漫画家・安野モヨコ氏によるコミックエッセイ『監督不行届』のアニメ化が決定し、4月よりテレビ東京ほかで放送開始することが17日、わかった。アニメーション制作は『秘密結社 鷹の爪』などを手がけたDLEが担当。安野氏が『鷹の爪』の監督を務めたFROGMANのファンだったことから実現した。

　『監督不行届』は、安野氏と夫で『新世紀エヴァンゲリオン』の監督で知られる庵野秀明氏との結婚生活を基に描かれ、2002年4月から2004年12月まで『FEEL YOUNG』（祥伝社）で連載。漫画では、庵野氏をモデルとしたカントクくんと、妻・ロンパース（安野氏モデル）というキャラクターで登場する。

　アニメは1話3分シリーズで全13回。監督は『ガラスの仮面ですが』などの谷東氏。キャストは、ともに『エヴァ』声優である山寺宏一と林原めぐみ。庵野から指名されての起用となったカントクくん役の山寺は「声優人生で一番意外なオファー」と驚いた様子で、「『エヴァ』はシンジの成長を描いていたけど、この作品は庵野秀明の成長を描いています。人は変われる！（かも）」とメッセージを寄せた。

　林原は「私たちも知らなかった庵野さんの素顔が見られるのかな！？　庵野さんご夫婦の日常は生活そのものがエンターテイメントだなと。それを書籍だけでなく、いろんな形で広がっていくのが楽しみ」と期待している。また、同アニメでハイパーメディアエクゼティブディレクターを務めるFROGMANも声優として参加予定。

　エンディング曲はアニメ大好き6人組・A応Pに決定。過去の特撮やアニメソングをカバーする。

　放送は、テレビ東京『あにむす！』内で4月3日より（毎週木曜　深2：05〜）、AT-X（4月4日スタート、毎週金曜　後10：25〜）ほか。