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“雨”の表現にみるディズニー/ピクサーの進化 短編アニメ『ブルー・アンブレラ』

 梅雨の季節にふさわしいディズニー/ピクサーの短編アニメ『ブルー・アンブレラ』の特別映像がこのほど公開された。映画『モンスターズ・ユニバーシティ』(7月6日公開)と同時上映されるこの短編の特徴は、現実を写した実写の映像よりも現実の持つリアルさを実感させてくれる“雨”の表現だ。

短編『ブルー・アンブレラ』の特別映像を公開 (C)2013 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

短編『ブルー・アンブレラ』の特別映像を公開 (C)2013 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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 雨が降り始めた都会の街角で、信号待ちの時に出会った“青い傘”と“赤い傘”が繰り広げるラブストーリー。離れ離れになってしまう彼らを後押しするのは…。雨によって奏でられる音楽と共に、信号やゴミ箱までも生き生きとさまざまな表情を見せていく。

 ディズニー/ピクサー史上、もっともリアルな表現に挑んだ意欲作。ベルリン映画祭でプレミア上映され、その実写と見紛う表現が注目を浴びた。メガホンをとったのは、『カーズ2』、『トイ・ストーリー3』などのカメラやレイアウトを担当したサーシャ・アンセルド監督。ドイツで生まれ育った彼は「ハンブルグにはよく雨が降る。僕は雨が大好きだ!」と語る。

 リアルな描写についてアンセルド監督は「究極的にはストーリーがこのスタイルを求めていたんだ。都会が雨によって魔法のような場所に変わる。魔法のような要素を、奇跡の瞬間を強調するためにはマジカルな世界に入る前に、現時的な世界をしっかり描くことが重要だった。世界をマンガ的に描写してしまってはこの効果が得られない」と説明。

 「僕はプレゼンのとき街の中で人間の顔に見えるものを幾つかiPhoneで撮って、表情をアニメートして10秒の動画を披露した。ジョン(・ラセター)とエド(・キャットマル)は『ぜひ実写的なリアリズムを持ったアニメをやろう!』とあっさり決まったからね」と進取の姿勢という意味でもピクサーらしい作品となっている。

 『ブルー・アンブレラ』と同時上映の『モンスターズ・ユニバーシティ』(ダン・スキャンロン監督)は、世界的なヒット作『モンスターズ・インク』(2001年)で大活躍したマイクとサリーの学生時代を描いた前日譚。最恐コンビ誕生 の、驚くべき秘密が明かされる。

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  • 短編『ブルー・アンブレラ』の特別映像を公開 (C)2013 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
  • 映画『モンスターズ・ユニバーシティ』7月6日2D・3D同時公開(C)2013 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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