2009年6月発売の第1弾からこれまでに8本のDVDが発売され、YouTubeでも配信されている半笑い脱力系CGアニメーション『Peeping Life』。手塚プロ&タツノコプロや食品会社「桃屋」、ユニバーサル映画100周年など、意外性のあるコラボレーションでたびたび注目を浴びてきた同シリーズが、今秋、映画化という新展開。初の劇場作品『Peeping Life -WE ARE THE HERO-』が、11月15日より全国のイオンシネマで公開される。シリーズの生みの親である森りょういち監督に目指す作品づくりについて聞いた。
『Peeping Life』は、即興芝居とCGアニメを融合させた“ムダ使いCGアニメ・ショートコメディー”。人々の日常会話のワンシーンの中で、偶然に生まれる間や意味のないしぐさなどを切り取ったショートアドリブストーリーがゆるいお笑いを誘う。
――今回の映画は昨年発売されたDVD『Peeping Life-手塚プロ・タツノコプロ ワンダーランド-』の第2弾ということですが…。
【森りょういち監督】『Peeping Life』といえば、約5分のショートアドリブストーリーが“スタイル”。『〜ワンダーランド』も内容的には1時間分ありましたが、あくまでもオムニバスでした。今回は、いままでの持ち味を生かしつつ、60分の長編アニメーション作品として楽しめるものを作る。そのバランスを取るのにかなり苦労しましたが、結果としていい落としどころを見つけることができたと自負しています。構想から含めて1年はかかっていますしね。映像を観るとそんなふうには見えないんですけど(笑)。
――いえいえ、ポスターといい、予告編といい、大作感にあふれていますよ!
【森監督】予告編にも使われているテーマ音楽は、生オーケストラによる新録です。作曲家(yuma yamaguchi)もあまりの迫力に驚いていました。ポスターのイメージもそうですが、ハリウッド作品ぽくしちゃえ、と。すべてがイミフ(意味不明)なんですけど、『Peeping Life』が映画になること自体、最大のギャグなんで。
――アトム、ブラックジャック、トリトン、ヤッターマン、キャシャーン、マグマ大使…、誰もが知っている有名キャラクターが続々登場しますが、オリジナルと似て非なるものありますよね。思春期のアトムとか、メタボリックなトリトンとか…。手塚プロやタツノコプロからクレームはないんですか?
【森監督】それが、一切ないんですよ。2011年にタツノコプロさんの50周年記念でコラボしたのが始まりなんですが、それがとても好評だったんですね。タツノコプロさんの紹介で手塚プロも、ということなんですが、「ストーリーや原作の雰囲気を壊してしまうかもしれませんがいいんですか?」と確認したら、「ぜひぜひ!」ということでしたので、こちらとしてもフルスロットルでいくしかないな、と。
――手塚キャラ、タツノコキャラだからこそ成立する面白さなのかもしれないですね。
【森監督】若い子たちにとっては、原作を知らなかったり、知ってはいても馴染みが薄かったりするので、まず、「こういう作品があるんだよ」「面白いんだよ」というのが伝わればいいなと思いました。原作ファンには逆に『Peeping Life』を知っていただくきっかけになったと思いますし、本当にありがたいですね。手塚作品は日本アニメの礎を築いた、いわば日本アニメのビッグバン。一方、『Peeping Life』は、CGやモーションキャプチャーといったわりと最先端の手法を取り入れて作っています。原点と現在がコラボするというのは、すごいことだと思います。
――『Peeping Life』が目指しているのは?
【森監督】『アバター』や『タイタニック』ではなくて、『サザエさん』ですね。毎週放送を観ているかというと、観てなかったりするんですけど、日本中の人々が『サザエさん』を知っているし、みんなの生活や人生の一部になっている。もし終わってしまったら、日本中が涙すると思うんです。『Peeping Life』もそういう作品になりたいと願っています。
映画『Peeping Life -WE ARE THE HERO-』は11月15日より全国公開。
■あらすじ
中間テストの勉強のためにコータの家に集まったショータとコータ。
ふとテレビをつけると、「怪獣出現」の臨時ニュースが流れていた。
不信がる二人のそばで爆発音が響き渡る!
