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中山優馬、初主演映画を経たジャニーズ先輩俳優への思い「自分はまだそのレベルじゃない」

 ソロとしてのアイドル活動のほか、俳優としても活躍の場を広げる中山優馬が『ホーンテッド・キャンパス』で映画初主演。これまで変人役が多かったという中山が挑んだのは、ヘタレな普通の大学生。役に共感して(?)素のリアクションが出てしまった撮影エピソード、ソロ活動でのプレッシャー、俳優業への向き合い方など今の想いをたっぷりと語ってくれた。

中山優馬、初主演映画を経て気付いたことは「僕自身もヘタレなんだろうな(笑)」

中山優馬、初主演映画を経て気付いたことは「僕自身もヘタレなんだろうな(笑)」

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◆新鮮で楽しかった“普通”を意識して演じたヘタレ役

――青春ドラマとホラーの要素が融合した本作。オファーを受けたときどう思いましたか?
【中山優馬】 僕、ホラー映画は観ないんですよ。怖いから(笑)。だから“どんな感じなんだろう?”って思ったんですけど、出演したい気持ちはあったので、初挑戦っていう感じがしてすごく楽しみでした。

――完成作を観てどうでしたか?
【中山優馬】 試写を観ているとき、隣にいた謙ちゃん(共演の安井謙太郎)が時々ビクッとしてて、イラッとしました。“自分も出てるやん!”って(笑)。でも、僕も思っていたより怖かったです。“キリコ”という霊が出てくるんですけど、それがすごく怖くて……。完成した作品を観たときもそうなんですけど、撮影中も怖かったんです。メイクで作った顔で現場に「おはようございまーす」って入ってくるので、いつも“こわっ”と思っていました(笑)。

――同じジャニーズ事務所の安井くんとは撮影現場でも仲が良かったそうですね。
【中山優馬】 キャストのなかでは安井くんはイジられてて、僕もイジる側だったので、安井くんは大変だったと思います(笑)。最初に僕が安井くんの呼び方を決めようって言って、“謙ちゃん”にしたんですけど、なんとなくイジられやすい呼び名じゃないですか。きっと“安井くん”だったらイジられていないですよね(笑)。

――中山さんが演じた八神は、霊が見えてしまう大学生。霊を見ておびえるヘタレなシーンなど、コミカルなお芝居も多かったですね。
【中山優馬】 八神は、霊が見えてしまうところが普通じゃないだけで、あとはごく普通の大学生なので、“普通に、普通に”と意識して演じていました。今まで陰のある役や変人役が多かったので、ヘタレな役っていうのが新鮮で楽しかったです。思ったよりも演じやすかったので、きっと僕自身もヘタレなんだろうなと思って(笑)。

――どんなところがヘタレなんですか?(笑)
【中山優馬】 虫とかがダメなんですよ。劇中で八神がお化けを見てビビりますけど、僕も虫を見たらああなります。というか、あれを超えますね(笑)。たとえば蚊だったら、血を吸われるのはまあいいんですけど、吸っているところを見せないでくれって……。ゴキブリとか、もう最悪ですね(笑)。

◆スキルでは勝てないから自分の引き出しを増やそうという気持ち

――共演者の方とは、一緒に食事に行ったりもしているんですよね?
【中山優馬】 撮影中に男性キャスト陣でご飯に行きましたし、撮影が終わってからもお付き合いをさせていただいています。監督や謙ちゃんとご飯に行って、「次はこんな作品がやりたいね」って話したりとか。お仕事の現場で話せる内容の範囲って限られるから、僕はお仕事で仲良くなった人とは、そのあとも長く付き合いたいタイプです。

――ソロコンサートや舞台でもそうですが、座長として作品にかかわることが多いですよね。そういうなかでプレッシャーを感じたりすることは?
【中山優馬】 (事務所の)外部の舞台に出演させていただくとすごく思うんですけど、ほかの役者さんは自分よりスキルのある方ばかりなので、スキルで勝てることって何もないんです。だからプレッシャーはなくて、勉強させてもらおう、いいところを盗もう、自分の引き出しを増やそうっていう気持ちが強いです。この人たちがいるから大丈夫だって。ここ最近はずっとそんな感じで、そもそも自分が座長だと思っていないんですよね。

――また映画に出るなら、どんな作品をやりたいですか?
【中山優馬】 もちろん映画にはまた出たいです! できるなら、この作品の続編をやりたいです。

――ここ最近でもジャニーズ事務所の若手の方々が映画界ですごく活躍していますよね。
【中山優馬】 すごいなあって思いますけど、自分はまだそのレベルじゃないから、ライバル視するってこともなくて。ただ、山田涼介くんとはちょこちょこ予定を合わせて会っているので、お芝居のことを話したりはします。

――俳優業をやっていくうえで、“こうなりたい”と思う存在っているんですか?
【中山優馬】 とくにいないんですけど、ジム・キャリーは大好きです。かわいらしくて少年のようなところが好きですね。僕もあんなふうになれたらいいなと思います。
(文:加藤 恵)

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