ウェディングドレス姿、男同士の熱いキス、すり傷に筋肉痛、アザもできながらのポールダンス……イケメン俳優・岡田将生がさまざまな初挑戦をした『想いのこし』。そんな同作を含め、ここ最近でコメディ作品への出演が増えている岡田に、本人の意向を聞いてみた。

　映画やドラマなど数多くの作品に出演し、悪役も演じてきている岡田。それでも『想いのこし』では、これまでに見たことのない俳優“岡田将生”を見ることができる。

「いままでは素直な役が多かったので、ガジロウのような“サイテー男”と言われるキャラクターを演じることに憧れを持っていたんです。この役との出会いは、嬉しかったですね。ガジロウという役を経験したことで自分のなかでもなにかが広がったような感覚があって、新たな一歩を踏み出せた気がします」

　同作を含め、ここ1〜2年は、映画『謝罪の王様』『偉大なる、しゅららぼん』、ドラマ『リーガルハイ（シーズン2）』『ST 赤と白の捜査ファイル』などコメディ要素のある作品への出演が増えている。

「そういえば、そうですね。ただ、僕自身はいわゆる重たいテーマの作品が好きなんです。でも、コメディ感のある作品で役を演じることで、観る方に笑ってもらえるっていいなとも思っています。とはいっても、コメディは難しい（苦笑）。それも役者としての勉強だと思ってやらせてもらっています。とくに今年は『想いのこし』の撮影にはじまって、本当にいろいろな役をやらせていただきました。今は初の舞台となる『皆既食』でアルチュール・ランボーを演じています。2014年はチャレンジの年、いい一年でした」

　そんな数々の挑戦を経てきたチャレンジの一年も終盤を迎えたいま、岡田の内面にこれまでと変わったところはあったのだろうか。

「人ってなかなか変わらないですよ（笑）。変わらなくても果敢にやっていくことが大切だと思うので、今の自分に、今の場所に満足することなく、どんどん歩いていきたいです。とはいっても、実際は今が精一杯だけど（苦笑）、精一杯っていうのもいいことだと思っていて。精一杯ながらも一生懸命にやっていきたいですね」

◆岡田将生インタビュー『自分のなかでなにかが広がった』