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高月彩良&有村架純が想いを語る 映画『思い出のマーニー』完成披露会見

 スタジオジブリ最新作・映画『思い出のマーニー』完成披露記者会見が行われ、米林宏昌監督、西村義明プロデューサーはじめ、Wヒロインに抜擢された高月彩良有村架純らなど豪華キャストが登壇した。

映画『思い出のマーニー』完成披露会見に出席したキャスト、監督、プロデューサー、主題歌アーティスト。(C)De-View

映画『思い出のマーニー』完成披露会見に出席したキャスト、監督、プロデューサー、主題歌アーティスト。(C)De-View

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 スタジオジブリにとって昨年は7月に宮崎駿監督の『風立ちぬ』、続く11月には高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が公開、そして宮崎監督の長編アニメーション製作からの引退宣言と大きな節目となった昨年。そんなスタジオジブリの今後に注目が集まる中公開されるのが最新作『思い出のマーニー』だ。原作はイギリス児童文学の最高傑作と呼び声が高い同名小説。美しく広がる北海道の湿地を舞台にしたファンタジーであり、高畑・宮崎両監督が関わらないジブリ長編映画としても話題になっている。

 本作では、ジブリ作品で初のWヒロイン。昨年末300人のオーディションから選ばれた高月と有村はそれぞれ「小さい頃から大好きだったジブリの声優ができると聞いて率直にすごく嬉しかったです」(高月)、「オーディションを受けて、ジブリの作品に決まったと聞いて本当に信じられなくて。『嘘ですよね!?』って何度も確認をしました。本当にこの作品に参加できて良かったと思っています。私の宝物になる作品です」(有村)と感無量のコメント。

 ふたりが演じたのは心を閉ざした12歳の杏奈(高月)と謎めいた金髪の少女マーニー(有村)。幼い頃に両親を亡くし、あることがきっかけで周りに心を閉ざしてしまった杏奈。悪化する喘息の療養のため、訪れた海辺の村で謎の金髪の少女・マーニーに出会う。自分を見失い、心を閉ざしてしまった杏奈の魂を癒す北海道の自然と、マーニーの愛……。かけがえのない宝物をみつけた少女たちの物語。

 声優初挑戦という高月は「自分が演じた杏奈は素直な分、不器用で自分の気持ちを人にうまく伝えられない、表に出せない女のコ。なので感情を思い切り出せず、抑えたところは難しかったですね」と振り返る。それでも「ジブリのスタッフさんが支えてくれたおかげでここに立てています。私も杏奈と同様にたくさんの愛に支えられながらこの日を迎えました。この作品を一生の誇りと思っています」と深い感謝を口にした。

 有村も「マーニーは天真爛漫なコ。杏奈に対してマーニーはどういう気持ちで対峙しているんだろうと考えたときに、優しく包み込む存在でいたいと思ったので、そんな演技を心掛けました。プレッシャーもありましたが、監督や西村さんがいいと思って私を採用していただいたことに自信を持って、挑戦しました」と力強いコメント。

 そんな『思い出のマーニー』を監督するのは、『借りぐらしのアリエッティ』に続きジブリ作品2作目の監督となる米林宏昌。本作への想いについて「前回の“アリエッティ”のときは、かなり宮崎さんを意識してしまった。今回は純粋にお客さんのために作ることを第一に考えて制作してきました。原作を読んだときはアニメーション向きではない作品と感じて、これを映画にするのは難しいなと思って一度お断りしているんです」と製作にいたるまでを本音で話す。

 その後話を進めるうちにやる覚悟ができたそうだが、現場では不安もたくさんあったよう。プロデューサーの西村は「この作品、映画の頭から最後までクレジットにも宮崎、高畑の名前がございません。鈴木プロデューサーも現場から離れて、その中でいい作品が作れるか不安がりながら、いいものを作ろうとみんなが頑張ってくれて」と試行錯誤の様子を語ってくれた。

 そんな中作られた完成品は全員が納得の出来。西村プロデューサーは「『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』は宮崎さん高畑さんら、“おじいちゃん”だから作れた映画で、おじいちゃんでなければ作れない映画だと思っています。今回は12歳の少女の物語で、監督、支えるスタッフが”親”の世代だから、その子供たちを思って作れた新しい作品だと思います」と自信を見せた。

 すでに試写を観ている高月、有村も「試写で初めて観たときに夢じゃなかったんだと実感することができました。最初は客観的に観れずに、もう一度観に行ったんですが。監督が描かれるものは魅力的で、心の機微までしっかり描かれていて、本当に感動しました」(高月)、「物語の中に本当に引き込まれて、観終わった後すぐ立てなくて、そんなに余韻に浸れるような作品。それぞれ癒されるキャラクターばかりで、美しい風景や家の飾り、小物まで何一つ欠けちゃいけない。それらすべてが作品を作っているんだと感じてすごく感動しました」(有村)と一観客としても心動かされたようだ。

 ちなみに、杏奈の養母の親戚・大岩清正役を演じた寺島進オススメの見方は「まずは7月16日OAの『笑ってコラえて!』を観てください。SPでジブリ特集やりますので、そこでこの作品の良さが2倍3倍になります!」と番宣。これには妻役の根岸季衣も「今の話の続きで言うと、その収録のために打ち上げに出られなかったのがすごく悔しかったらしんですよ」と裏話。「オレは身を粉にして番宣しているんですよ!」(寺島)という日テレ系『1億人の大質問! 笑ってコラえて!』(16日よる7時56分〜)もぜひチェック。

 映画『思い出のマーニー』は7月19日全国ロードショー。なお、現在発売中の『デ☆ビュー』8月号にはWヒロインを務めた高月彩良と有村架純のインタビューが掲載されている。

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  • 映画『思い出のマーニー』完成披露会見に出席したキャスト、監督、プロデューサー、主題歌アーティスト。(C)De-View
  • 夏らしく浴衣姿で登場(※左から寺島進、根岸季衣、松嶋菜々子、高月彩良、有村架純、黒木瞳、森山良子)。(C)De-View
  • 心を閉ざした少女・杏奈を演じた高月彩良。(C)De-View
  • 謎の金髪の女のコ・マーニー役の有村架純。(C)De-View
  • スタジオジブリ監督2作目となる米林宏昌。(C)De-View
  • 娘を想う気持ちに対して素直に演じられたと話す松嶋(杏奈の養母役)。(C)De-View
  • 黒木は「声入れが一番最初で監督も初日で緊張感漂う現場でした」と裏話。(C)De-View
  • 夫婦の役どころと同じく息ぴったりのトークをする寺島(左)と根岸(右)。(C)De-View
  • プリシラ・アーン(右)の主題歌が素敵すぎると絶賛する森山(左)。(C)De-View
  • 宮崎駿、高畑勲両監督からの感想を米林監督に伝える西村プロデューサー。(C)De-View

提供元:Deview

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