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【第5回AKB総選挙】さしこ大逃げ!ぼう然初センター MV2.5秒、電撃移籍乗り越え

■『第5回AKB総選挙』開票イベント(6月8日・日産スタジアム)
 “脱ヘタレ”宣言、直後のHKT48電撃移籍から1年。かつて「ヘビーローテーション」(2010年8月発売)のミュージックビデオに2.5秒しか映らなかったことをネタにしてきた指原莉乃が、「番狂わせ」とも言われた速報1位から大逃げし、過去最多の15万570票を獲得してついにAKB48のセンターに立った。波乱の結果に壇上のメンバーは口あんぐり。スタジアムを埋め尽くした7万人からも大爆笑が沸き起こった。

総選挙1位が明らかになり、驚く指原莉乃(撮影:鈴木かずなり) (C)ORICON NewS inc.

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 いまやHKT48の劇場支配人を兼務し、若いメンバーの頼れる姉貴分となった指原だが、1年前はAKB48のヘタレなイジられキャラだった。

 昨年の総選挙では、かつて「神7」と呼ばれた篠田麻里子高橋みなみ小嶋陽菜板野友美をごぼう抜きし4位に大躍進。篠田が「潰すつもりできてください」と後輩に強烈なゲキを飛ばしたスピーチの直後、涙ながらに「もう絶対に弱音は吐かないと決めました」と宣言し、活躍を誓ったが、そのわずか10日足らずで過去の交際が発覚。電撃的に福岡・博多への移籍を命じられた。

 青天の霹靂(へきれき)で指原を受け入れる側となった“末っ娘”グループのHKT48にも動揺が走ったが、指原は若いメンバーに愛称(さっしー)で呼ばせ、すぐに溶け込んだ。テレビの冠番組やAKBグループのイベントでもメンバーの魅力を引き出し、自らの知名度と人脈を利用させることで無名の新人たちの名前を猛アピール。今年3月のデビュー曲は、女性歌手のデビューシングル初週売上歴代1位記録で首位に。移籍後初の総選挙は「一人でも多くの方にHKT48の名前を知ってもらうために」と迷わず立候補した。

 5月22日に発表された投票速報では予想されていた“逆風”をものともせず、2位にダブルスコアの大差をつける過去最高の2万8516票を獲得し、ぶっちぎりの1位となる大波乱を巻き起こした。高橋みなみ、大島優子ら選抜常連組は「指原様」と持ち上げ、「打倒指原」を掲げていじりまくり、本人は「どこまで下げ止まれるか」といたって低姿勢だったが、ファンは「ネタ」には終わらせなかった。

 かつて秋元康総合プロデューサーは「指原莉乃というのは、見事にダメなんですよ。結果を出さないヤツなんです」と評したが、第1回総選挙の選抜漏れ(27位)を経て、第2回は19位で初選抜入り(当時は21位まで)、第3回は9位、第4回は4位、そして、1位に上り詰めた。第1回から常に順位を上げてきたメンバーは唯一、指原だけ。選抜漏れ、MV2.5秒出演、乃木坂46との同門対決敗北、電撃移籍などなど、ネタの尽きない愛すべきヘタレは「唯一の自慢」というファンの力で大きな栄光をつかんだ。
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