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転職経験者の4割以上が転職先に“不満足”〜理想と現実の乖離は何故生まれる?

 4月からの新年度を迎えるにあたり、進学や就職など、新しい環境での生活を始める人も多いこの時期。もちろん新年度を機に転職を考える社会人も多数いるはずだ。ORICON STYLEでは20、30代の転職経験のある男女を対象に、転職についてのアンケート調査を実施。その結果、43.9%が転職先に【満足していない】という結果となった。

転職経験者の4割以上が転職先に“不満足”という結果に

転職経験者の4割以上が転職先に“不満足”という結果に

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■転職前と転職後で、“実態”があまりにかけ離れている!?

 転職を考える多くの社会人は、現状の自分の立ち位置に満足を得られず、更なるキャリアアップを目指している。近年はさまざまな転職サイトが台頭し、転職希望者に見合った“新たな環境”を探せるように見受けられるが、現実は100%希望に見合った環境とはいかないようだ。

 今回の調査で、転職先に「満足していない」と答えたユーザーの主な理由としては、「給料が安すぎる。残業代がない」(東京都/30代/男性)などの給与面での不満と、「仕事内容に面白さを見いだせないから」(大阪府/30代/男性)などの業務内容についての不満、さらに「性格の悪い上司がいてツラい」(埼玉県/20代/女性)などの職場環境についての不満と、大きく3つに分けられる。だが、共通するのは、転職前と転職後で、その“実態”があまりにかけ離れているということだ。

■転職サイトに潜むギャップとは?

 では、なぜそのような乖離が生まれてしまうのか? 転職サイト『キャリタス転職』を運営する株式会社ディスコ 転職メディア事業部 関口香織さんに話を聞いてみた。「まず、従来の転職サイトの場合、実際の業務内容や労働条件が求人情報から読み取りにくく、入社後のギャップを生んでいるケースが見受けられます」と指摘する。さらに、「転職理由の上位に“人間関係”が常に挙げられることから、実際に入社して配属されるまで、一緒に働く人がわからないこと、さらに転職希望者にとって、企業の社風や職場環境の実情が分からないことが不満であるとの声も聞かれます」と語った。 求人情報の情報不足から生まれる入社後のギャップは、転職希望者にとっても企業側にとっても、互いにマイナスとなる可能性を孕んでいる。

■転職サイト運営会社の“内なる改革”

 上記の問題は、転職希望者にとっても、優秀な人材を望む企業側にとっても改善していくべき課題。例えば株式会社ディスコが運営する『キャリタス転職』では、リアルな会社の雰囲気を伝え「実際に転職した自分」がイメージできる求人情報で転職希望者の不満解決を図っている。「従来の転職サイトでは、1企業または1職種に対し、何人採用するとしても求人情報は1種類しかないことが普通でした。しかし、キャリタス転職では、『1採用枠に対し1求人情報』の原則を徹底しています。例えば、同一職種でも勤務地はもちろん、ポジション、配属チーム、役割が異なる場合は原則として別の求人情報として分けて掲載しており、転職希望者が求める、より正確で具体的な仕事情報の提供を支援しています」(株式会社ディスコ)

 さらに、転職先の雰囲気を事前に把握出来る施策としても、「各求人情報は、『なにをするか?』 『だれと働くか?』『どこで働くか?』の切り口で、配属先の同僚や上司が会話形式で質問に答えるスタイルをとっています。入社後に一緒に働く人の顔が見え、雰囲気もつかみやすくなっています」(株式会社ディスコ)

 これまで自分が働いてきた会社を去り、新たな環境に身を投じる“転職”は、確実にその後の人生を大きく左右する岐路であることは間違いない。一度の失敗が命取りとなるだけに、各転職サイトも真の意味で“ユーザー(転職希望者)目線”での運用が求められるし、我々ユーザー側も各転職サイトを吟味する必要があるだろう。
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