今年5月に亡くなった作曲家でシンセサイザー奏者・冨田勲さん(享年84)の追悼公演『ドクター・コッペリウス』の制作発表会見が26日、都内で行われた。オーケストラとバーチャルシンガー・初音ミクがバレエでコラボする同作は、冨田さんが亡くなる1時間前まで創作に取り組んでいた、まさに「遺作」。会見では長男の冨田勝氏、公演で指揮を務める渡邊一正氏、バレエの振り付けを担当する辻本知彦氏らが、冨田さんから託された“夢”が実現した喜びと、初演への意気込みを語った。 「初音ミクにバレエを踊らせたい」という冨田さんの最後の構想は、実像のダンサーと3DCGの初音ミクが立体映像(ホログラフィー)装置を介して舞台共演するという前代未聞の試みとして結実。勝氏は「これは父が必ずやり遂げたいと並々ならぬ意欲を持って取り組んだ企画でした」と作品完成を喜び、「父の想いをひとりでも多くの方に聴いてもらいたい」と呼びかけた。

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  • 冨田勲さん追悼公演『ドクター・コッペリウス』制作発表会見の模様 photo by Junichi Takekawa
  • 初音ミクのバレエ・コスチューム(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net .

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