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福田こうへい、新曲が「南部蝉しぐれ」越え!初登場6位

 福田こうへいのシングル「峠越え」が4/14付オリコンランキングで初動1.3万枚を売り上げ、シングル総合6位に初登場した。12年10月に発売され、累積17.9万枚を売り上げている「南部蝉しぐれ」で記録した8位(14年1/20付)を上回り、自己最高位を更新。初登場でのTOP10入りは自身初となった。さらに週間売上でも「南部蝉しぐれ」が同1/13付で記録していた最高0.7万枚を上回っており、初週以外も含む週間の実績としても自己最高を記録している。

4月2日に発売された福田こうへい「峠越え」。4/14付のオリコンの週間シングルランキングで総合6位の好スタートとなった

4月2日に発売された福田こうへい「峠越え」。4/14付のオリコンの週間シングルランキングで総合6位の好スタートとなった

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 「南部蝉しぐれ」は昨年1月の『NHK歌謡コンサート』での歌唱をきっかけに、声質や民謡歌手出身ならではの歌唱力が演歌・歌謡ファンの間で話題に。故郷を離れ、都会で頑張る人たちへ向けた応援歌としての側面を持つ詞も共感を呼び、13年の年間演歌・歌謡ランキングで1位となった。また、岩手出身ということで東日本大震災以降、被災地慰問を続けてきたことや、“脱サラ歌手”というストーリー性も注目を集め、年末の『NHK紅白歌合戦』『第55 回日本レコード大賞』出演以降は、メディアで取り上げられる機会が飛躍的に増えており、演歌・歌謡ファン以外への認知も広がっている。

 そんな福田がデビュー時からずっと大事にしてきたのが、全国各地で実施するキャンペーンやイベント出演だ。各会場ではカバー曲も披露するなど、直接歌声を届けることで、着実にファンを増やしてきた。また、昨年6月の東京・渋谷区文化総合センター さくらホールから、今年3月27日の東京国際フォーラムまで、全国4ヶ所で「ファーストコンサート」を開催。終了からわずか1週間後の4月3日からは、東京・浅草公会堂を皮切りに、14年上半期に20ヶ所(下半期も予定)をまわる「福田こうへいコンサートツアー2014〜おかげさま〜」をスタートするなど、昨年の下半期以降はコンサートツアーにも注力している。

 メディア出演の一方で、こうした王道ともいえる地道なプロモーションを丁寧に行ってきたことで、強固なコアファン層を形成したことは、本作でデビュー2年目の演歌・歌謡曲の新人としては異例の初動1万枚以上をセールスしたことからも窺い知ることができる。浅草公会堂でコンサートが行われた4/3付のデイリーランキングでは、集計期間内最高となる売上を記録している。「峠越え」は逆境を乗り越え人生の道を突き進んでいく姿を“峠越え”に例えた歌詞が印象的な、力強い人生の応援歌となっている。今後、前述のコンサートツアーのほか、4月15日には『NHK歌謡コンサート』に出演。また、同26日には岩手・イオンモール盛岡南 専門店街 1Fセンターコート特設ステージでインストアライブを開催するなど、精力的な活動が続く。「南部蝉しぐれ」に引き続き、ロングヒットが期待される。

 なお、14年に入ってからの演歌・歌謡界は、若い世代の歌手の飛躍が目立つ。昨年、AKB48初の演歌歌手としてデビューした岩佐美咲は、今年1月発売の「鞆の浦慕情」が1/20付で1位を獲得。また、銀幕デビューを果たすなど活躍の幅を広げている山内惠介は、3月発売の「恋の手本」で自身初の総合TOP10入りを果たした(3/17付/9位)。

 未来の演歌・歌謡界を担う世代の活躍により、新たなファン層を巻き込んだシーン全体の活性化につなげたいところだ。
(ORIGINAL CONFIDENCE 14年4月14日号掲載)

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  • 4月2日に発売された福田こうへい「峠越え」。4/14付のオリコンの週間シングルランキングで総合6位の好スタートとなった
  • 「南部蝉しぐれ」以降発売作品のセールス実績
  • イベントと売上の比較

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