人気アイドルグループ・AKB48が、10周年記念シングル「君はメロディー」を3月9日に発売。10周年を迎え、現代のアイドルシーンを象徴する存在となったAKB48。その卒業メンバーの前田敦子と板野友美、現メンバーの高橋みなみ、横山由依、渡辺麻友、宮脇咲良がこれまでの活動を振り返り、AKB48とはどんな存在か、アイドルでの活動について語った。
◆AKB48は“青春”であり、100%信頼できる場所(前田敦子)
――総選挙も含め、卒業生のみなさんは自分にとってAKB48はどんな場所でした?
【高橋みなみ】 私はまだ完全に卒業していないので、今の自分にとってのすべてです。
【板野友美】 私は青春みたいな感じ。人生の大半をAKB48として過ごしたので、まだ思い出があり過ぎて思い出せないみたいな。改めて大きな存在だったなって思います。
【前田敦子】 私も辞めてからのほうがより大切だなって感じますね。100%信頼できる場所、裏切らない仲間を作ることって難しいけど、それがあるという環境は卒業生も現役メンバーも恵まれていると思います。あと、アイドルをやると精神的に強くなれる。だから、生きていく上でAKB48での経験は必ず糧になると思いますね。
【高橋】 いい意味で試練だしね。
【板野】 私、卒業してから、現役時代ほどのツラさを感じたことってないんですよ。だからAKB48でがんばれたら、どんなこともできるんじゃないかなって思う。
【前田】 それは言える。精神的にも体力的にも強くなるよね。
――特に辛かったのは?
【板野】 1つひとつのお仕事っていうより、スケジュールですよね。
【前田】 アイドルのスケジュールって独特なんですよ。
【宮脇咲良】 確かに不規則で独特ですよね。
【板野】 特にAKB48はCDリリースの他に握手会とか、バラエティやドラマとかのテレビのお仕事、さらにメンバーによってはソロの活動も、といろんな仕事があるから。
【高橋】 それをすべてやっていくための精神バランスが大変なんです。
【板野】 しかも休みの日とか前日までわからないこともあるし(笑)。
【渡辺麻友】 ギリギリまでスケジュールがはっきりしなかったり(笑)、急に何かの仕事が入ってきたりしますよね。
【板野】 あとグループだから、何をやるにしても待ち時間が多い。たとえばリハーサルでメンバー1人ひとりに振り付けする時間とか、人数が多いからソロでやる何十倍も時間がかかるんですよ。
【高橋】 自分のリズムで動けないツラさっていうか。それを踏まえながらペースを崩さないようにする努力をすごくしていますよね。
――忍耐強さや協調性をメチャメチャ鍛えられると。
【横山由依】 でも私、それを言われて気づきました。実はそれが当たり前だから。
【板野】 だから現役メンバーはすごいなって思いますよ。
◆高橋みなみを継ぐ新総監督として、進むべき道が見えた気がする(横山由依)
――そんなAKBA48を高橋さんはいよいよあと少しで卒業となりますが、実感は出てきています?
【高橋】 いつもなら年明け早々、グループの仕事から始まるけど、今年はソロの仕事からスタートしたので、だんだん卒業が近づいているなっていう寂しさは感じています。
――卒業生の現実的な経験やアドバイスは役立ちますね(笑)。現役メンバーのみなさんも卒業について考えたりはします?
【宮脇】 私はまだまだ全然……。
【高橋】 そうだよね。咲良ちゃんに考えていますって言われたら、どうしていいかわからない。「ごめん、ちょっとストップしよう」って言っちゃう(笑)。でも、麻友ちゃんは3期生で長いからね。考えるんじゃない?
【渡辺】 私は一応、視野に入れています。12歳でAKB48に入って、今年はもう10年目になるので、考えるときはあります。ただ卒業後のことが全然、イメージできないんです。ずっとグループでやってきたので、1人になる不安や心配がやっぱりありますから。
【横山】 私はまったく考えてないですね。何が卒業のタイミングなのかが見えないし、今がんばりたいことがたくさんあるので。
――横山さんは“総監督”という大仕事を高橋さんから引き継いで、プレッシャーもやはり大きいのでは?
【横山】 いろんな人から「自分らしくやればいいんだよ」って言われたんですけど、やっぱりたかみなさんと比べるとまだまだなので、最初の頃は毎日泣いていました。でも先日のコンサートで初めて締めのMCをやってみて、やっと“自分らしく”っていう意味がわかったというか。自分の形を探していけばいいんだって気持ちになれて、進むべき道が見えた気がします。
――スタンスが決まったと。
【横山】 1年かけて少しずつ見えかけていたものが、コンサートをきっかけに雲が晴れて、完全に見えたっていう感じですね。
【高橋】 私から見ても由依はこの1年、もがいていたなって思います。だから最初の頃は自分が渡してしまったものの重さを痛感して、「ごめん!」って気持ちのほうが強かった。しかも、普通の組織や会社と違って「ライブのMCの締めは横山になります」とか、表立ってバトンタッチしなくてはならないじゃないですか。それを最初から完璧にできる人なんていないですよ。私自身、元々は何もわからず総監督という役目に指名されてしまって、答えのない式をずっと解き続けてきましたけど、私が正解ではない。私が最初だったから、“たかみな”のやり方が正解みたいにファンの方々は思っているかもしれないけど、横山には横山のやり方があるはずなので、総監督という式の答えを自分なりに解き続けて欲しいです。そしてやり続ければそれが正解なはずだから。「自分らしく」っていうのが一番難しいってことはわかっているけど、11年目のAKB48ってものをそこからゆっくりと見つけていってくれたらいいなと思いますね。
(文:若松正子)
◆AKB48は“青春”であり、100%信頼できる場所(前田敦子)
――総選挙も含め、卒業生のみなさんは自分にとってAKB48はどんな場所でした?
