写真家の荒木経惟氏(74)が23日、東京・表参道ヒルズで開催される展覧会『男 アラーキーの裸ノ顔』の囲み取材に応じた。2013年には右目を失明したが「カメラだって一眼レフじゃない」と意に介さず。きのうは大腸ポリープ検査で「2つ大きいのがあって、調子が悪い。がんじゃなかったけど」と報告しつつも「(展示を見て)これから始まるんだってくらい自分で自分の写真にあおられている。だから、あと7、8年は生きたいね」と制作意欲に燃えていた。 これまで“アラーキー”の愛称で親しまれ、日本を代表する写真家として世界各国から高い評価を受けてきた。こだわりは「ない」としながらも、被写体と会話しながらの撮影を基本として「態度としては真剣だね。真剣勝負。忙しくても、収録の間に撮ってとかではなくスタジオで白バックで、背景は本人がつくる。こっちは正座して三脚にカメラ乗せて待っていればいい。一応、天からもらった才能があるから、あとはいい顔になっちゃう」と自信をみせた。
2015/04/23