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宮崎吾朗氏、父の“後継者”「なりようがない」 適任者は「庵野氏」

 映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』の宮崎吾朗監督(47)が初めて手がけるテレビアニメシリーズ『山賊の娘ローニャ』(NHK・BSプレミアムで10月11日スタート、毎週土曜 後7:00)の完成試写会が2日、東京・渋谷のNHKで行われた。

父・宮崎駿監督の“後継者”に言及した宮崎吾朗監督 (C)ORICON NewS inc.

父・宮崎駿監督の“後継者”に言及した宮崎吾朗監督 (C)ORICON NewS inc.

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 試写会後、吾朗監督は、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが宮崎駿監督の“後継者”に「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明氏を推している件について言及し、「自分は宮崎駿のような作家とは思っていない。“後継者”になりようがないと思っています」と見解を述べた。

 吾朗監督は「自らのスタジオを持ち、原作・原案から手がけてアニメを作る真似はできない。そういう作家性を持った人といえば庵野さんだと僕も思う。僕は、与えられた場があって、その時に初めて仕事ができる」と分析を交えて語った。

 今回初めてジブリを離れ、国内を代表するCGスタジオの一つ、ポリゴン・ピクチュアズと組んで3DCGのアニメーション制作に挑んでいる現状を「武者修行」と公言してきた吾朗監督。「スタジオジブリには1年くらい行っていなくて、武者修行に出っぱなしになるんじゃないか、自分で自分が心配」と笑いを誘った。

 「武者修行」を勧めたのはジブリの鈴木氏で、吾朗監督は「以前にも鈴木氏に騙されたことがある」という。2001年から4年間、東京・三鷹の森ジブリ美術館の館長を務めていた当時、鈴木氏の勧誘で『ゲド戦記』を制作することになり、「映画作りが終わったら美術館に戻ればいいと言われたが、戻れなかった」と話した。

 同アニメは、スウェーデンを代表する児童文学作家リンドグレーンが、山賊の娘として生まれた少女・ローニャの成長する姿を描いた物語。全26話。

 試写会には、川上量生プロデューサー、主人公ローニャ役の声優・白石晴香、ビルク役の宇山玲加も出席した。

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  • 父・宮崎駿監督の“後継者”に言及した宮崎吾朗監督 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)川上量生氏、白石晴香、宇山玲加、宮崎吾朗 (C)ORICON NewS inc.
  • テレビアニメ『山賊の娘ローニャ』はNHK BSプレミアムで10月11日スタート
  • テレビアニメシリーズ『山賊の娘ローニャ』完成試写会に出席した川上量生氏 (C)ORICON NewS inc.

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