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サンドウィッチマン「震災の風化は起きてない」 いまも続く支援に感謝

 2007年の『M-1グランプリ』優勝で一躍有名になり、2009年の『キングオブコント』で準優勝に輝いたお笑いコンビ・サンドウィッチマン。共に宮城県出身で、気仙沼でのロケ中に東日本大震災に被災したことでも知られている。二人は、震災から約2年が経過した現在も全国から多くの支援や協力があることに感謝し、「風化は起きてない」と力強く語った。

サンドウィッチマン (C)ORICON DD inc.

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――2007年から毎年単独ライブを開催していますが、昨年初めて震災の被災地でもある福島県でライブを行ったそうですね。

伊達みきお そうなんですよ。今まで本当にやりたいと思ってて、ようやく実現しました。どの場所でも、客席が埋まってるのを見るとグッと来るんですが、今回に関しては、福島のライブが本当に印象的でした。

富澤たけし 原発から避難している方々もたくさん来てくださって。涙流して感謝してくれているのを見たら、やってよかったと心から思いました。

――仙台出身というのもあって、ふざけられない場もあると思いますが、その切替はコンビでどうしてます?

伊達 決まりなどは特にないですが、仙台の話をするときはあんまり芸人としては話してないですね。宮城県の人間としてコメントしてます。少しお笑い色もあるときは、僕が普通の話をして、隙を見て富澤がふざける形が多い。自然にそうなってます。

――震災からもう少しで2年が経ちます。風化なども含め心配も多いと思いますが実際の状況を見て、どう感じますか?

伊達 風化の問題がよく話題に上がりますけど、まだ2年しか経っていないですし、実際には風化は起きてない。今でも全国から援助や支援がたくさん届きますし、ボランティアの人も絶えず来てくれてます。

富澤 そういう姿を見ると、まだまだ大丈夫だと感じます。本当に感謝してます。

――震災直後は、自分たちがお笑いをやることに悩んだりしました?

伊達 それはなかったです。逆にお笑いをやってたからこそ、世の中の人にこれだけアピールできたと思ってます。賛同してくれる方も多かったし。僕らが開設した義援金口座「東北魂」だけでも4億円が集まったことを考えると、今の仕事のおかげだと思ってます。

富澤 お笑いとしては、ネタのなかで使う言葉や内容には気を遣います。世間体を気にしているとかではなくて。僕らがネタで「死ぬ」というワードを頻繁に使う漫才をやったとして、それを東北の人たちが見た時にどう思うのかなって。震災を連想してしまうんじゃないかなと考えますね。

伊達 逆にさっきの風化の話じゃないですけど、僕らを見て震災を経験したやつらだなって思ってくれるのは全然構わない。ちょっとでも思い出してくれればいいかなと。そこで僕らが笑わせられれば、さらにいいですしね。

――実際、そういったイメージは定着してますか?

伊達 ものすごくありますね。震災絡みの質問は本当に増えました。なかなか震災の現場にいた人がいないみたいで、僕らもたまたまそこにいて、高台に逃げて無事だった。当然、地元ですし、友達も親戚も何人も亡くなっているので、聞かれたら伝えたいし、伝えるのが僕らの使命だと思ってます。

 昨年に福島を含め全国7ヶ所で13公演を行った単独ライブの模様が収められたDVD『サンドウィッチマンライブツアー2012』は2月6日に発売。また、今回のDVDには聴覚障害者のための字幕が入れられている。

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