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『ニモ』続編 新キャラ・ハンクは“ピクサーのジェントルマン”がモデル

 17日に全米で公開され、アニメーション史上全米歴代オープニング記録を塗り替えるヒットを飛ばしているディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)。ディズニー/ピクサー作品では、監督やアニメーターがモデルになっているキャラクターが数多く登場してきたが、今作では米アニメーション界で50年以上も活躍する人物が、新キャラクター7本足のタコ・ハンクのモデルになっている。

『ファインディング・ドリー』に登場するタコ・ハンクのモデルになったバド・ラッキー氏 (C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『ファインディング・ドリー』に登場するタコ・ハンクのモデルになったバド・ラッキー氏 (C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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 本作は、忘れんぼうのナンヨウハギのドリーが、ただひとつ“忘れられなかった思い出”を探して冒険するストーリー。

 ドリーが人間世界のある水族館で最初に出会うタコのハンクは、壁の色に変身して身を隠したり、観葉植物になりきったりと、観客たちの想像を超えるような変幻自在な姿を見せるカモフラージュの達人。ある条件と引き換えにドリーを手助けする謎の協力者でもあり、無愛想な性格ながら何かとドリーを世話してしまう紳士的な一面も持っている。

 そんなハンクの性格は、アンドリュー・スタントン監督が、ピクサーでキャラクター・デザインを務めるバド・ラッキー氏からヒントを得た。82歳のラッキー氏はいまだ現役で活躍し、米アニメーション界を50年以上も支える人物。『トイ・ストーリー』、『バグズ・ライフ』など数々の人気作でキャラクター・デザインを務め、かつては『セサミストリート』の制作にも携わるなど、世界に愛されるキャラクターを生み出し続けている。

 2003年には短編アニメーション『バウンディン』で監督に初挑戦し、『第76回アカデミー賞』短編アニメーション映画賞にノミネートされた。『カーズ』(06年)に登場したラッキーライナーというクラシックな車の“紳士的”なキャラクター・バドも、実はラッキー氏がモデルになっている。

 同作でキャラクター・アート・ディレクターを務めたジェイソン・ディーマー氏は、ハンクがさらに魅力的な紳士に見えるよう工夫したと語っている。「タコには足の付け根の間にくちばしのようなものがあります。それを口に見せかけ、人が話をするときと同じように表現しました。さらにハンクの自由に動く7本の足は、ヒゲのように見えたり、上唇のように動いたりと注目です」と紹介しているように、ニョロニョロ動く足によってさまざまな表情を作るハンクの顔も、本作の見どころの一つになっている。

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