目の前に広がる、怪獣出現という絶望的な状況に驚き、焦る2人。
しかし、「こんな時は必ずヒーローたちが助けに来る!」
そう言って二人はヒーローたちの登場を切に願うのであった。
一方、肝心のヒーローたちはいつも通りの日常を過ごしていた…。
手塚プロ&タツノコプロの人気キャラクターが大集合!? 初の劇場作品『Peeping Life -WE ARE THE HERO-』(11月15日公開)の森りょういち監督 (C)ORICON NewS inc.
『Peeping Life』は、即興芝居とCGアニメを融合させた“ムダ使いCGアニメ・ショートコメディー”。人々の日常会話のワンシーンの中で、偶然に生まれる間や意味のないしぐさなどを切り取ったショートアドリブストーリーがゆるいお笑いを誘う。
【森りょういち監督】『Peeping Life』といえば、約5分のショートアドリブストーリーが“スタイル”。『〜ワンダーランド』も内容的には1時間分ありましたが、あくまでもオムニバスでした。今回は、いままでの持ち味を生かしつつ、60分の長編アニメーション作品として楽しめるものを作る。そのバランスを取るのにかなり苦労しましたが、結果としていい落としどころを見つけることができたと自負しています。構想から含めて1年はかかっていますしね。映像を観るとそんなふうには見えないんですけど(笑)。
――いえいえ、ポスターといい、予告編といい、大作感にあふれていますよ!
【森監督】予告編にも使われているテーマ音楽は、生オーケストラによる新録です。作曲家(yuma yamaguchi)もあまりの迫力に驚いていました。ポスターのイメージもそうですが、ハリウッド作品ぽくしちゃえ、と。すべてがイミフ(意味不明)なんですけど、『Peeping Life』が映画になること自体、最大のギャグなんで。
――アトム、ブラックジャック、トリトン、ヤッターマン、キャシャーン、マグマ大使…、誰もが知っている有名キャラクターが続々登場しますが、オリジナルと似て非なるものありますよね。思春期のアトムとか、メタボリックなトリトンとか…。手塚プロやタツノコプロからクレームはないんですか?
【森監督】それが、一切ないんですよ。2011年にタツノコプロさんの50周年記念でコラボしたのが始まりなんですが、それがとても好評だったんですね。タツノコプロさんの紹介で手塚プロも、ということなんですが、「ストーリーや原作の雰囲気を壊してしまうかもしれませんがいいんですか?」と確認したら、「ぜひぜひ!」ということでしたので、こちらとしてもフルスロットルでいくしかないな、と。
――手塚キャラ、タツノコキャラだからこそ成立する面白さなのかもしれないですね。
【森監督】若い子たちにとっては、原作を知らなかったり、知ってはいても馴染みが薄かったりするので、まず、「こういう作品があるんだよ」「面白いんだよ」というのが伝わればいいなと思いました。原作ファンには逆に『Peeping Life』を知っていただくきっかけになったと思いますし、本当にありがたいですね。手塚作品は日本アニメの礎を築いた、いわば日本アニメのビッグバン。一方、『Peeping Life』は、CGやモーションキャプチャーといったわりと最先端の手法を取り入れて作っています。原点と現在がコラボするというのは、すごいことだと思います。
――『Peeping Life』が目指しているのは?
【森監督】『アバター』や『タイタニック』ではなくて、『サザエさん』ですね。毎週放送を観ているかというと、観てなかったりするんですけど、日本中の人々が『サザエさん』を知っているし、みんなの生活や人生の一部になっている。もし終わってしまったら、日本中が涙すると思うんです。『Peeping Life』もそういう作品になりたいと願っています。
映画『Peeping Life -WE ARE THE HERO-』は11月15日より全国公開。
■あらすじ
中間テストの勉強のためにコータの家に集まったショータとコータ。
ふとテレビをつけると、「怪獣出現」の臨時ニュースが流れていた。
不信がる二人のそばで爆発音が響き渡る!
目の前に広がる、怪獣出現という絶望的な状況に驚き、焦る2人。
しかし、「こんな時は必ずヒーローたちが助けに来る!」
そう言って二人はヒーローたちの登場を切に願うのであった。
一方、肝心のヒーローたちはいつも通りの日常を過ごしていた…。
2014/11/14