1981年に薬師丸ひろ子が主演した映画を始め、たびたび映像化されてきた『セーラー服と機関銃』。その後日談に当たる物語を映画化した『セーラー服と機関銃−卒業−』が公開。そんな名作の続編でヒロインの星泉を演じるのは、アイドルとしても活躍中の“千年にひとりの美少女”橋本環奈。女優として主演デビューを果たす橋本に、女優業について、さらに映画タイトルでもある“卒業”についても聞いた。
◆現役女子高生なので自然に空気感を出せた
――環奈さんが演じた泉は、普通の女子高生っぽさと組長として看板を背負っている感じが、絶妙に両立していると思いました。
【橋本】 女子高生の部分は、私も現役の高校生なので自然に出せたと思います。撮影に入る前から同級生役の男子3人とずっと話していて、その流れで登下校のシーンも自然に演じることができました。組長のシーンも自分がこうなろうと意図したというより、撮影前2ヶ月間のリハーサルで前田監督はじめスタッフの皆さん、キャストの皆さんと作り上げていったというのが実感です。
――環奈さん自身も、何があっても堂々としている面はあるのでは?
【橋本】 どうでしょうか(笑)? 負けず嫌いなところはあるので、緊張していてもそれを見せたくない気持ちはあるかもしれません。緊張した事で思い出されるのは(プロ野球の)開幕戦の始球式を福岡ドームでやらせていただいたときですが、何万人ものお客さんがいて頭が真っ白になる感じでしたけど、確かに「堂々と!」を心がけて臨みました。
――一歩も引かない感じが出ていました。
【橋本】 引きたくなかったです。ちょっとでも下がったら星泉として成立しないので、全力で立ち向かっていきました。
――泉のような地元愛は、環奈さんも持っています?
【橋本】 あると思います。福岡が大好きなので。今回は撮影で高崎に1ヶ月間いて、撮休の日も商店街に行ったり、市内をいろいろ回ったんですね。そうして撮休日も「この街を目高組が守っているんだ」と、泉の気持ちを維持していました。
◆もっともっとアイドルとしてがんばりたい
――映画のサブタイトルに“卒業”とありますが、何か思い浮かびます?
【橋本】 中学3年生のときに(ネットで)私の話題を取り上げていただいて、12月にテレビとかいろいろ出させていただいた後で、卒業式だったんですね。
――いわゆる“奇跡の1枚”を挟んで。
【橋本】 卒業式では一人ひとり名前を呼ばれて、ステージに上がるじゃないですか。私のときだけ、パシャパシャパシャとカメラのシャッター音がすごかったです。生徒のお母さん方が撮っていて(笑)。私、友だちのお母さんとも仲が良くて、よく話をするんですけど、そのときは式の後にお仕事があって話ができなかったのは残念でした。
――名残を惜しむ暇もなかった感じ?
【橋本】 でも仕事に向う前に、私も実行委員をやっていた合唱コンクールで唄った歌を、先生に向けてクラス全員で感謝の気持ちを込めて贈らせていただいたんです。一人ひとりをちゃんと見てくれるすごく良い先生で、歌いだしからまず女子のソプラノ全滅(笑)。その後は全員号泣で歌になっていませんでしたけど卒業式の良い思い出になっています。
――アイドルとしては、グループからの卒業について“何歳ごろに”とか考えたりはしますか?
【橋本】 今は全然考えていないです。先のことを予想して当たるかどうかより、今は想像できないくらいの未来になっていたらいいなと思います。
――他のアイドルグループで誰が卒業したとかも、気にならない感じですか?
【橋本】 あまりないですね。卒業されるのは20代の方が多いと思いますけど、私たちのグループ(Rev. from DVL)は平均年齢がもうちょっと下ですし。ちょうど最年少メンバーが高1になるところで、中学生がいなくなりますけど、デビューしてまだ2年。新メンバーがひとり加入したところでもありますし、もっともっとがんばっていきたいです!
◆たくさんの課題が生まれた、初主演の新たな一歩
――自分のなかで“卒業”したいことはありませんか?
【橋本】 朝が苦手なことかな(笑)。仕事も学校も遅刻はしませんけど、朝はテンションが低いかもしれないです。
――環奈さんはもともと女優志望だったんですよね?
【橋本】 はい。小学校の卒業文集に、将来の夢は“女優”と書いていました。でも、事務所に入ったきっかけは単純に「テレビに出たい」というだけで、とくに誰かに憧れてという訳では無かったんですが女優というお仕事を意識しだしてからは、戸田恵梨香さんとか「すごいなー」と思い始めて。『ライアーゲーム』や『SPEC』を観ていても、いろいろな役を演じ分けていらっしゃるところは本当に憧れます。キャストのなかに戸田さんの名前を見つけると、映画でも劇場に観に行きたくなります。
――自分の主演映画を1本撮ってみて、女優に必要だと感じたことはありました?また、なりたい女優像は?
