1999年3月より放送を開始したテレビアニメ『デジモンアドベンチャー』。作中で“選ばれし子供たち”の冒険が始まったのは8月1日とあり、同日都内で『デジモンアドベンチャーフェス2015』が開催された。イベントには、パートナーデジモンの声を担当した坂本千夏らと、11月公開の新作映画からの参加となる花江夏樹ら新旧の声優たちが集結した。

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　同作は、異世界デジモンワールドに突如放り出された“選ばれし子供たち”がデジモンと出会い、成長する過程を描く。テレビアニメでは小学生だった八神太一たちも、続編となる劇場版『デジモンアドベンチャー tri.（トライ）』では高校生に成長。パートナーデジモンの声優はシリーズ1作目からの続投となったが、“選ばれし子供たち”は一新されている。

　イベントが開始されると、テントモン役の櫻井孝宏を除く、デジモン声優の坂本（アグモン）、山口眞弓（ガブモン）、重松花鳥（ピヨモン）、山田きのこ（パルモン）、竹内順子（ゴマモン）、徳光由禾（テイルモン）が登壇。坂口は、会場満員のデジモンファンをみて「この作品を観て業界に入ったスタッフさんもいる。みんな進化したね。すごいうれしいなぁ」と目を細めた。

　懐かしの第1話のシーンやアフレコ収録を振り返ったほか、キャラクターの声で、かつてのせりふを披露する一幕もあり、ファンは大喜び。その後は、花江（太一）、細谷佳正（ヤマト）、田村睦心（光子郎）、吉田仁美（ミミ）、池田純矢（丈）、榎木淳弥（タケル）、M･A･O（ヒカリ）が登場。空役の三森すずこは欠席となったが、新キャストが初めてファンの前に立つステージとなった。

　続編となる劇場版は、全6章で構成。「1章は録り終わりました」と報告した花江は、気になる成長した太一について、「小学生のときやんちゃで、責任感が強くて、仲間を引っぱるカリスマ性のあるキャラだった。太一役に決まった時、小学生からそのまま成長したら多分自分ではできないと感じたけど、でも、子どもがそのまま成長することはないんだなと。台本を読んでそういう印象を持ちました」と言及。

　ヤマト役の細谷も「そのまま大きくなる子もいれば、ガラッと変わる子もいる」と話すと、ガブモン役の山口が「私は（ヤマトは）基本的に変わっていないけど、大人になったと思った！」と告白。光子郎役の田村は「光子郎は変わらず、ずっと光子郎」、ミミ役の吉田も「ミミは相変わらずです」と明かし、期待を喚起した。

　イベントの後半は、宮崎歩、AiMがデジモンの挿入歌「brave heart」、「Break up！」、エンディング曲だった「I wish」、「いつも いつでも」などを歌唱するライブステージを実施。フィナーレは主題歌「Butter-Fly」を出演者とファンで大合唱。同曲を歌う歌手・和田光司は会場には来られなかったが、「ゴキゲンな蝶になって、きらめく風に乗って、いつかみんなに会いに行こう」と再会を誓うメッセージが届いた。

　また、劇場版第1章「再会」のキービジュアルがお披露目された。劇場版は3週間限定公開で、全国10館で上映。また11月21日に1章を収録した劇場限定Blu-rayの販売と、iTunesの先行有料配信が開始されることも発表された。