【高橋みなみ】 私はまだ完全に卒業していないので、今の自分にとってのすべてです。
【板野友美】 私は青春みたいな感じ。人生の大半をAKB48として過ごしたので、まだ思い出があり過ぎて思い出せないみたいな。改めて大きな存在だったなって思います。
【前田敦子】 私も辞めてからのほうがより大切だなって感じますね。100%信頼できる場所、裏切らない仲間を作ることって難しいけど、それがあるという環境は卒業生も現役メンバーも恵まれていると思います。あと、アイドルをやると精神的に強くなれる。だから、生きていく上でAKB48での経験は必ず糧になると思いますね。
【高橋】 いい意味で試練だしね。
【板野】 私、卒業してから、現役時代ほどのツラさを感じたことってないんですよ。だからAKB48でがんばれたら、どんなこともできるんじゃないかなって思う。
【前田】 それは言える。精神的にも体力的にも強くなるよね。
――特に辛かったのは?
【板野】 1つひとつのお仕事っていうより、スケジュールですよね。
【前田】 アイドルのスケジュールって独特なんですよ。
【宮脇咲良】 確かに不規則で独特ですよね。
【板野】 特にAKB48はCDリリースの他に握手会とか、バラエティやドラマとかのテレビのお仕事、さらにメンバーによってはソロの活動も、といろんな仕事があるから。
【高橋】 それをすべてやっていくための精神バランスが大変なんです。
【板野】 しかも休みの日とか前日までわからないこともあるし(笑)。
【渡辺麻友】 ギリギリまでスケジュールがはっきりしなかったり(笑)、急に何かの仕事が入ってきたりしますよね。
【板野】 あとグループだから、何をやるにしても待ち時間が多い。たとえばリハーサルでメンバー1人ひとりに振り付けする時間とか、人数が多いからソロでやる何十倍も時間がかかるんですよ。
【高橋】 自分のリズムで動けないツラさっていうか。それを踏まえながらペースを崩さないようにする努力をすごくしていますよね。
――忍耐強さや協調性をメチャメチャ鍛えられると。
【横山由依】 でも私、それを言われて気づきました。実はそれが当たり前だから。
【板野】 だから現役メンバーはすごいなって思いますよ。
◆高橋みなみを継ぐ新総監督として、進むべき道が見えた気がする(横山由依)
――そんなAKBA48を高橋さんはいよいよあと少しで卒業となりますが、実感は出てきています?
【高橋】 いつもなら年明け早々、グループの仕事から始まるけど、今年はソロの仕事からスタートしたので、だんだん卒業が近づいているなっていう寂しさは感じています。
――卒業生の現実的な経験やアドバイスは役立ちますね(笑)。現役メンバーのみなさんも卒業について考えたりはします?
【宮脇】 私はまだまだ全然……。
【高橋】 そうだよね。咲良ちゃんに考えていますって言われたら、どうしていいかわからない。「ごめん、ちょっとストップしよう」って言っちゃう(笑)。でも、麻友ちゃんは3期生で長いからね。考えるんじゃない?
【渡辺】 私は一応、視野に入れています。12歳でAKB48に入って、今年はもう10年目になるので、考えるときはあります。ただ卒業後のことが全然、イメージできないんです。ずっとグループでやってきたので、1人になる不安や心配がやっぱりありますから。
【横山】 私はまったく考えてないですね。何が卒業のタイミングなのかが見えないし、今がんばりたいことがたくさんあるので。
――横山さんは“総監督”という大仕事を高橋さんから引き継いで、プレッシャーもやはり大きいのでは?
【横山】 いろんな人から「自分らしくやればいいんだよ」って言われたんですけど、やっぱりたかみなさんと比べるとまだまだなので、最初の頃は毎日泣いていました。でも先日のコンサートで初めて締めのMCをやってみて、やっと“自分らしく”っていう意味がわかったというか。自分の形を探していけばいいんだって気持ちになれて、進むべき道が見えた気がします。
――スタンスが決まったと。
【横山】 1年かけて少しずつ見えかけていたものが、コンサートをきっかけに雲が晴れて、完全に見えたっていう感じですね。
【高橋】 私から見ても由依はこの1年、もがいていたなって思います。だから最初の頃は自分が渡してしまったものの重さを痛感して、「ごめん!」って気持ちのほうが強かった。しかも、普通の組織や会社と違って「ライブのMCの締めは横山になります」とか、表立ってバトンタッチしなくてはならないじゃないですか。それを最初から完璧にできる人なんていないですよ。私自身、元々は何もわからず総監督という役目に指名されてしまって、答えのない式をずっと解き続けてきましたけど、私が正解ではない。私が最初だったから、“たかみな”のやり方が正解みたいにファンの方々は思っているかもしれないけど、横山には横山のやり方があるはずなので、総監督という式の答えを自分なりに解き続けて欲しいです。そしてやり続ければそれが正解なはずだから。「自分らしく」っていうのが一番難しいってことはわかっているけど、11年目のAKB48ってものをそこからゆっくりと見つけていってくれたらいいなと思いますね。
(文:若松正子)
コメントする・見る
2016/03/12