日本人選手の活躍で、多くの感動を届けてくれたリオ五輪。近代五輪の醍醐味といえば、各競技の模様だけでなく、盛大な開会式&閉会式の模様も注目される。開催国を代表する一流クリエイターによる豪華絢爛な演出は、まさに国を挙げての一大イベント。今回ORICON STYLEでは、いよいよ4年後に迫った東京五輪で、『開会式&閉会式の総合演出に最も相応しいクリエイター』を調査し、そのTOP10を発表。ワールドワイドな活躍で世界的な知名度を誇るクリエイターたちが名を連ねた。
■世界に誇るジャパニメーションをけん引してきた宮崎駿監督が首位に
首位に選ばれたのは、長年に渡りアニメ業界に携わり、日本のアニメーション表現を世界最高峰にまで押し上げた【宮崎駿】監督。記念碑的作品『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)を皮切りに、盟友・高畑勲監督とともに『アルプスの少女ハイジ』、『母をたずねて三千里』など、今も世界各国で放送される名作児童アニメを多数制作。その後もスタジオジブリにて『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』など、いまだ色あせない珠玉の作品群を量産し続けてきたのは周知の事実。
世界中のアニメーターはもちろん、他ジャンルのクリエイターにも様々な影響を与え続ける宮崎監督だけに今回の首位は当然と見る意見が多く、「日本の文化のひとつであるアニメーションで世界を驚かせてくれそうだから」(千葉県/20代・女性)、「優れたアニメーションで東京の魅力を伝えてくれそうだから」(長崎県/30代・男性)「家族みんなで共感できる温かい演出になりそう」(山口県/50代・女性)など、アニメーションを融合させた演出への期待が高い。
また、長編作品からの引退を表明している氏への本格的な“復活”を望む声と共鳴するように、「再び駿さんが演出した作品が見たいから」(長野県/10代・女性)と同様のコメントも多く散見。現在75歳という高齢、長編映画からの引退、さらに一連の作品群を通じて、常に“都市の近代化”に対するアンチテーゼを投げかけてきた宮崎監督だけに、近代五輪の演出を手がけるという可能性は限りなく低いが、それだけに世界が注目する晴れの舞台で、再び氏の“大作”を見たいと望むのは必然と言えるだろう。
■リオ五輪閉会式での音楽監修も賞賛された椎名林檎“日本発”の独自演出
続く2位にランクインしたのは、歌手の【椎名林檎】。1998年にデビューするや、独自の世界観と“尖った”センスで、唯一無二の立ちスタンスを形成。今年のリオ五輪閉会式で引継ぎセレモニーの音楽監修を務めたことから、今回の結果に繋がったとも言える。もともと彼女の作品群は“和テイスト”の特徴があることから、諸外国の影響下にある演出ではなく、“日本発”の独自演出への期待感が高まる。
「日本らしいセンス、感性を表現する力がずば抜けてる」(山形県/20代・女性)「リオのショーは素晴らしかったと思う。モダンな東京の魅力をクールに表現していて面白かったから」(神奈川県/30代・女性)など、彼女のプロデュース力を評価する声は多い。さらに、「彼女のステージを見てもわかるように、日本の魅力を存分に伝える演出ができる。音楽だけではなく、トータルプロデュースをして欲しい」(神奈川県/50代・男性)のように、埋もれてしまった“日本文化”を再び掘り起こし、“カッコよく”具現化する眼力は、国内でもトップクラス。もし、東京五輪で彼女が総合演出を手がけることになったら、決して期待を裏切らないクリエイティブを発揮してくれることだろう。
■上位を映画監督が席巻 一方でジャニー喜多川氏の総合演出を望む声も
そのほか上位ランキングを振り返ってみると、大ヒット朝ドラ『あまちゃん』を筆頭に人気ドラマの脚本を一手に担い、映画監督としても活躍する【宮藤官九郎】(3位)、コメディアンとしてだけでなく、映画監督“世界のキタノ”として、ヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞を筆頭に、数々の受賞歴を誇る【北野武】(4位)、現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』の脚本を務め、映画監督としても活躍する【三谷幸喜】(6位)など、日本を代表する映画監督が上位に名を連ねているのが特徴的。やはり、多くの役者やスタッフを掌握し、個々のポテンシャルを最大限に発揮させる“映画監督”というポジションの信頼度の高さが伺える。
注目は、5位にランクインしたジャニーズ事務所社長の【ジャニー喜多川】氏。綺羅星の如く輝きを見せる幾多のアイドルを輩出する、所属タレントの育成を一手に担ってきた喜多川氏の見識を評価する声は高く、『最も多くのコンサートをプロデュースした人物』と『最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物』でギネス記録として認定されたプロデュース力も広く認知されている。ファンからは「ジャニーズ総出演でパフォーマンスして欲しい」(京都府/20代・女性)といった声も多く、実現すれば過去に類のないほどエンタテインメントの粋を極めたステージになることは間違いない。
いずれも超一流のクリエイターが名を連ねた今回のランキング。上位に選出されたクリエイターが、実際に東京五輪の開会式&閉会式の総合演出に選ばれれば大きな話題を呼ぶことは間違いない。また、ランキング外となったクリエイターの中にも、世界に誇る才能がまだまだ控えている。東京五輪では日本選手団の活躍ぶりはもちろん楽しみではあるが、その余韻に浸りつつ、閉会式でどのような感動的な演出を施すのか? 世界が注目する最大のスポーツ祭典だからこそ、今から興味は尽きない。
【調査概要】
