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山崎賢人、“不敗神話”にプレッシャーも「いまの環境をありがたいと思っている」

 現在放送中の月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)で中高生を魅了したかと思えば、人気漫画を実写映画化する『斉木楠雄のΨ難』主演も発表された。常に話題が途切れることなく、エンタテインメントシーンのど真ん中を疾走する山崎賢人のいまの想いに迫る。映画出演作のヒットが続くなか、次に公開されるのは広瀬すずとW主演の『四月は君の嘘』。漫画実写主演へのプレッシャーとヒットを続ける“不敗神話”についても語ってくれた。

次にやりたい役は“探偵”と語る山崎賢人(写真:鈴木一なり)

次にやりたい役は“探偵”と語る山崎賢人(写真:鈴木一なり)

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◆母性本能をくすぐろうとはまったく考えていない(笑)

――山崎さんが『四月は君の嘘』で演じる公生は、原作のイメージに本当にピッタリでした。どんなことをテーマにしていたのでしょうか?
【山崎賢人】 公生はお母さんとの悲しい思い出が心の傷になっていて、原作漫画の最初のほうで、公生にとっては世界がモノトーンに見えているという描写があったんです。なので、その“モノトーン感”を伝えることをイメージしていました。といっても、常にモノトーンに見えるのではなくて、ふとした拍子に自分のなかで抱えている悩みや、乗り越えられない過去がのぞくようにしたいと思っていました。ふだんの公生は、とにかく優しい雰囲気の男の子なので。

――優しい雰囲気を出すために意識していたことはありますか?
【山崎賢人】 基本的にはやわらかい口調で話すようにしていたんですけど、そのなかにしっかりした芯を感じさせられたらいいなって。自分の意見をしっかり持っている人だからこそ、自分ができないこと、イヤなことはちゃんと断れたりもする。でも、その断り方もやっぱりやわらかいんですよね。

――プロデューサーさんが「山崎さんはクールな役が多いけど、ご本人のイノセントで母性本能をくすぐるところが公生にピッタリ」とおっしゃっていましたが、まさにそんな部分が出ていたように思います。
【山崎賢人】 自分では母性本能をくすぐろうとはまったく考えていないです(笑)。でも、もしこの役がそういうふうに見えるのなら、それはそれでよかったのかなと思います。

――“モノトーン”だった公生の世界を“カラフル”に変えていくのが、自由奔放で型破りなバイオリニスト・宮園かをり(広瀬すず)。かをりに惹かれていく公生の気持ちはどう感じましたか?
【山崎賢人】 宮園さんの言葉は僕自身にも響いたので、好きになる気持ちはよくわかります。僕も好きです(笑)。宮園さんってすごくポジティブで、大切なことを言ってくれるじゃないですか。「思い切って飛び込もうよ、私たちまだ17歳だよ」って。僕自身も、新しいことをするときに考えすぎてしまってなかなか飛び込めないことがあるので、あれこれ考えずに1回やってみることも大事だなって気づかされました。

◆プレッシャーもあるけど、いまの環境をありがたいと思っている

――本作もそうですが、漫画原作の作品が続いていますよね。漫画を実写化した作品のやりがいや難しさってどんなところに感じますか?
【山崎賢人】 基本的にはオリジナルの作品と変わらないです。その役として生きて、会話ができたらいいなと思っているので。ただ原作がある場合、絶対にリスペクトしなければいけない大事なシーンが映像化されるので、そういうシーンを演じるのは難しくもありますけど、楽しいです。逆に、実際に生きている人間が演じてみたら違う動きになったりして、新しい何かが生み出される瞬間も楽しいですし、演じがいがあります。とはいっても、原作者が伝えたいことは絶対にブレてはいけないので、演じる側としてもそれは常に大事にしたいと思っています。

――原作ファンからはいろいろな反響があると思いますが、気になりますか?
【山崎賢人】 それはやっぱり気になりますね。原作は原作、映画は映画として楽しんでいただくのが一番いいと思いますけど、原作を愛している方がたくさんいるので、いろいろな感じ方があるのは当然です。だからこそ失礼にならないようにやりたいですし、映像作品としての映画を観ていただいて、感動してもらえるように全力でやっています。

――山崎さんの場合、本作や『デスノート』のような超人気原作を任されることが多いので、プレッシャーも大きそうだなと。しかも、ヒットを続けていることが“不敗神話”とも言われたりして。
【山崎賢人】 プレッシャーは正直あります。でも、人気漫画原作だけではなく、演じるのが難しいと感じるような作品のオファーをいただくのは毎回うれしいんですよね。この仕事をするうえではチャレンジがないとおもしろくないので。いまのこの環境はありがたいと思っています。

――以前のインタビューで「福田雄一さんのコメディに出演したい」と話していましたが、先日それが実現しましたよね(『斉木楠雄のΨ難』)。次にやりたいことをまた聞いておきたいのですが。
【山崎賢人】 福田監督の作品に出たいと言っていたら、監督からも「ぜひ」と指名していただけて……。引き寄せの法則ですかね(笑)? 今後やってみたいのは、ちょっと泥くさい男っぽい作品です。男たちが泥だらけになって青春したりとか、友情に熱くなったりとか。もともとそういう作品が好きだったので、いつかそんな作品に出演したいです。役としては……探偵とか。引き寄せられるといいんですけど(笑)。
(文:加藤 恵)

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