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カンテレのハチエモン、宇宙で地球にチュー 大成功

 1995年8月の命名以来20年を迎えた関西テレビ(カンテレ)の局キャラクター「ハチエモン」が、“ハタチの記念”に「宇宙」を目指す「ハチュエモンPROJECT」が実行された。「宇チュー大作戦」と銘打ち、ハチエモンを気球にのせて、宇宙目指して成層圏にまで飛ばし、ハチエモンが地球にチューしている映像を収めようという計画で、今月5日に4回目の挑戦で無事、成功。このハチエモンの宇宙挑戦ドキュメントが、10月20日の『ゆうがたLIVE ワンダー』(月〜金 後3:50〜7:00※関西ローカル)で放送されることになった。

ハタチの記念にカンテレのハチエモンが宇宙へ。地球にチューする映像の撮影に成功(C)関西テレビ

ハタチの記念にカンテレのハチエモンが宇宙へ。地球にチューする映像の撮影に成功(C)関西テレビ

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 プロジェクトリーダーは、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部の佐原理准教授。佐原准教授の専門は映像メディアと美術教育で、2013年に日本で初めてiPhoneを宇宙に打ち上げ、成層圏から地球の撮影に成功した実績を持つ。さらに、同局の「超えろ。キャンペーン」を一緒に進めている大阪のクリエイティブ集団「超えろ。プロジェクトチーム」と、岐阜のデジタルクリエイティブ集団「GOCCO.」が参加。『ゆうがたLIVE ワンダー』にレギュラー出演する片平敦気象予報士も気象アドバイザーとして計画段階から加わり、「宇チュー大作戦」が決行された。

 ハチエモンは、バルーンサットという気象観測用の気球にヘリウムガスを入れ、気球の浮力で上空約2万5000メートルを目指す。特殊な樹脂(ポリウレタン樹脂)で作った体長5センチの特製フィギュアのハチエモンの姿をとらえるべく、小型カメラを搭載し、打ち上げ発射から成層圏到着、そして、回収まで全て動画で撮影しようという試みだ。

 事前に入念な飛行経路予測のシミュレーションを重ね、天候を鑑みて打ち上げ日程を2日前に決定。天候だけでなく、確実に打ち上げたハチエモンやカメラ、風船、GPSが海上に落ちるよう逆算して、打ち上げ場所、落下場所を決める。気球は時速約30キロの速さで上がって行き、およそ2時間の宇宙への旅を実現させる。上空は、マイナス70℃の過酷な状況。電波法や航空法の制約もあるので、事前申請も必須だ。落下地点は、気球に取り付けたGPSで軌道をリアルタイムに解析して、予想落下地点に船で向かって回収する。

 1回目の挑戦は、9月14日。高知県室戸岬から打ち上げ、室戸岬の沖合約20キロでGPSのみ回収された(ハチエモンとカメラは行方不明)。2回目は、翌15日。前日同様、高知県室戸岬から打ち上げ、室戸岬の沖合約20キロでGPS信号をキャッチしたが、途中で信号も止まってしまい、全く見つからず終わった。3回目は、今月4日。三重県伊勢市から打ち上げた。静岡県浜松沖で、カメラとGPSの回収に成功したが、ハチエモンの姿はなかった。4回目となる翌5日に三重県伊勢市から打ち上げ。静岡県浜松沖で、無事、ハチエモン、カメラ、GPS、風船とすべての回収に成功。ハチエモンが地球にチューする動画も、完璧に撮影されていた。

 幾度の失敗にもめげず、成功するまで果敢に挑み続けたハチエモンの挑戦を、20日の『ワンダー』で見届けよう。

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