俳優・高倉健さんの訃報を受け18日、映画『鉄道員（ぽっぽや）』（1999年）で共演した、女優の大竹しのぶ、広末涼子、お笑いタレントの志村けん、監督を務めた降旗康男氏が、名優の死を悼んだ。

　大竹は「たった一度だけの共演でしたが、十本も二十本も映画を撮ったような、豊かで素晴らしいことを沢山教えて頂きました」と振り返り「映画人『高倉健』の魅力は、そのまま、人間『高倉健さん』の魅力です。美しく、気高く、そして何よりも優しい健さんを一生忘れません。神様みたいな人が、本当の神様になってしまったようです。淋しいです」と偲んだ。

　広末は「今もまだ信じられません。ただただ、悲しくて、淋しいです」と突然の訃報を驚き、健さんに撮影現場で聞かせてもらった音楽、入れてもらった珈琲、かけていただい優しい言葉たち、背筋の伸びた大きな体で、力強く抱きしめてもらった思い出、、、全て全部、忘れません」とコメントした。

　志村は自身のブログで「どんな言葉でも物足りない　温かい大きな手で握手して　よろしくお願いします　生涯1番緊張して始めてお会いした時　楽屋に　何なりとお申し付け下さい　乙松より（高倉さん演じた役名）」と綴ると「綺麗な花がありました　なんと優しい心使い　有難うございました」と初対面を回顧。「高倉健さん　お疲れ様でした　でも残念です　寂しいです」とつらい胸中を綴った。また、降旗監督も東映を通じて「残念の一語に尽きる」と追悼の言葉を発表した。

　高倉さんは、次回作の準備中、体調不良により入院し、治療を続けていたが容体が急変。今月10日に悪性リンパ腫のため都内の病院で亡くなった。なお、故人の遺志により、すでに近親者にて密葬を行ったという。