作家・羽田圭介氏が4日、都内で行われた『芥川賞受賞作オーディオブック』同時配信記念記者会見に出席した。『スクラップ・アンドビルド』（文藝春秋）で、第153回芥川賞受賞以来、テレビ番組出演の機会も増えたが、人を楽しませる面白さがわかってきたのか記者から質問されると「それはないですね」といい「宣伝で出てるだけです」とあっけらかんと明かした。

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　会見で実際にオーディオブックを鑑賞した羽田氏は「おじいさん役の声優さんがフリーザ（中尾隆聖）でしたね。すごい強烈な個性だけど作品にあってるなと思った。ただ、その後で地の文の朗読がすごく凛々しくて、自分が思っていたのはもっとパカっぽい軽薄な感じだったのでこんな感じになるんだ」と率直に語り「読んでいる文章は自分と描いたものでもリライトされたもの。作者自身も新鮮ですし、書籍で呼んでくださった方も別の楽しみ方ができるはず」と期待を込めた。

　 同作品のオーディオブックは同じく第153回芥川賞作品であるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹著『火花』（文藝春秋）とともに11日から配信スタート。

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