【橋本】 ひと言では言い切れないくらいたくさんありました。これからもたくさん学んでいきたい課題をいただいたと思います。なりたい女優像は、いろいろな色に変われるけどしっかり芯のある女優です。今回初主演として新たな一歩を踏みださせていただきましたが、もっともっといろいろな役に挑戦していきたいと思っています。
(文:斉藤貴志)
◆現役女子高生なので自然に空気感を出せた
――環奈さんが演じた泉は、普通の女子高生っぽさと組長として看板を背負っている感じが、絶妙に両立していると思いました。
【橋本】 女子高生の部分は、私も現役の高校生なので自然に出せたと思います。撮影に入る前から同級生役の男子3人とずっと話していて、その流れで登下校のシーンも自然に演じることができました。組長のシーンも自分がこうなろうと意図したというより、撮影前2ヶ月間のリハーサルで前田監督はじめスタッフの皆さん、キャストの皆さんと作り上げていったというのが実感です。
――環奈さん自身も、何があっても堂々としている面はあるのでは?
【橋本】 どうでしょうか(笑)? 負けず嫌いなところはあるので、緊張していてもそれを見せたくない気持ちはあるかもしれません。緊張した事で思い出されるのは(プロ野球の)開幕戦の始球式を福岡ドームでやらせていただいたときですが、何万人ものお客さんがいて頭が真っ白になる感じでしたけど、確かに「堂々と!」を心がけて臨みました。
――一歩も引かない感じが出ていました。
【橋本】 引きたくなかったです。ちょっとでも下がったら星泉として成立しないので、全力で立ち向かっていきました。
――泉のような地元愛は、環奈さんも持っています?
【橋本】 あると思います。福岡が大好きなので。今回は撮影で高崎に1ヶ月間いて、撮休の日も商店街に行ったり、市内をいろいろ回ったんですね。そうして撮休日も「この街を目高組が守っているんだ」と、泉の気持ちを維持していました。
◆もっともっとアイドルとしてがんばりたい
――映画のサブタイトルに“卒業”とありますが、何か思い浮かびます?
【橋本】 中学3年生のときに(ネットで)私の話題を取り上げていただいて、12月にテレビとかいろいろ出させていただいた後で、卒業式だったんですね。
――いわゆる“奇跡の1枚”を挟んで。
【橋本】 卒業式では一人ひとり名前を呼ばれて、ステージに上がるじゃないですか。私のときだけ、パシャパシャパシャとカメラのシャッター音がすごかったです。生徒のお母さん方が撮っていて(笑)。私、友だちのお母さんとも仲が良くて、よく話をするんですけど、そのときは式の後にお仕事があって話ができなかったのは残念でした。
――名残を惜しむ暇もなかった感じ?
【橋本】 でも仕事に向う前に、私も実行委員をやっていた合唱コンクールで唄った歌を、先生に向けてクラス全員で感謝の気持ちを込めて贈らせていただいたんです。一人ひとりをちゃんと見てくれるすごく良い先生で、歌いだしからまず女子のソプラノ全滅(笑)。その後は全員号泣で歌になっていませんでしたけど卒業式の良い思い出になっています。
――アイドルとしては、グループからの卒業について“何歳ごろに”とか考えたりはしますか?
【橋本】 今は全然考えていないです。先のことを予想して当たるかどうかより、今は想像できないくらいの未来になっていたらいいなと思います。
――他のアイドルグループで誰が卒業したとかも、気にならない感じですか?
【橋本】 あまりないですね。卒業されるのは20代の方が多いと思いますけど、私たちのグループ(Rev. from DVL)は平均年齢がもうちょっと下ですし。ちょうど最年少メンバーが高1になるところで、中学生がいなくなりますけど、デビューしてまだ2年。新メンバーがひとり加入したところでもありますし、もっともっとがんばっていきたいです!
◆たくさんの課題が生まれた、初主演の新たな一歩
――自分のなかで“卒業”したいことはありませんか?
【橋本】 朝が苦手なことかな(笑)。仕事も学校も遅刻はしませんけど、朝はテンションが低いかもしれないです。
――環奈さんはもともと女優志望だったんですよね?
【橋本】 はい。小学校の卒業文集に、将来の夢は“女優”と書いていました。でも、事務所に入ったきっかけは単純に「テレビに出たい」というだけで、とくに誰かに憧れてという訳では無かったんですが女優というお仕事を意識しだしてからは、戸田恵梨香さんとか「すごいなー」と思い始めて。『ライアーゲーム』や『SPEC』を観ていても、いろいろな役を演じ分けていらっしゃるところは本当に憧れます。キャストのなかに戸田さんの名前を見つけると、映画でも劇場に観に行きたくなります。
――自分の主演映画を1本撮ってみて、女優に必要だと感じたことはありました?また、なりたい女優像は?
【橋本】 ひと言では言い切れないくらいたくさんありました。これからもたくさん学んでいきたい課題をいただいたと思います。なりたい女優像は、いろいろな色に変われるけどしっかり芯のある女優です。今回初主演として新たな一歩を踏みださせていただきましたが、もっともっといろいろな役に挑戦していきたいと思っています。
(文:斉藤貴志)
コメントする・見る
2016/03/11