした春日のキャラも取り入れながら、日々進化している。12月23日に放送された『爆笑問題の検索ちゃん ネタ祭り』(テレビ朝日)では、矢作が指摘していたような“春日の忠実さ”に焦点を当てた掛け合いを見せた。
春日「春日 みなさんの好きな星野源という男は春日ですか?」
若林「違いますよ。別人ですからね」
春日「春日 ヘッ!」
若林「あのー春日さん、渡した台本の『春日』っていうところは言わなくていいですから。(セリフが)春日と若林で分かれていますからね。何年やっているんだっていう話ですけど」
K-1ファイターとしてリング上で戦ったり、部屋の水道から水滴が滴り落ちることに耐えられず、持ち前の怪力を使って蛇口をひねり上げたりといった、常人離れしたエピソードの数々で楽しませてくれる春日。「ひな壇よりも、ロケで世界の部族を訪問する方が得意」と笑顔で言い切る男・春日俊彰の鬼瓦の裏に隠されていた「狂気芸」が花開いた今、肉体同様にキレッキレの大暴れをお笑い界で見せてくれることだろう。
同企画は、ロケバスの車内でスタッフから「少々お待ちください」と言われて、どれだけ待てるかを検証。バイきんぐ・西村瑞樹(39)、DJ KOO(55)、渡部陽一(44)ら温厚で知られる有名人たちも耐えきれずに、30分から1時間ほどで車内を出る中、春日は検証スタートから3時間半にわたって一言も発することなく、座席からも動かぬまま。やっとロケバスから出てきた時には、6時間39分43秒が経過していた。警察犬の5時間40分41秒を約1時間上回る驚異的な記録にも、春日は涼しい顔だった。
「もう待ってやろうと思って、多分ムカついていたんでしょうね。ディレクターさんと勝負だみたいな感じはありました。耐えることには慣れていますので、一回トイレに行ってから、まだ待とうと思っていましたから」。春日が飲まず食わずの状態で待ち続けていたことがわかると、おぎやはぎの矢作兼(45)が冗談交じりにつぶやいた。「春日だからなー。アイツ、若林の犬だからね」。
春日のサイコっぷりは、2月14日放送の『スクール革命』(日本テレビ)でも発揮された。「NGが少ない芸人は誰だ!? 過激なウソ企画で検証!!」というコーナーで「100メートルの高さから、ひも無しでバンジージャンプ」を提案された時のこと。ウソの企画とは知らず、スタッフからの説得を受けた春日は、現場で実際の高さを確認すると「OKやりましょう!」と決断すると、VTRを見ていた山崎弘也(40)は「マジで? (バンジーより)春日くんの方が怖いよ」と驚きの表情を浮かべた。バンジーを受けた理由を「ひも無しバンジーの第1人者みたいな人からの練習があると聞いたので、何とかイケるかなと…」と明かす春日に、MCの内村光良(52)も笑うしかなかった。「そんなヤツいねぇよ! ただの飛び込みだよ」。
春日が放つ“狂気のマグマ”の根底には、何があるのだろう。8月6日放送の『炎の体育会TV』(TBS)で「オードリー春日 レスリング全国大会〜目指せ日本代表〜」との特集が組まれた際、芸人と並行してアスリート活動にも全力で取り組む理由を聞かれた春日は、いつになく真剣な顔つきを見せた。「今までも、壁たくさん乗り越えてきましたから。そもそも世に出たのが(M-1グランプリの)敗者復活からだったので。1回負けてから出てきている訳ですから。自分では頑張っているつもりもないんですけど、オンリーワンの存在になりたいっていう思いは強いですかね。春日がどこまで行くのかっていうのを見てみたい、っていう思いはあります」。
■大谷翔平も顔負けの二刀流で大暴れ 春日の“狂気芸”がお笑い界を席巻する
相方の若林正恭(38)は、著書『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』(角川文庫)で「春日」というタイトルのコラムを書いている。オードリーが盲学校の小学生と一緒に仕事をした際、子どもたちが一斉に「春日ー!」と言いながら集まってくる様子を眺めながら「春日という男は自分に自信があり余裕がある。子どもたちはそれを感じ取って春日に集まっているのではないか」(同書211ページ)と気づいたと明かし、このような思いをつづっている。
「春日は、正直本当に面白いことを言える人間じゃないと思う。でも、すごく面白い人間だと思う。それを子どもの集まらないぼくは真横で見て楽しんでいる、自分に自信があって。特別、自己顕示するために自分を大きく見せる必要のないマトモな男だと思う。ぼくは、とことんマトモになって幸福だと思ってみたい。できるなら、上昇しつつ。ぼくは春日に憧れている」(同212ページ)
近年は“アスリート”としての才能も開花させ、6月には日本代表として出場したフィンスイミング『ワールドカップマスターズ』(チェコ・プラハ)のサーフィス(シュノーケル使用)4×100メートルリレーで、銀メダル獲得の快挙を達成。2015年7月に初出演した『人志松本のすべらない話』では、「MVS(Most Valuable すべらない話)」の栄冠に輝くなど、本業のお笑いでも絶好調。テレビ放送の調査・測定を行うニホンモニターが発表した『2016タレント番組出演本数ランキング』では、年間出演数399本で13位にランクインするなど、大谷翔平選手も顔負けの“二刀流”で大活躍している。
オードリーの代名詞ともいえる“ズレ漫才”では、こうした春日のキャラも取り入れながら、日々進化している。12月23日に放送された『爆笑問題の検索ちゃん ネタ祭り』(テレビ朝日)では、矢作が指摘していたような“春日の忠実さ”に焦点を当てた掛け合いを見せた。
春日「春日 みなさんの好きな星野源という男は春日ですか?」
若林「違いますよ。別人ですからね」
春日「春日 ヘッ!」
若林「あのー春日さん、渡した台本の『春日』っていうところは言わなくていいですから。(セリフが)春日と若林で分かれていますからね。何年やっているんだっていう話ですけど」
K-1ファイターとしてリング上で戦ったり、部屋の水道から水滴が滴り落ちることに耐えられず、持ち前の怪力を使って蛇口をひねり上げたりといった、常人離れしたエピソードの数々で楽しませてくれる春日。「ひな壇よりも、ロケで世界の部族を訪問する方が得意」と笑顔で言い切る男・春日俊彰の鬼瓦の裏に隠されていた「狂気芸」が花開いた今、肉体同様にキレッキレの大暴れをお笑い界で見せてくれることだろう。
コメントする・見る
2017/01/09