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『R-1』準優勝で話題 マツモトクラブって? イケメン説には困惑

 10日に生放送された『R-1ぐらんぷり2015』で、敗者復活枠から決勝のファイナルステージまで勝ち進んだピン芸人・マツモトクラブ(38)。まだテレビへの露出が少ないながら、突如現れた新星として話題となったが、芸歴はわずか4年。世界観に引き込まれる演技力と完成度の高いネタには、芸人になる前の経験が活かされていた。

『R-1ぐらんぷり2015』にて敗者復活枠から決勝のファイナルステージまで勝ち進んだピン芸人・マツモトクラブ (C)ORICON NewS inc.

『R-1ぐらんぷり2015』にて敗者復活枠から決勝のファイナルステージまで勝ち進んだピン芸人・マツモトクラブ (C)ORICON NewS inc.

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 バイきんぐ、AMEMIYAなどがいるSMAに所属するマツモトクラブは、東京都出身で1976年生まれの独身。かつて吉田鋼太郎も在籍した劇団シェイクスピア・シアターに21歳で所属し、資金不足を理由に退団するまで13年間ほど本名の「松本洋平」名義で役者として活動していた。

 「翻訳された難しい文章をどうにか笑えるものに変えるとか、現代の人に伝わりやすくするように見ていただくやり方の劇団でした。僕はちょっとふざけた役というか、真面目な王様に付いている召使みたいな役をやることが多かった。楽しかったけれど、もっと自分のやりたいことっていうのは溜まっていきましたし、何かをやりたいというエネルギーがあった」。

 そのエネルギーを形にしようと、暗い部屋でボソボソしゃべっている動画をiPhoneで撮影。特に考えずに決めたという“マツモトクラブ”の名前でYouTubeに動画をあげていたところ、友人から「そんなことやっているなら、誰でも入れる事務所がある」と教えられ、芸人としての活動を開始させた。

 『R-1』ではなかなか帰らないストリートミュージシャンの客、神社で願い事をテーマにしたネタを披露した。「なるべく日常の中にある誰でも感じるようなところから始まりたいっていうのが自分のなかであります。ストリートミュージシャンのネタは、自分が何回も見たことがある光景です。そんな至近距離で立つかっていう客のおじさんがいて、実在した人物から始まりました」ときっかけを明かす。

 どちらもせりふを録音した音源を使用していたが、「自分のネタはずっとそのスタイル。音を使わないネタは1つもないです。それにこだわっているというか、それしかない。iPhoneで自撮りしているときからそれをやっていて、事務所にネタを持っていくときもそのまま持っていっていったところから始まっているので。今後も続ける予定です」と、こだわりを見せる。

 『R-1』では優勝こそ逃したものの、「小学生たちが『マツモトクラブ!』って手を振ってくれたのがうれしかったです」と反響の大きさに驚く。決勝後には、ネット上で黒縁メガネとヒゲを生やした容姿を“イケメン”と評価する声もあがり、女性ファンも増えているようだが、「そんな予定ではなかった。そっち(イケメン)に寄せないといけないといけないのかなっていうプレッシャーがあります。僕が今までいたライブシーンではそういう扱いをされていなかったので、ちょっと戸惑っています」と困惑した表情を見せた。

 『R-1』を経てますます今後の活躍に期待されるが、不安も抱えているようで、「普通の芸人がやるような『どーもー!』って出てきたり、『ちょっと待ってくださいよ』っていうようなノリができないような根暗で人見知りをする人間です」とポツリ。若手芸人といえばバラエティーでガツガツした姿勢が特徴とも言えるが、「それができないので、やばいです。変に無理しないようにして、暗い自分でどうにか何か新しいものはないかって思っている」と危機感もあるようだ。

 今後は24日放送のJ-WAVE『THE HANGOUT』(後11:30〜)にゲスト出演し、小学校時代から30年来の友人だという火曜ナビゲーター・川田十夢(AR三兄弟)と共演をするなど、活動の場を広げていく。

 芸人としての目標には「『R-1』で優勝したら副賞で番組ができるのですが、いつも事務所のライブに一緒に出ているような全く売れていないおじさんを集めてコントをやりたい」といい、「たくさん面白い人がいるんですけれど、全員おじさんばっかり。埋もれた面白いおじさんを集めたいです」と語っていた。

YouTube公式チャンネル「オリコン芸能ニュース」

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  • 『R-1ぐらんぷり2015』にて敗者復活枠から決勝のファイナルステージまで勝ち進んだピン芸人・マツモトクラブ (C)ORICON NewS inc.
  • 特徴をつくりたいという理由で伊達メガネとヒゲを生やした (C)ORICON NewS inc.
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