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【ピクサーで活躍する日本人】『アーロと少年』Tレックスの製作裏話

 恐竜アーロと人間の少年スポットの友情を描いたディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』(公開中)。製作チームの中には日本人クリエイターも活躍しており、キャラクターアニメーターの原島朋幸氏にインタビューを敢行した。

キャラクターアニメーターの原島朋幸氏

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 原島氏は、ドリームワークスで『ヒックとドラゴン』シリーズや『マダガスカル』シリーズなどに参加した後、2015年にピクサーに入社。『アーロと少年』では、Tレックスのシーンなどを担当している。

――以前からTレックスのアニメーションをやってみたいと思われていたそうですね。

 元々、日本で理系の大学に通っていました。映画業界に入るには美大に行くというのが普通でしたが、『ジュラシック・パーク』が公開されて、理系の人間でも映画に関わっていけると思ったんです。それがCGを始めるきっかけになりました。その時から思い入れがあるので、今回Tレックスのアニメーションに携わる機会に巡り合えてラッキーだと思っています。

 ピーター・ソーン監督からは、よく知られている通常のTレックスの動きではなく、カウボーイをイメージして作ってくれと言われました。馬の上にカウボーイが乗ってコントロールしているような雰囲気、戦う場面は西部劇の中のバーでのケンカをイメージしてほしいと言われました。とはいえ、人間ではなく恐竜であることは崩さずにということでした。

――“Tレックスのファン”であることは仕事に生かせましたか?

 そんなに大ファンっていうわけではないんですけど(笑)、小さい頃は恐竜の絵を描いたりしていたので、アニメーションを手掛けるのはうれしかったです。作品に出てくるTレックスは通常とは違う走り方なので、イメージを壊していかないといけないという難しさもありました。ソーン監督から言われた“カウボーイ”のイメージに寄せるために、馬の動きを研究し、大きさと重さの表現の参考にしたのは、象の動き。すぐ加速すると軽く見えてしまうので、ゆっくり加速させるなどして重さを表現しました。

――ほかのスタジオも経験されてきた原島さんから見たピクサーの魅力は?

 トップの人間が、ジョン・ラセターをはじめクリエイティブの人間なので、ストーリーやキャラクターをとても大切にします。お金や時間という制限がある中で、クリエイティブの部分を大切にする会社だと思います。

――ピクサーで働きたいという日本人に向けてアドバイスをお願いします。

 目標を持って諦めずに好きなことを続けていれば、いつか実現すると思います。

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