先月10日に亡くなった俳優の高倉健さん(享年83)が出演した映画『ブラック・レイン』(1989年)の監督を務めたリドリー・スコット氏が、現地時間3日に英ロンドンで開催された監督最新作『エクソダス:神と王』のワールドプレミアに出席。高倉さんとクリスマスカードを送り合うなど、毎年連絡を取り合っていた仲だったスコット氏は、「彼はいつも協力的で、そして周りに気を配る人だった」といい、故人との思い出を明かした。
『ブラック・レイン』は、米俳優マイケル・ダグラス演じるニューヨークの刑事が日本でヤクザと対峙するクライム・アクション巨編。高倉さんほか、若山富三郎さんら日本映画を代表する俳優たちの出演でも話題となった。89年11月に他界した松田優作さんの遺作でもある。
健さんは、風邪を引きながらも、たばこを吸っていたスコット氏に毎朝「タバコはやめた方がいい」と助言。風邪が6週間も続いていると知ると、「私がそれを治してみせる」といい、漢方薬を持参してくれたという。「その薬を飲んだ二日後にはすっきり治ってしまったのをよく覚えている」とスコット氏。
さらに「何かとてもにおいのきつい魚、おそらくイワシだったと思うけど、そこから抽出したペレットが入った小さな箱を持ってきては、『これを飲めば風邪をひきにくくなる』と勧めてくれた。そういう気遣いをいつもしてくれる、とても素晴らしい人」と回顧した。
高倉さんから貰った“編み細工の美しい籠”を「いまでも大事にとってあるよ」というスコット氏。「それを見るたびに“ケン・タカクラ”を思い出すんだ。彼はとても優しくて寛大な人だった。右も左もわからなかった大阪に滞在していた僕たちに、いつも親切に気持ちよく接してくれたことは今でも忘れられない。懐が深い人で、俳優としてもとても素晴らしい人だった」と偲んだ。
スコット氏の最新作『エクソダス:神と王』は来年1月30日に公開。
『ブラック・レイン』は、米俳優マイケル・ダグラス演じるニューヨークの刑事が日本でヤクザと対峙するクライム・アクション巨編。高倉さんほか、若山富三郎さんら日本映画を代表する俳優たちの出演でも話題となった。89年11月に他界した松田優作さんの遺作でもある。
健さんは、風邪を引きながらも、たばこを吸っていたスコット氏に毎朝「タバコはやめた方がいい」と助言。風邪が6週間も続いていると知ると、「私がそれを治してみせる」といい、漢方薬を持参してくれたという。「その薬を飲んだ二日後にはすっきり治ってしまったのをよく覚えている」とスコット氏。
さらに「何かとてもにおいのきつい魚、おそらくイワシだったと思うけど、そこから抽出したペレットが入った小さな箱を持ってきては、『これを飲めば風邪をひきにくくなる』と勧めてくれた。そういう気遣いをいつもしてくれる、とても素晴らしい人」と回顧した。
高倉さんから貰った“編み細工の美しい籠”を「いまでも大事にとってあるよ」というスコット氏。「それを見るたびに“ケン・タカクラ”を思い出すんだ。彼はとても優しくて寛大な人だった。右も左もわからなかった大阪に滞在していた僕たちに、いつも親切に気持ちよく接してくれたことは今でも忘れられない。懐が深い人で、俳優としてもとても素晴らしい人だった」と偲んだ。
スコット氏の最新作『エクソダス:神と王』は来年1月30日に公開。
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2014/12/05