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梅田Shangri-Laが新プロジェクト、“宿泊施設付”ライブハウスの可能性

 LD&Kが大阪で運営するライブハウス・梅田Shangri-Laの2階部分が12月23日、ライブハウスとホステルが一体化した新施設「MAMBO Inn」として生まれ変わる。アーティストが安心して音楽活動ができるようにと、クラウドファンディングによって実現したこのプロジェクトについて、店長であるキイリョウタ氏に話しを聞いた。

◆クラウドファンディングで資金募集、達成率112%を記録

 梅田Shangri-Laが、ライブハウスとホステルが一体となった日本初の施設を併設してリニューアルする。大阪の宿泊施設が不足し、さらに宿泊料金が高騰していることから、ツアーで訪れるバンドやアーティストの負担を軽減させるための取り組みだ。

 「梅田Shangri-Laはキャパ350人ほどですが、全国からいろんなアーティストが集まって、企画イベントやツアーを実施してくれています。しかし彼らの活動資金は決して潤沢にあるとは言えません。ワンマン公演ができるクラスのバンドならまだしも、対バン形式で全国を廻っているようなバンドは本当に大変です。ただでさえ、いいライブで観客を楽しませるというエネルギーが必要なのに、機材車の運転や物販の手配など、音楽以外にすることがとても多い。マネージャーの負担も大きいでしょう。そこで、安価な宿泊施設を備えて、アーティストが少しでも安心して音楽と向き合える環境を作りたいと思いました。一般客も宿泊できますが、あくまでアーティスト優先です」(梅田Shangri-La/キイリョウタ店長/以下同)

 同社の大谷秀政社長の発案のもと、ライブハウスとホステルを併せ持つ施設を構想。1000万円は運用費用として準備できていたが、プラス150万円を集めるため、今年9月に同社が運営するクラウドファンディングサービス「wefan」にて、「日本初!梅田シャングリラによるライブハウス&ホステル一体型リノベーション!」プロジェクトを開始した。結果、多くの人が賛同し、10月16日の終了日には目標金額150万円に対して173人の支援者により168万5000円が集まり、達成率112%を記録した。

 「この考えに賛同してくれる音楽業界の方々、アーティストの方々が多く、想像以上の温かい言葉や支援をいただけました。クラウドファンディングを実施したのは、大阪の音楽シーンの現状や、この新しい試みを多くの人に知ってもらいたかったという思いもあります」

◆大阪のバンドシーン活性化も視野に

 施設の概要は、同ライブハウスの2階スペースを改修し、客室3部屋とシャワールームを設置する。各部屋には2段ベッドを2台設置し、女性アーティストも安心できるよう「女性専用ルーム」も設けた。また、中央のダイニングスペースでは、打ち合わせやコミュニティスペース、飲食なども行える。

 「4人1部屋ですが、1人あたり4000円程度で宿泊できます。ライブ後に急いでメンバーが移動するのではなく、宿泊前提でいろんな人と交流したり、周辺でゆっくり打ち上げができたりすれば、アーティストにとってもライブハウス周辺の飲食店にとってもいい。ゆくゆくは大阪のバンドシーンの活性化に繋がるかもしれません」

 KANA-BOONキュウソネコカミドラマチックアラスカなど、梅田Shangri-Laで活躍してきた若手関西バンドが今、全国にまで活躍の場を広げている。今年で12年目を迎えた同ライブハウスの新たなプロジェクトが、将来どんなアーティストを生み出すのか。期待が高まる。

(コンフィデンス 16年12月19日号掲載)



関連写真

  • KANA-BOONやキュウソネコカミらも活躍してきた、ライブハウス・梅田Shangri-La
  • ライブハウスとホステルが一体に、リニューアル後の2階内観イメージ

提供元:CONFIDENCE

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