「英語教育は早くから学ばせた方がいい」とする一方で、日本語も完璧に話せない幼い子どもに英語を習わせることで、両言語とも年齢相応の言語能力が身につかない“ダブル・リミテッド”という問題が起きるという意見がある。早すぎる英語教育は、子どもにとって本当によくないのか? 問題点も含めて解説しよう。 ダブル・リミテッドとは、母国語を習得しないまま外国語を習った場合に、どの言語も年齢相応の言語能力のレベルに達しない状態のことをいう。脳の言語中枢が形成される8歳から10歳頃に母国語の基盤をしっかり作ることで、論理的思考が可能になるといった仮説をもとに作られた言葉だ。そういったことから、早すぎる英語教育によって、母国語である日本語力が身に付かないと懸念されることもある。では実際はどうなのでしょうか。
2014/09/28