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神木隆之介、自分のなかで希望が見えた2015年「やっとバラエティ対応できるようになった」

 ドラマ『サムライせんせい』(テレビ朝日系)『学校のカイダン』(日本テレビ系)、映画『バクマン。』など話題作に出演し、個性的な役側を好演。2015年は例年以上に存在感を発揮していた俳優・神木隆之介。子役から活躍していた実力派も、いまやすっかり大人の顔を見せる22歳。そんな神木に、2015年を振り返りながら、2016年に見据える自身の姿について語ってもらった。

「コメディの次は繊細なお芝居に挑戦したい」と語る神木隆之介(写真:鈴木一なり)

「コメディの次は繊細なお芝居に挑戦したい」と語る神木隆之介(写真:鈴木一なり)

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◆コミュニケーションスキルを深めることができた

――神木さんにとって、2015年はどんな1年になりましたか?
【神木】 僕のなかでいちばん大きかったのは『バクマン。』で、23回舞台挨拶をやったことです。舞台挨拶とかバラエティ出演とか緊張しますが、なんとなく対応できるようになりました、やっと(笑)。バラエティにもいろいろ出させていただきましたし、23回の舞台挨拶の内容も、いろいろなところで、いろいろなことをやりました。劇場のお客さんからの質疑応答とか、どんな質問が飛んでくるかわからないなかで、(ダブル主演を務めた俳優の佐藤健と)ふたりで回していかないといけなかったので。そのなかで、コミュニケーションとは? とか、話を広げるコツを自分で探すとか、そういうスキルをある程度深められたような気がします。すごく勉強になりました。

――ドラマ『学校のカイダン』や、対談集『神木隆之介のMaster’s Cafe 達人たちの夢の叶えかた』(マガジンハウス刊)などでも、言葉に対する神木さんのセンスの鋭さを改めて感じた1年のようにも感じました。ご自身のなかで、セリフの向き合い方など、変わった実感はありますか?
【神木】 セリフの意味は、すごく考えるようになりましたし、逆に“考えなくて言っているんだな、この人は”というところの区別をある程度できるようになったと思います。『学校のカイダン』(で演じた天才スピーチライターという役どころ)は、難しさで言えばいちばん難しかったし、大変だったのですが、そのおかげで改めてこの人はどのセリフを強調して伝えたいのか? この役は何を伝えたいのか? ということを自分のなかで理解できるようになったと思います。役によって違うのですが、やっぱり使う言葉も徐々に難しい、大人の言葉を使う役が増えてきたなとも感じています。とくに『サムライせんせい』(で演じた坂本龍馬)は、34歳の役でしたので!

――34歳にも驚きましたが、『サムライせんせい』では、新たな龍馬像を見事に描き出されましたね!
【神木】 我ながら、全く新しい龍馬を演じ切れたのかなと思います(笑)。物語の設定が現代なので、最終的に坂本龍馬に見えるかどうか? というところはわからないですが、新しい突破口を開けたのかなと思いました。今後また、歴代の先輩方が演じていらした役に挑戦させていただく機会があるかもしれませんが、そのときに全く新しいアプローチの仕方をしてもいいんだという、ひとつの可能性として自分のなかで希望が見えた気がしています。

◆どうしたらいいかわからかった初めてのボケ側

――2016年は『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』、そして『太陽』が公開待機中ですが、来年挑戦したいことはありますか?
【神木】 もう1回コメディをやってみたいというのもありますし、すごく繊細な心の動きを表現するお芝居とかもやってみたいです。あまり喋らず、すごく沈黙の重みのある、静かに物語が進んでいくような作品に出演したいです。

――宮藤官九郎監督が手がけた『TOO YOUNG TO DIE!』の“人間くさい”台本を読んで、どんなイメージを抱かれましたか?
【神木】 ダサくてカッコいいというのが、(演じた)大助のひとつのテーマだと思いました。地獄に落ちる前の現世での大助は、本当にダサいんです! ダサさを笑ってくださいという気持ちで演じていました。

――バスのなかで、バナナをくわえた大助の表情なんて、最高でした!
【神木】 今回、現世パートで初めてボケ側に回りました。僕、いつもはツッコミなので、もうどうしたらいいかわからなくて。とりあえず、何でもかんでも全力でやってみました。(ボケの芝居は)楽しかったけど、いろいろ大丈夫かな? と不安でした。でも、監督が笑ってくださればまず安心という気持ちでした。

――同作で調子に乗った芝居に開眼されたとか?
【神木】 監督と(大助には)とにかく相手をイラッとさせたい。いかにイラッとさせて、軽くチャラくできるか? というところをいろいろと話し合いました。

――最後に『TOO YOUNG TOO DIE!』のセリフにかけて「アイスもあるし、スムージーもある、人間界」のすばらしさを、いまの神木さんの言葉で表現するなら?
【神木】 なんだろう? ホワイトチョコもあるし、カレーもあるし、漫画もいっぱい読める世界! アイスもスムージーも似たようなものなので、大丈夫だと思います(笑)。でもチョコレートは、ホワイトチョコでお願いします!
(文:石村加奈)

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