女優・堀北真希主演のTBS系連続ドラマ『まっしろ』の制作発表会見が8日、都内で行われ、NHK 連続テレビ小説『花子とアン』でますます人気を博す高梨臨が、まっしろな白衣を身にまとい登場した。

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　本作は、『白い巨塔』や『昼顔』などの大ヒットドラマを手がけてきた、井上由美子氏によるオリジナル脚本。「役のイメージにぴったりな堀北さんのスケジュールが空くのを待った」というほどの熱烈オファーを受けた主演の堀北をはじめ、柳楽優弥、志田未来、高梨臨、菜々緒、MEGUMI、眞島秀和、石黒賢、水野美紀、木村多江など豪華俳優陣が揃う。

　物語の舞台は高額の医療費にも関わらず、政財界、芸能界、文化人らが次々にやってくるセレブ御用達の「東王病院」。そんなセレブ病院のナースステーションは、嫉妬や策略、人間関係が複雑に絡む女の世界であり、まさにナース版“大奥”の趣。「医療ドラマはどうしても手術シーンがメインイベント・クライマックスになることが多いですが、そうではなく、手術を終えた患者をどう迎え、どう送り出していくのか。脇役の方々の生々しい想いを感じてほしい（井上）」と、看護師たちの戦いを中心に描かれる。

　そんな新人ナースのひとりに、昨年、朝ドラ出演をはじめ、注目作品にひっぱりだこの女優・高梨臨が抜擢。本作にて初のナース役に挑戦する高梨は、演じる和田木綿子について「すごくサバサバしていて先輩たちの派閥にも属さない、クールな役。でも実は“女の子”な面も持つ、二面性がある役」と説明。買い物や酒、報われない不倫にハマる肉食系女子を演じ「豪快に買い物をするシーンは、すごく気持ちよかった」と撮影を振り返った。

　堀北演じるセレブ婚を狙う有村朱里、理論派女子の松岡菜々（志田）、独身やさぐれ女子の木元さくら（MEGUMI）、ぶりっ子の羽野明日香（奈々緒）と濃い女子キャラが登場する本作。そんな女性たちの本音やしたたかさが浮き彫りになるゆえ、会見ではしきりに「女って怖い」というフレーズが飛び交い、「今回（ナース同士）派閥があって、みんな1対1では言い争ったりしないんですが、団体になるとバチバチになるのが凄いです」という志田のコメント通り、女たちの派閥争いも見どころの一つだ。

　さらにもう一つ注目なのはナース服。スカートスタイルにフレアやリボンがついた女性のラインが出るまっしろな可愛い衣装に高梨は「実は姉が以前看護師をしていたんですが、衣装を見て、『動きにくそうで、これだと仕事できない』って姉からツッコまれました」と苦笑い。実際志田も「スカートの中はペチコートが入っていて、そこが歩くたびにチクチクするんです。でも、それを忘れるくらい可愛いです」とニッコリ。

　スレンダーで美脚が際立つナース服を着る菜々緒は「歩きづらくはあるんですが、やっぱりセレブで、ゆったりとした時間を過ごす病院なので、走ったりがあまりないので」と話し、MEGUMIが「入院してくださる方が元気にテンション上がるよう格好なので、ドラマを観た方にも喜んでもらえたら」と、まっしろなナース服も見どころとアピールした。

　ほかにも、「演じている皆さんが、普段とは違う顔を見せている。例えば堀北さんは、ピュアなイメージがすごくあるんですが、今回はしたたかでうぬぼれ屋な面を見せてくれています。また、高梨さんは清楚なイメージなんですが、本作では欲にまみれたところもある役を演じていただいて、そこがすごく嬉しいなと」と脚本の井上氏が語るように、本作でガラリとイメージを変えた役者を見ることができる作品になっているようだ。

　「看護師さんたちがどれだけ患者さんに向き合っているのか、気持ちから癒しているのか、ということをしっかり描ければ」と演出の今井夏木氏。「女の子たちがどれだけイキイキと、強く生きていけるかということも描けていけたら」と女性職場で働く人間関係を描くヒューマンドラマとしても楽しめる作品となる。

　連続ドラマ『まっしろ』（TBS系）は、1月13日、火曜よる10時よりスタート。