集計期間:2016年9月16日(金)〜9月22日(木)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
■世界に誇るジャパニメーションをけん引してきた宮崎駿監督が首位に
首位に選ばれたのは、長年に渡りアニメ業界に携わり、日本のアニメーション表現を世界最高峰にまで押し上げた【宮崎駿】監督。記念碑的作品『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)を皮切りに、盟友・高畑勲監督とともに『アルプスの少女ハイジ』、『母をたずねて三千里』など、今も世界各国で放送される名作児童アニメを多数制作。その後もスタジオジブリにて『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』など、いまだ色あせない珠玉の作品群を量産し続けてきたのは周知の事実。
世界中のアニメーターはもちろん、他ジャンルのクリエイターにも様々な影響を与え続ける宮崎監督だけに今回の首位は当然と見る意見が多く、「日本の文化のひとつであるアニメーションで世界を驚かせてくれそうだから」(千葉県/20代・女性)、「優れたアニメーションで東京の魅力を伝えてくれそうだから」(長崎県/30代・男性)「家族みんなで共感できる温かい演出になりそう」(山口県/50代・女性)など、アニメーションを融合させた演出への期待が高い。
また、長編作品からの引退を表明している氏への本格的な“復活”を望む声と共鳴するように、「再び駿さんが演出した作品が見たいから」(長野県/10代・女性)と同様のコメントも多く散見。現在75歳という高齢、長編映画からの引退、さらに一連の作品群を通じて、常に“都市の近代化”に対するアンチテーゼを投げかけてきた宮崎監督だけに、近代五輪の演出を手がけるという可能性は限りなく低いが、それだけに世界が注目する晴れの舞台で、再び氏の“大作”を見たいと望むのは必然と言えるだろう。
■リオ五輪閉会式での音楽監修も賞賛された椎名林檎“日本発”の独自演出
続く2位にランクインしたのは、歌手の【椎名林檎】。1998年にデビューするや、独自の世界観と“尖った”センスで、唯一無二の立ちスタンスを形成。今年のリオ五輪閉会式で引継ぎセレモニーの音楽監修を務めたことから、今回の結果に繋がったとも言える。もともと彼女の作品群は“和テイスト”の特徴があることから、諸外国の影響下にある演出ではなく、“日本発”の独自演出への期待感が高まる。
「日本らしいセンス、感性を表現する力がずば抜けてる」(山形県/20代・女性)「リオのショーは素晴らしかったと思う。モダンな東京の魅力をクールに表現していて面白かったから」(神奈川県/30代・女性)など、彼女のプロデュース力を評価する声は多い。さらに、「彼女のステージを見てもわかるように、日本の魅力を存分に伝える演出ができる。音楽だけではなく、トータルプロデュースをして欲しい」(神奈川県/50代・男性)のように、埋もれてしまった“日本文化”を再び掘り起こし、“カッコよく”具現化する眼力は、国内でもトップクラス。もし、東京五輪で彼女が総合演出を手がけることになったら、決して期待を裏切らないクリエイティブを発揮してくれることだろう。
■上位を映画監督が席巻 一方でジャニー喜多川氏の総合演出を望む声も
そのほか上位ランキングを振り返ってみると、大ヒット朝ドラ『あまちゃん』を筆頭に人気ドラマの脚本を一手に担い、映画監督としても活躍する【宮藤官九郎】(3位)、コメディアンとしてだけでなく、映画監督“世界のキタノ”として、ヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞を筆頭に、数々の受賞歴を誇る【北野武】(4位)、現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』の脚本を務め、映画監督としても活躍する【三谷幸喜】(6位)など、日本を代表する映画監督が上位に名を連ねているのが特徴的。やはり、多くの役者やスタッフを掌握し、個々のポテンシャルを最大限に発揮させる“映画監督”というポジションの信頼度の高さが伺える。
注目は、5位にランクインしたジャニーズ事務所社長の【ジャニー喜多川】氏。綺羅星の如く輝きを見せる幾多のアイドルを輩出する、所属タレントの育成を一手に担ってきた喜多川氏の見識を評価する声は高く、『最も多くのコンサートをプロデュースした人物』と『最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物』でギネス記録として認定されたプロデュース力も広く認知されている。ファンからは「ジャニーズ総出演でパフォーマンスして欲しい」(京都府/20代・女性)といった声も多く、実現すれば過去に類のないほどエンタテインメントの粋を極めたステージになることは間違いない。
いずれも超一流のクリエイターが名を連ねた今回のランキング。上位に選出されたクリエイターが、実際に東京五輪の開会式&閉会式の総合演出に選ばれれば大きな話題を呼ぶことは間違いない。また、ランキング外となったクリエイターの中にも、世界に誇る才能がまだまだ控えている。東京五輪では日本選手団の活躍ぶりはもちろん楽しみではあるが、その余韻に浸りつつ、閉会式でどのような感動的な演出を施すのか? 世界が注目する最大のスポーツ祭典だからこそ、今から興味は尽きない。
【調査概要】
集計期間:2016年9月16日(金)〜9月22日(木)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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2016/10/14