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三上博史流、役づくりのメソッド「趣味趣向を禁じて空っぽに」

 俳優・三上博史が12日、都内で行われたWOWOWの連続ドラマW『震える牛』(16日スタート、毎週日曜 後10:00)の完成披露試写会に出席し、独自の役づくり論を語った。それは「自分を空っぽにする。空っぽになったつもりになる」という、まさに求道者のような口ぶりだった。

ストイックな役作り方法を明かした三上博史 (C)ORICON NewS inc.

ストイックな役作り方法を明かした三上博史 (C)ORICON NewS inc.

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 1990年前後のバブル期を席巻したトレンディードラマブームを牽引し、長きにわたって映画・ドラマの第一線で活躍する三上の存在感は、もはや孤高であり、役づくりにおいては不明な点が多い。それをストレートに聞いてみると、三上は「役づくりなんて言うのもおこがましい。作っても作れるものではないといつも思っているので、もっと不遜なのかもしれないですけど…」と前置きし、これまで実践してきた具体的なメソッドを話し始めた。

 「撮影期間前から自分の好きなものを単純に封じていく方法をとっていて、普段の生活の中で毎朝コーヒーを飲むという習慣があったとしたら、コーヒーを紅茶や日本茶に変えてみる。とにかく、自分を捨てていく作業をしていく。作品に関わっている間は好きな本も読まないし、好きな舞台がやっていても観に行かない。どんどん自分の好きなことを禁じていって、趣味趣向を外していって、空っぽになりはしないんですけど、空っぽになったつもりになって、台本を何度も読んでいくと、なんとなく、台本の中の人物がこっちに近づいて来てくれる、自分が近づいていく気がするんです」。

 今回の作品は、日本の食生活を脅かす問題・事件に着眼し、そのタブーに切り込んだ相場英雄氏の同名小説が原作。事件を追う刑事と記者、隠蔽しようとする組織との攻防をスリリングに描く社会派ヒューマン・サスペンスだ。三上は、警視庁捜査一課・継続捜査班の田川信一役で、未解決事件の捜査をしていくうちに、食品偽装問題の闇に巻き込まれていく。

 三上は「僕はスタンドプレー的な派手な芝居が多いんですが、今作では一人の現代を生きる男として等身大にやってみたいなと思った。とにかく立たないように立たないように、毎日戒めるというか、気をつけながら演じました。視聴者の目線に一番近いのかな。田川に乗っかって観ていただけると楽しんでいただけると思います」と見どころを語った。

 そんな三上の話を隣席で聞いていた女優の吹石恵は「いい意味で実態がないイメージを抱いていたので、(同作で初共演し)三上博史さんって本当にいるんだと思いました」と撮影時の感想を語りながら、「その上、こんなにきれいな顔をしているんだ…」とまじまじと三上の顔を見つめていた。

 連続ドラマW『震える牛』はWOWOWプライムにて16日スタート、全5話。第1話のみ無料放送。

関連写真

  • ストイックな役作り方法を明かした三上博史 (C)ORICON NewS inc.
  • WOWOWの連続ドラマW『震える牛』の完成披露試写会に出席した(左から)吹石一恵、三上博史、小林薫 (C)ORICON NewS inc.
  • 「こんなにきれいな顔をしているんだ…」と三上博史に見惚れていた吹石一恵 (C)ORICON NewS inc.
  • WOWOWの連続ドラマW『震える牛』の完成披露試写会に出席した(左から)吹石一恵、三上博史、小林薫 (C)ORICON NewS inc.
  • WOWOWの連続ドラマW『震える牛』の完成披露試写会に出席した小林薫 (C)ORICON NewS inc.
  • WOWOWの連続ドラマW『震える牛』の完成披露試写会に出席した三上博史 (C)ORICON NewS inc.
  • WOWOWの連続ドラマW『震える牛』の完成披露試写会に出席した三上博史 (C)ORICON NewS inc.

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