今月3日に肺炎のため亡くなった歌舞伎俳優・市川團十郎さん(享年66)の本葬が27日、東京・青山葬儀所にてしめやかに営まれ、長男で喪主の歌舞伎俳優・市川海老蔵(35)が「とても寂しいです」と、時折言葉を詰まらせながら沈痛な想いを語った。
以下は喪主あいさつ全文。
とても寂しいです。父の子として生まれ、本当に幸せでした。父は若くして父を失い、母を失い、白血病という大病を2度も患い、そして息子が私という苦労の絶えない人生でした。とてもつらい苦しいことがあるにも関わらず、いつも優しく大きくドンとした父でした。
初めて父とお酒を飲んだ時、11代目と飲んだことがなかったため『孝俊(海老蔵の本名)うれしいよ、幸せだよ』と言ってくれたことがとても思い出に残っています。生前言ってたことはいつも『ありがとう』でした。人工呼吸を付ける時、意識がなくなる前に話したいと言い、テレビ電話での会話になった。母いわく、呼吸がつらく、しゃべれるものではなかったようですが、画面の父の顔はとても優しく、いつもと同じ笑顔でした。父の笑顔はまぶたに焼き付いています。一生の幸せです。
先日、父の残した句が出てきました。『色は空 空は色との 時なき世へ』。初めてそれを見た時、あぁ、自分の最期を悟っていたのかと。気づかなかった。大変申し訳なく、情けない思い。父は空を眺めるのが好きでした。もし、空を眺める時は、少しでも父を思い出していただければ幸いです。
私にとって父であり、師匠であって、かけがえのない存在を亡くしましたが、父からいただいたこの体、35年かけて伝えてくれた歌舞伎の精神、これを一生かけてこの道で精進したい。最後になりますが、父は感謝する心をとても大切にする方でした、父に成り代わりまして言わせてください。本日は本当にありがとうございました。
以下は喪主あいさつ全文。
とても寂しいです。父の子として生まれ、本当に幸せでした。父は若くして父を失い、母を失い、白血病という大病を2度も患い、そして息子が私という苦労の絶えない人生でした。とてもつらい苦しいことがあるにも関わらず、いつも優しく大きくドンとした父でした。
先日、父の残した句が出てきました。『色は空 空は色との 時なき世へ』。初めてそれを見た時、あぁ、自分の最期を悟っていたのかと。気づかなかった。大変申し訳なく、情けない思い。父は空を眺めるのが好きでした。もし、空を眺める時は、少しでも父を思い出していただければ幸いです。
私にとって父であり、師匠であって、かけがえのない存在を亡くしましたが、父からいただいたこの体、35年かけて伝えてくれた歌舞伎の精神、これを一生かけてこの道で精進したい。最後になりますが、父は感謝する心をとても大切にする方でした、父に成り代わりまして言わせてください。本日は本当にありがとうございました。
2013/02/27