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吉沢亮、初主演映画で“イケてない男”を演じるリアル

 ブレイク最前線と言われる人気急上昇中の若手俳優・吉沢亮が映画初主演を果した『サマーソング』(9月17日公開)。さえない男たちのひと夏を描く同作で、「イケメン俳優がイケてない男を演じるというのは、とてもリアル」という中前勇児監督の言葉に共感したという吉沢の真意とは?

初主演映画『サマーソング』について語る吉沢亮(写真:白鳥学)

初主演映画『サマーソング』について語る吉沢亮(写真:白鳥学)

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◆次に踏み出せなかったりするところが自分と重なった

――映画初主演となる今作のオファーを受けたときのお気持ちは?
【吉沢亮】 自分を選んでいただいたということが素直にうれしかったです。不安もありましたけど、うれしさの方が大きかったですね。初主演ということで、周りの役者さんのお芝居やスタッフさんのことなど、撮影現場でいつも考えてはいますけどより意識しました。

――初主演の役は、市原健一(通称イッチー)という青年でした。
【吉沢亮】 役作りで特別に何かをするというよりは、23歳で仕事も決まっていない、理由があって一歩前に踏み出せないというイッチーの背景を意識しました。例えば、いつも一緒のまこっちゃん(上原まこと/浅香航大)やバンズ(大原大二郎/赤澤燈)といるときは素直な感情を出すけど、自分のフィールド外の人と接するときは人見知りが出てしゅんとなってしまうとか、表情でイッチーの内面を伝えられたらと思いました。

――イッチーと吉沢さんの共通点、あるいは違うところは?
【吉沢亮】 違うところは、イッチーのように過去に大きな問題があったわけではないということですかね。みなさんそうかもしれませんが、生きているなかでは、なかなか次に踏み出せなかったり、決断できなかったりすることにぶつかります。そういう部分は自分と重なりました。イッチーのような過去がなくても、やっぱりみんな悩みながら生きていると思うので、そこに共感してもらえると思いますし、作品のメッセージもそういうことだと思いました。映画をご覧になった方がイッチーを通して次に進む勇気を持ってもらえたらと。あっ、イッチーと僕の違うところを見つけました! 僕は仕事してる(笑)。

――監督や共演者のみなさんとはどんなお話をされましたか?
【吉沢亮】 監督と役について話し込むということはなかったかもしれません。でも言われたのは「いわゆるイケメン俳優と言われるみなさんが、イケてない男を演じるというのは、とてもリアルだと思うんです」と。顔がかっこよくてもモテない人はモテないし、前に進めない人は進めない。そういうことを大切にしたいと。それを聞いて「わかりますよ監督、その気持ち」と答えました(笑)。

◆いちばん嫌いな季節は夏。そのトラウマとは…!?

――映画タイトルにもありますが、吉沢さんにとって“夏”とはどんな季節?
【吉沢亮】 (即答で)夏がいちばん嫌いなんです。虫が本当に苦手で、とくにバッタがダメなんです。この世でいちなん苦手(笑)。地元が東京の田舎の方なので、帰り道にいつ出てくるかってビクビクしてしまって。人生で4回くらいバッタで泣いたことがあります。夏が近づいてくると「(バッタが)そろそろ来るな」って、本当にトラウマです(笑)。

――(笑)いい思い出もありますか?
【吉沢亮】 友だちと4人くらいで江ノ島で花火をしたことは楽しい思い出です。夏は楽しいこともいっぱいあるんですよ! バッタがダメなだけで……。

――劇中では若者たちの夢の話がありますが、吉沢さんのこれからの夢や目標は?
【吉沢亮】 とにかくいまは、一生役者として生きていけたらと思っています。こういう役者になりたいというよりは、まだやったことがないジャンルのお芝居や役にどんどん挑戦したいです。

――役者になるのは小さいころからの夢?
【吉沢亮】 やりたいことが何も見つからない子どもでした。そんなときに母が「オーディション受けてみなよ。賞金出るから」と(笑)。賞金もらえたら母に何かプレゼントできるし、自分にもご褒美あげられるかなと思って受けました。でも、いざ出てみたら賞金とれなくて(笑)。最初はバイト感覚で始めたのが、やればやるほどおもしろくなってきて、楽しくなっていきました。初舞台で演出家の方に怒られてばかりいたときは、悔しくて「もう、辞めてやる」って思っていたんですけど、観劇に来てくださったファンのみなさんがたくさん笑ってくれたんです。それがうれしかった。お芝居っておもしろいんだなって感じました。

――この作品でも描かれていますが、“友だち”とは吉沢さんにとってどういうもの?
【吉沢亮】 地元の友だちは小さいころから一緒なので、本当に“素”でいられるというか、安心できます。友だちといるときがいちばん感情の起伏が激しいですね。それだけ素直な自分でいられるから。いまこうして大人になっても、なくてはならないかけがえのない存在です。

――では最後に、吉沢さんがこの映画から伝えたいこととは?
【吉沢亮】 この作品に出てくる男たちは本当にバカで、でも一生懸命な愛しい生き物なんです。テーマは“一歩踏み出す勇気”。それをシリアスにしすぎず、あえて軽く、おもしろく見せています。この作品を観てたくさん笑っていただけるとうれしいです。
(文:ジェントル)

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