大みそか恒例の『第66回NHK紅白歌合戦』（後7：15〜11：45　総合）の出場歌手が26日、発表され、人気バンド・ゲスの極み乙女。が初出場することが決まった。

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　同バンドは川谷絵音（ボーカル／ギター、26）、休日課長（ベース、28）、ちゃんMARI（キーボード、28）、ほな・いこか（ドラム、26）の男女4人組。2012年5月に結成し、昨年4月にメジャーデビュー。

　ひときわ目を引くバンド名は、ちゃんMARIが持っていたトートバッグに書かれていた文字を採用したもの。活動当初はバンド名だけでイロモノ扱いされることに悩んだというが、独自のポップなメロディーと高い演奏力などでファンを増やし、今年10月には横浜アリーナで自己最多の1万2000人を動員。その人気と実力をお茶の間にアピールする。

　川谷は「まさか、ゲスの極み乙女。というバンド名でNHKに出られるとは思いませんでした」と驚くと、白組司会のV6・井ノ原快彦も「おじいちゃんおばあちゃん、ちょっとびっくりするかもしれせんね」とにっこり。川谷は「老若男女に愛されるようなバンドになりたいと、NHKの朝のニュースで言ったことがあるので、その第一歩ということで頑張りたいと思います」と意気込んだ。

　サラリーマンを辞めてバンド活動一本に絞った休日課長は「仕事を辞めてこの道を選んだので、どうなるかなという不安があったんですが、やっと親孝行できたなと。送り出してくれた仕事のメンバーにもありがとうと言いたいです」と緊張の面持ちながら感激しきりだった。

　男性2人、女性2人のバンドだが、白組で出場することが決まり、女性陣のほな・いこかは「身も心もバンド名も乙女なんですけども…紅白に出させていただけるとは思わなかったんですが、まさかの白組ということで、彩っていきたい」と話し、ちゃんMARIも「勇ましく頑張っていきたいと思います」と力を込めた。

　演出のプランについて質問され、川谷は「僕らアリーナツアーで、休日課長が金の亡者になって、最後、ぱいぱいでか美に聖水をかけられるという映像を途中で流していたんですけど、ライブに親子連れが増えていることに気づいてなくて、大量のクレームをいただきまして…」と苦笑いし、会見場は大爆笑。

　「前回、NHKの『SONGS』に出たときに、お子さんからものすごく受けていると聞きまして、もうやめようとその映像をお蔵入りにしたんですけど。子どもたちにも伝わるような、子どもたちから『ゲスの極みカッコいい』と言ってもらえるように。いつもいっぱいいっぱいになって変なことしちゃうから、緊張せずに頑張れたら」と、あたふたしながら話した。

　総合司会の有働由美子アナは「いくつかNHK的にギリギリのワードがあったので、今後気をつけていただければと思います」と、満面の笑みでしっかりと釘を差すことを忘れなかった。

　会見後、NHKの柴崎哲也チーフプロデューサーは起用理由について「新しいバンドだなと感じていて、すごく不思議な音楽をすごくキャッチーにやられている。『MUSIC JAPAN』や『SONGS』でお仕事をするなか、大人から子どもまですごく支持が広がっているバンドなんだなと感じたので、ぜひ出ていただきたいと思いました」と説明した。