• ホーム
  • 芸能
  • ミュージシャンは“開店休業” クリエイターも注目の異色俳優・松下洸平

ミュージシャンは“開店休業” クリエイターも注目の異色俳優・松下洸平

 女優の黒木華(25)が出演するビール『オールフリー』のCMで、ほんわかとした優しい雰囲気の彼氏役で出演しているのが、俳優の松下洸平(28)だ。スーパーの帰りに公園に寄り道し、買ったばかりのビールを飲み始める黒木に「もう飲んじゃう?」と隣でほほ笑みかける優しい笑顔に、「あの人は誰?」「笑顔にやられた〜」と話題が集まっている。

 松下は、ベルギーのチョコレート会社「GODIVA」の2015ホワイトデーキャンペーンのCMにも日本人として初めて抜てき。思いを寄せる同僚女性に、勇気を出してチョコを渡すサラリーマン役で、こちらもピュアな表情に胸キュンする女性が続出していた。

 女性からの好感度の高いCMに立て続けに起用された松下だが、起用理由について『オールフリー』のCMを手がけた電通・エグゼクティブクリエーティブディレクターの高崎卓馬氏は「昼間にオールフリーを飲む姿が、とても爽やかに見えるのが最大のポイントでした」と明かす。CMで黒木の母親役を演じる女優の桐島かれん(50)が「彼氏役は母としてチェックするわ!と言っていた」といい、「世界観にぴったりな松下さんと出会えて良かったです」と評した。

 「GODIVA」のCMを制作したBIS inc.の吉田稔氏も、選出にあたり「GODIVAのイメージと合致しているか、清潔感があるか、ターゲット層に合っているか、女性が見ても好感が持てるか」といったポイントがあり、「ホワイトデーを積極的なアプローチの日にしたいという、GODIVAのコミュニケーションを絶妙に伝えてくれる役者さん」という点を満たすハードルがあったと振り返り、「厳しい審査の結果、松下さんが選ばれました」と語った。

 そんな、著名なクリエイターも一目を置く松下だが、その経歴は少し変わっている。画家である母の影響で幼少期から油絵を始め、美術系の高校に入学。しかし、3年生の時に観た映画『天使にラブソングを2』に感動して「歌手になる!」と決心し、音楽の専門学校に進み、2008年、自作曲に合わせて絵を描きながら歌う「ペインティング・シンガーソングライター」として活動を開始した。

 同年にCDデビューした後、ミュージカル出演きっかけに俳優に転身し、ドラマ『カラマーゾフの兄弟』(2013年)や舞台『スリル・ミー』など話題作に出演してきた。歌手は辞めたわけではない“開店休業”状態だが、年に1回のライブ活動は続けている。

 現在は、6月3日から始まる原作・手塚治虫氏、演出・栗山民也氏の舞台『アドルフに告ぐ』(KAAT神奈川芸術劇場、宮崎・京都・愛知でも公演)が控える。癒し系の雰囲気と根っからのクリエイター気質をもつ俳優として、さらに注目が集まりそうだ。