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デビュー2年で早逝… 作家・伊藤計劃さんの小説2作品が劇場アニメ化

 作家デビューからわずか2年、34歳の若さで早逝した伊藤計劃(いとう・けいかく)さんのオリジナル長篇小説2作品『虐殺器官』『ハーモニー』が劇場アニメ化されることが21日、わかった。都内で行われた「ノイタミナラインナップ発表会2014 〜10th Anniversary〜」で発表された。

故・伊藤計劃さんの「Project Itoh」始動。『虐殺器官』『ハーモニー』2015年劇場アニメ化決定

故・伊藤計劃さんの「Project Itoh」始動。『虐殺器官』『ハーモニー』2015年劇場アニメ化決定

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 テレビアニメの新しい方向性を示すべく、2005年4月にフジテレビが設立した深夜アニメ枠「ノイタミナ」。これまでも『劇場版東のエデンI・II』『UN-GO 因果論』『劇場版 あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』と劇場作品を送り出してきたが、この日の「ラインナップ発表会」では今年で10年目を迎えることを機に、「ノイタミナムービー」として積極的に劇場作品の製作に取り組んで行くという。

 その第1弾として今冬公開の『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』が、第2弾として『虐殺器官』『ハーモニー』が続く(ともに2015年予定)。

 原作者の伊藤さんは1974年東京都生まれ。武蔵野美術大学美術学部映像学科卒業。2007年『虐殺器官』でデビューし、日本SF文学界に衝撃と称賛をもって迎えられるが、作家としての活動期間はわずか2年。オリジナル長篇第2作『ハーモニー』刊行後の2009年に病気のため34歳の若さで亡くなった。『ハーモニー』は、伊藤さんの死後、『第30回日本SF大賞』受賞、翌2010年に英訳され、米国のSF文学賞である『フィリップ・K・ディック賞』で特別賞を受賞。

 伊藤計劃(Project Itoh)の名は今も国内外で評価が高まり続けており、ゼロ年代を代表する名作SFの劇場アニメ化も注目集めそうだ。

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